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イーレッツ、CPUにEfficeonを搭載した小型静音パソコン『Be Silent Mt6600』を発表──HDD増設ユニットや5インチドライブ増設ユニットも

2004年11月01日 14時57分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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イーレッツ(株)は1日、小型静音パソコン“Be Silent(ビーサイレント) M”シリーズの新製品として、CPUに米トランスメタ社製のCPU“Efficeon”TM8600-1GHzを搭載した『Be Silent Mt6600』(型番:PC-Mt6600E)を11月中旬に発売すると発表した。価格はオープン。同社直販サイト“イーレッツダイレクト”での販売価格は、9万2400円(メモリー/HDD/OSなし)。また、拡張オプションとして、冷却ファン増設ユニット『PC-MS/FAN』(6300円)と3.5インチHDD増設ユニット『PC-MS/HDX2』(1万3650円)、5インチ光学ドライブ増設ユニット『PC-MS/OD5』(白)『PC-M7/OB5』(黒)(5250円)も発売する。

『Be Silent Mt6600』
『Be Silent Mt6600』

“Be Silent”シリーズは、従来台湾VIA Technologies社の低消費電力CPU『VIA Eden ESP 6000』などを搭載し、大型ヒートシンクと外部ACアダプターを使用することで、CPUファンや、内蔵電源(およびファン)を排除した静音設計が特徴の小型パソコン。

今回発表した『Mt6600』は、6月に発表した『M7000』の下位モデルにあたり、CPUにTM8600-1GHzを搭載したことで低消費電力化(約60W、M7000は約80W)を図ったのが特徴。排熱は、M7000と同様に大型のヒートシンクは使用せず、静音CPUファン使用することで対応し、CPUファンは電圧を12Vから5Vに落とすことで、回転数を毎分4500回転から2100回転に落とし、低騒音化を図っているという。また、IDE端子と電源端子を背面に露出させ、デスクトップパソコンなどの内蔵用光ドライブをOSインストールなど必要な時に利用できる“エマージェンシーIDEポート”も装備する。

『Be Silent Mt6600』背面
『Be Silent Mt6600』背面

主なスペックは、チップセットに台湾ALi社のM1563を搭載。メモリーはPC2700/2100準拠のDDR SDRAMを最大1GB搭載可能。グラフィックスアクセラレーターはカナダATIテクノロジーズ社のM7-CSP16(MOBILITY RADEON 7500(16MB))を搭載する。HDD接続用にUltraATA/100インターフェースを搭載し、内蔵ベイには2.5インチHDDを最大2台内蔵可能。通信機能は10/100/1000BASE-T準拠のEthernet機能を搭載する。インターフェースは、USB 2.0×2、PS/2×2、シリアル×1、パラレル×1、アナログRGB×1などを装備する。

本体サイズと重量は、幅204×奥行き197×高さ73mm、約2.6kg。本体カラーはホワイト。電源は付属ACアダプターを利用する。本体にはエマージェンシーIDEポート用電源ケーブルなどが付属する。

『PC-MS/FAN』を増設したところ
『PC-MS/FAN』を増設したところ

『PC-MS/FAN』は、冷却ファンを搭載しない“Be Silent M”シリーズ向けの増設ファンユニット。12cmの大型ファンを搭載し、室温の高い環境下での安定性を高める目的で開発されたという。USBバスパワーで駆動し、消費電力は1.5W。サイズは幅204×奥行き197×高さ63mm。重量は約600g。対応機種は『PC-M6000/6100』『PC-MS6000/6100』となる。



3.5インチHDDユニット『PC-MS/HDX2』(中)と5インチ光学ドライブ増設ユニット『PC-MS/OD5』(下段)を増設したところ
3.5インチHDDユニット『PC-MS/HDX2』(中段)と5インチドライブ増設ユニット『PC-MS/OD5』(下)を増設したところ

『PC-MS/HDX2』は、光学ドライブ増設用の“ドッキングベイ”に対応した、“Be Silent MS6”シリーズ向けの3.5インチHDD増設ユニット。3.5インチHDDを最大2台増設可能で背面には冷却用に6cmファンを装備する。本体とはIDEケーブルで接続する。サイズは幅204×奥行き194×高さ28mm。重量は約1.1kg。電源は付属ACアダプターを利用する。消費電力は最大60W。対応機種は『PC-Mt6600』『PC-MS6000/6100』となる。

『PC-MS/OD5』と『PC-M7/OB5』は、“エマージェンシーIDEポート”を装備した“Be Silent MS6”シリーズと“Be Silent M7”シリーズ向けの5インチ光学ドライブ増設ユニット。本体との接続はエマージェンシーIDEポートを利用する。なお、本体は空洞になっているため、ドライブの奥行きを限定しないという。サイズは幅204×奥行き197×高さ51mm。重量は約600g。カラーは白(MS6向け)と黒(M7向け)を用意する。対応機種はPC-MS/OD5が『PC-Mt6600』『PC-MS6000/6100』、PC-M7/OB5が『PC-M7000』となる。

また、今回のオプションの展開にあたり、“エマージェンシーIDEポート”を装備しない『PC-M6000E』と『PC-M6100E』にエマージェンシーIDEポートを追加するサービスを実施する。これによりPC-M6000Eは『PC-MS6000E』相当に、PC-M6100Eは『PC-MS6100E』相当にアップグレードされるという。アップグレード価格は9870円。なお、“ドッキングベイ”に光学ドライブを標準で内蔵した『PC-M6000B/6000BA2』『PC-M6100B/6100BA』は光学ドライブが使用できなくなる関係で対象外となっている。



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