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デル、ブレードサーバー『PowerEdge 1855』に仮想サーバーソフト『VMware』をセットにした“仮想化ソリューション”を発売


2004年12月14日
11月16日にデルが発表したブレードサーバー“PoweEdge 1855”シリーズ
11月16日にデルが発表したブレードサーバー“PoweEdge 1855”シリーズ

デル(株)は14日、都内・新宿三井ビルディングのEMCジャパン(株)内エグゼクティブ・ブリーフィング・ルームにプレス関係者を集め、サーバーOSを複数並列動作させる“仮想化ソリューション”を2005年1月より提供開始すると発表した。これは、デルが11月に発表したEM64T対応Xeonプロセッサ(最大2CPU)搭載のブレードサーバー“PoweEdge(パワーエッジ) 1855”シリーズに、仮想化したコンピューターを動作させて1台の物理サーバーで複数のサーバーOSを動作させるマルチプロセッサー対応の仮想化ソフトウェア『VMware(ブイエムウェア) ESX Server 2.5』、EMCジャパンが提供する“Dell|EMC”ブランドのネットワークストレージを合わせて提供するもの。

発表会には、エンタープライズ事業本部 ソリューション本部長の多田和之氏、エンタープライズ事業本部 エンタープライズ事業開発部マネージャーの布谷恒和(ぬのたにつねかず)氏、EMCジャパンのコマーシャル・ビジネス事業部 マーケティング本部プロダクト・マネージャーの雨堤政昭(あまづつみまさあき)氏らが出席し、VMwareとブレードサーバーの組み合わせによる有効性や、VMware ESX Server 2.5とセットで提供するVMwareで構築した複数OS環境を管理・運用・保守を支援する『VMware Virtual Center』、ファイバーチャネルで接続した外部ストレージからOSを起動する“SAN Boot(サンブート)”のメリットなどを説明した。

多田氏によると、デルでは、従来から顧客の要望があれば個別受注としてVMwareの提供も行なってきたが、ソリューションとして提供するメニューにVMwareを追加するのは、国内向けにはこれが初めて。同社では「CPUの高速化が進んだものの、リソースの使用効率は全体の約15〜20%程度にとどまっていた。これを仮想化することで、複数サーバーOSを動作させることができ、リソースの使用効率を高めて、TCO(Total Cost of Ownership、総コスト)の改善が図れる。さらに運用面でも、OSごとに異なる複数の物理サーバーを管理するよりも、運用維持にかかるコストや煩雑さが低減できる」としている。

また多田氏はブレードサーバーの市場動向について、「デルでは2年前にPentium III搭載のブレードサーバー“PowerEdge 1655 MC”を発売し、今回2年ぶりの新製品となる。ブレードサーバーは現在、IAサーバー全体の5%程度と言われ、高密度・高性能を強調しているものの、高価格であるという現状があり、普及が進まない要因になっている。しかし、CPUの高速化と高性能化により熱やスペース、ケーブリングなどの課題が浮き彫りになってきて、一挙に解消できるブレードサーバーは今後普及が促進すると確信している。実際1Uタイプのサーバーを6台以上導入するならブレードサーバーのほうが割安になる」と、普及加速への期待感を示した。

布谷氏は、VMwareとVirtual Centerをセットで導入するメリットとして、「Virtual Centerに含まれる“VMotion(ブイモーション)”機能を使えば、仮想マシンがいくつか動作した状態で、ダウンタイムなしに物理サーバー間を移行できる。例えば、ユーザー数やアクセス数が急に増えてリソースが圧迫された場合には、マシンパワーに余裕のあるハードウェアに移行できるほか、ハードウェアメンテナンスなどを行なう場合にも、空きのサーバーに移行することでユーザーへのサービスを停止させずに保守管理が可能になる」と示した。また、SAN Bootについては、「ブレードサーバーをディスクレスで運用できる。Dell|EMCのストレージでは、デフォルトでクローニングしているため、ディスク障害があった場合でも確実に起動・動作するクローン側から起動しなおせる。さらに、ブレードサーバーに物理的な障害があった場合でも、ディスクの移行といった作業なしに、別のブレードサーバーを使ってブート可能となる」と語り、ディスクレスによる安全性の高さをアピールした。

なお、今回提供するVMware ESX Server 2.5およびVMware Virtual Centerは、ユーザーから要望があれば、ブレードサーバーとの組み合わせ以外でも提供するとのこと。



(編集部 佐久間康仁)


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