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キヤノン、持ち運びが簡単な小型の昇華型/インクジェットプリンター“SELPHY”シリーズ3機種を発売


2004年9月22日

キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は22日、200.0×100.0mmのワイドサイズの印刷に対応したコンパクトな昇華型プリンター『SELPHY(セルフィ) CP400』(以下、CP400)、『SELPHY CP500』(以下、CP500)と、ポストカードサイズに対応したインクジェットコンパクトプリンター『SELPHY DS700』(DS700)を発表した。発売日はCP400/CP500が10月中旬、DS700は11月の予定。価格はいずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格はCP400が1万5000円前後、CP500/DS700が2万円前後。

手書きスペースを作成する“Fixed Size Layout”機能を搭載した『SELPHY CP400』『SELPHY CP500』

“SELPHY”シリーズは、同社独自のデジタルカメラとプリンター本体をUSBケーブルで接続して印刷する“カメラダイレクト”に対応したプリンターの新しい名称で、“SELPHY”は“Self”と“Photography”を掛け合わせた造語。今回登場したCP400/CP500/DS700以外に、従来モデルの『CP-330』が新たに『SELPHY CP330』という名称に変更された。

同社が“カメラダイレクト”と呼ぶものには、同社の昇華型プリンターとデジタルカメラを接続する“CPダイレクト”と、同社のインクジェットプリンターとデジタルカメラを接続する“Bubblejet Direct”、標準の接続規格“PictBridge”を含む。今回、両機とも“CPダイレクト”のほか、標準規格“PictBridge”にも対応。

本体サイズと重量は、上位機種のCP500が幅178.0×奥行き58.6×高さ120.0mm/約850g(本体のみ)、下位機種のCP400は幅171.0×奥行き56.0×高さ120.0mm/約820g。CDケースを横にちょっと大きくし、5枚ほど重ねた大きさの昇華型プリンターで、プリント可能な用紙サイズはワイド/ポストカード/L判/カード/名刺サイズなど。

L判印刷を約54秒で終了する『SELPHY CP500』
L判印刷を約68秒で終了する『SELPHY CP400』。スピードを抑えた廉価版

CP400/CP500は、前モデル『CP-200』の後継機種。モーターなどの駆動系を改良したことにより、カメラダイレクトを使用してのL判プリントの出力は、下位モデルのCP400が約68秒、上位モデルのCP500が54秒(同社の映像エンジン“DIGIC II”搭載カメラを使用時)。プリントヘッドの熱制御方法や輪郭補正処理、階調カーブの最適化などにより画質も向上したという。印刷方式はC/M/Y(各色256階調)と透明なシート(CP-200と同じ)を用いる昇華型で、C/M/Yのインクシートを印字後、透明な保護用のシートをオーバーコートする。これにより光沢感が増し、100年のアルバム保存が可能になるという。

印刷解像度は300×300dpi。印刷サイズは最大200.0×100.0mm。ワイドプリントサイズやポストカードサイズ、カードサイズ、分割シールプリントなどに対応。上下のふちにミシン目が入っている専用紙を使えば、ふち部分を切り離すことで4辺ふちなし印刷も可能。

今回は新たに、“PictBridge”接続時に印刷するペーパーよりも小さなサイズでプリントする“Fixed Size Layout”機能を搭載。ポストカード/ワイドサイズの用紙ならば横10×縦7cmの領域を、L判の用紙ならば横8.9×縦5.5cmの領域をペーパーの上部に印刷し、空いた部分を手書きメッセージのエリアとして利用できる(カードサイズの用紙は非対応)。また、複数の異なる画像を1枚の用紙に印刷できる“N-up Layout”機能も搭載。デジタルカメラの“PictBridge”機能やDPOFなどに複数枚の画像を印刷予約する機能が搭載されている場合は、2枚または4枚の異なる画像を1枚の用紙に印刷可能。

CP500は、印刷時に本体中央のウインドーが青く光る
CP400は“ブリリアントブルー”が基調となっている。ボディーサイズはCP500に比べ幅が約7cm、高さが2.6cmほど低い

上位機種CP500は外観がミラーパネルで構成されている“メタリックシルバー”を採用し、動作時に中央部のウィンドウが青く光る。下位モデルのCP400は、ボディーカラーに“ブリリアントブルー”を配色しており、本体上部にはメッキロゴプレートを配置。

両機とも“プリンタソリューションディスク”(Windows 98 SE/Me/2000(SP4)/XP、Mac OS X 10.1.5〜10.3対応プリンタードライバー)やACアダプター、L判/カードサイズのインクシートカートリッジ(ペーパー同梱)などが付属。インターフェースは両機種とも、USB 1.1×2(カメラ接続/パソコン接続)を装備。

印刷用紙とインクカートリッジがセットになったペーパーセットは、L判の『KL-36IP』(36枚入り)が1700円、ポストカードサイズの『KP-36IP』(36枚)が2100円、など。

テレビ画面を見ながらリモコンで操作できる『SELPHY DS700』

ポストカードサイズの印刷が可能なインクジェットプリンター『SELPHY DS700』は、映像インターフェースにコンポジットビデオ端子を搭載しており、テレビと接続してテレビ画面を見ながら、複数画像のプリントや画像の回転処理、撮影日で画像を絞り込む“サーチ”などの操作ができるのが特徴。メディアを本体のカードスロットに接続し、付属のリモコンからプリント枚数の指定やレイアウトなどを指定できる“カードダイレクト”機能に対応しており、デジタルカメラをUSBケーブルで直接接続してパソコンなしで印刷する“カメラダイレクト”機能も搭載する。


未使用時には本体の前面トレーを閉じておくことが可能。内部への埃などの侵入を防ぐ

本体サイズは、幅215×奥行き217×高さ79mm、重量は約1.8kg。CP400/CP500に比べるとサイズで1.5倍ほど、重量で2倍ほど重い。対応する用紙サイズは、ポストカード/L判/専用名刺の3種類。印字速度は、同社のカメラダイレクト機能“Bubblejet Direct”を使用してL判プリントすると約70秒。印刷解像度はパソコンと接続して印刷した場合4800×1200dpi、カメラ/カードダイレクトの場合1200×600dpi。4辺ふちなし印刷もできる。給紙方法は、本体前面から給紙して印刷する“スイッチバック給紙”を採用し、最大給紙枚数は20枚。付属のC/M/Yの染料系インクカートリッジ『BCI-16C』と同社のプリント用紙を使用すれば、アルバムで100年間の保存が可能になるという結果が、同社の褪色試験で予測されたという。

インターフェースはコンポジット(テレビ出力用)、USB 1.1×2(カメラ接続/パソコン接続)のほか、赤外線通信規格IrDA(Ver.1.2)に対応。“PictBridge”や同社のカメラダイレクト規格“Bubblejet Direct”でカメラからプリンターの制御が可能。またカメラ付き携帯電話機とIrDAで接続して本機で印刷する機能“プリントビーム”にも対応している。本体前面にはCFスロット(Type II)を1基と、スマートメディア/メモリースティック(PRO含む)/SDメモリーカード/MMC(xDピクチャーカード/メモリースティック Duo/miniSDカードはアダプターを介して使用可能)に対応した複合スロットを1基、計2基を搭載する。


本体前面のスロットはメディアスロット。右側がCFスロット(TypeII)で、左側がスマートメディア/メモリースティック/SDメモリーカードに対応した複合メディアスロット

“PictBridge”機能やDPOFなどを使って複数枚の画像を印刷予約する場合、CP400/CP500と同様に“Fixed Size Layout”機能が使用可能で、2/4/9/16枚の異なる画像を1枚の用紙に印刷できる(ポストカードサイズのみ9/16枚のレイアウトが可能)。

画像補正機能は、“カメラダイレクト”を使用し、“PictBridge”に対応したデジタルカメラ/デジタルビデオカメラを使用して撮影した場合、“Exif Print”(ON/OFF選択可能)/ViVid/ノイズリダクション/ViVid&ノイズリダクションに対応し、“Bubblejet Direct”の場合は“Exif Print”に対応。“カードダイレクト”の場合、“Exif Print”(ON/OFF選択可)/デジタルカメラノイズリダクション/ViVid/顔明るく補正(自動顔検知機能付き)を選択可能。

対応OSは、Windows 2000/XP、Mac OS X 10.2以降。アプリケーションとして、画像印刷ソフト『Easy-PhotoPrint 2.0』、画像管理ユーティリティー『ZoomBrowser EX 4.5』ほかが同梱される。そのほか、ACアダプター、L判の専用用紙6枚などが付属。

(編集部 美和正臣)


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