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オリンパス、写真と音楽を組み合わせて再生する新コンセプトの携帯オーディオプレーヤー『m:robe MR-500i』などを発売

2004年10月14日 04時09分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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上位モデル『m:robe MR-500i』
タッチパネル方式の3.7インチTFTカラー液晶ディスプレーとデジタルカメラ機能を内蔵する上位モデル『m:robe MR-500i』

オリンパスイメージング(株)は13日、分社前のオリンパス(株)を通じても初事業となるデジタルオーディオプレーヤー“m:robe(エムローブ)”シリーズ2製品を11月下旬に発売すると発表した。タッチパネル方式の3.7インチVGA表示のTFTカラー液晶ディスプレーと有効122万画素MOSセンサーによるデジタルカメラ機能を搭載する上位モデル『m:robe MR-500i』、1.7インチSTNモノクロ液晶ディスプレーとバックライトで浮かび上がる操作ボタン(タッチセンサー)を内蔵する軽量コンパクトな下位モデル『m:robe MR-100』(デジタルカメラ機能は非搭載)がラインナップされる。価格はいずれもオープンプライス。編集部による予想実売価格はMR-500iが6万円前後、MR-100は3万円前後。なお、同時に発表された新コンセプトデジタルカメラ『i:robe IR-500』については、こちらのニュース記事を、六本木ヒルズ内で行なわれた発表会の模様はこちらのニュース記事をそれぞれ参照いただきたい。



音楽と映像を手軽に組み合わせ “身にまとう”ように持ち出して再生

m:robe MR500iと付属リモコン 背面右上にはデジタルカメラのレンズを配置
m:robe MR500iと付属リモコン背面右上にはデジタルカメラのレンズを配置

新ブランド“m:robe”は、音楽(music)を身にまとう(robe、ローブ)ように、いつでもどこでもお気に入りの音楽を持ち歩くことをコンセプトにした、オリンパス初参入となるデジタルオーディオプレーヤー事業の第1弾製品群。機械的なボタンを極力廃し(上部の電源スイッチのみ)、タッチパネル/タッチセンサーを採用することで、視覚的/触感的にも既存のデジタルオーディオプレーヤーと一線を画すブランド展開を目指すという。

上位機種のMR-500iは、音楽と映像を組み合わせて楽しむ“リミックスプレイモード”を搭載する新コンセプトを打ち出すデジタルオーディオプレーヤー。本体に内蔵するデジタルカメラ機能もしくはデジタルカメラで撮影した映像と、本体に取り込んだ音楽を組み合わせて、静止画を拡大/縮小、スクロール、ワイプなどエフェクト(特殊効果)を付けながら、音楽に合わせて切り替わるPV(プロモーションビデオ)風の再生が楽しめるというもの。

内蔵デジタルカメラ機能は有効122万画素のMOS(Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーと単焦点レンズ(レンズの詳細スペックは非公開)を搭載し、最大1280×960ドットのJPEG形式(Exif 2.2準拠)で内蔵HDDに静止画を撮影・保存できる。シャッターボタンはなく、大きな3つのアイコンで表示されるメインメニューからカメラのアイコンを選択すると、3.7インチVGA表示のタッチパネル式液晶ディスプレーがモニター(ファインダー)となり、画面をタッチすると電子シャッターが下りて画像が記録される。光学ファインダーは搭載しない。

HDDは1.8インチタイプで容量は20GB。WMA形式/ビットレート128kbpsの音楽ファイル(1曲あたり4分)で換算すると、約5000曲を保存可能となる。再生可能な音楽ファイル形式はWMA/MP3で、いずれも固定/可変ビットレートをサポート。ビットレートはWMAが32k~192kbps、MP3は8k~320kbpsに対応する。

音楽と映像を組み合わせたリミックスプレイモードは、事前に静止画(JPEG)と音楽のデータを取り込んでおけば本体のみで操作可能。再生したい音楽ファイルと、あらかじめ4タイプ用意されたテンプレート(映像を切り替える一連の特殊効果のプリセット)からいずれか1つを選択するだけで、音楽にあわせて映像を自動的に選択・表示切替を行ないながら再生されるという仕組み。付属のクレードルにはAV出力端子を内蔵しており、家庭のTVとスピーカーで大画面/大音量で再生表示して数人で楽しむこともできる。

楽曲の選択やボリューム調整もタッチパネルで行ない、日付/再生履歴/(ユーザーがつけた)キーワード/アルバムタイトル/アーティスト名/ジャンル/作曲家/リリース年などから目的の音楽の絞込みも行なえる。音楽再生や早送り/早戻し、ボリューム操作などは付属リモコンからも操作できるほか、再生中の音楽をお気に入りリスト(ブックマーク機能)に追加することも、本体とリモコンの双方から行なえる。サウンドエフェクト機能として16種類のイコライザー機能をプリセットしており、音楽や視聴環境に応じて効果を与えることも可能だ。

本体サイズと重量は、幅約109×奥行き21×高さ73mm/約210g(本体のみ)。インターフェースはUSB 2.0とヘッドフォン端子を搭載し、USBケーブルでパソコンに接続して外付けドライブとして読み書きが行なえるUSBマスストレージクラスに対応。また、パソコンなしにプリンターと直結して印刷が可能なダイレクトプリントの統一規格“PictBridge(ピクトブリッジ)”にも対応する。バッテリーはリチウムポリマー充電池で、音楽の連続再生時間は約8時間(WMA/MP3とも、同社実測値)。本体には、Windows 2000/XPで楽曲や映像の転送や管理、およびパソコン上でリミックスプレイモードを実行できるユーティリティーソフト『m:trip(エムトリップ)』が付属する。なお、m:tripは13日に新製品発表に合わせて公開したi:robe/m:robeの公式ウェブサイト“robe-gate.jpから期間限定で無償ダウンロードできるキャンペーンを実施している。

『m:robe MR-100』『m:robe MR-100』

下位モデルのMR-100は、容量5GBの1インチHDDを内蔵する小型軽量なデジタルオーディオプレーヤー。本体サイズと重量は、幅52×奥行き14.9×高さ90mm/約100g(本体のみ)。前面上部に1.7インチ(160×128ドット表示)のSTNモノクロ液晶ディスプレー(オレンジ表示)、下部には左選択/決定(および音量調整のスライドバー)/右選択という3つの静電誘導方式タッチセンサーを備え、MR-500iと同様に機械的なボタンを極力廃したのが特徴(電源スイッチのみ)。5GBのHDDには、ビットレート128kbpsのWMA形式のオーディオファイル(1曲あたり4分)で換算して、約1200曲を収録できる。

デジタルカメラとカラー液晶ディスプレーを省略し、リミックスプレイモードや画像表示機能を持たないものの、対応するオーディオファイル形式や音楽再生時の操作、16種類プリセットされたイコライザー機能などはMR-500iと同等(リモコンは別売)。インターフェースはUSB 2.0(USBマスストレージクラス対応)で、音楽管理・転送用ユーティリティーソフトm:tripが付属する。バッテリーはリチウムイオン充電池で、連続再生時間は約8時間(WMA)もしくは約12時間(MP3)となる。

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