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富士通、“FMV-DESKPOWER”シリーズのデスクトップ新製品を発表――TV表示の高画質化を中心にAV機能を強化

2005年01月05日 12時02分更新

文● 編集部 小西利明

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富士通(株)は5日、FMV-DESKPOWERシリーズのデスクトップパソコンの2005年春モデル、4シリーズ13機種を発表した。いずれも価格はオープンプライス。2005年春モデル共通の特徴は、TV視聴・録画機能を中心としたAV機能の強化にある。TVチューナーの高画質化や、記録型DVDドライブを2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチドライブにするなど、見る録る残すをキーワードとした強化が図られている。また同社は国内大手パソコンメーカーでは珍しく『Windows XP Media Center Edition 2005』(以下Media Center 2005)を搭載した製品を販売しているが、今期の新製品にも1機種、Media Center 2005をOSとして搭載する製品がラインナップされている。

各シリーズ共通の機能としては、まずTVチューナー内蔵モデルの高画質化機能の強化が挙げられる。TVチューナー内蔵の全機種が“タイムベースコレクター”機能を備えた。また付属の統合AV再生ソフト『MyMedia』は、リモコン操作時に使用可能なボタンを画面上で示す、“リモコンガイド”が加わり、操作が分かりやすくなった。

液晶パネルがより大きな23型ワイドに! FMV-DESKPOWER Tシリーズ

FMV-DESKPOWER T T90K
FMV-DESKPOWER T T90K

大画面のワイド液晶ディスプレーを備える液晶一体型デスクトップパソコン“FMV-DESKPOWER T”シリーズ。春の新製品では、液晶パネルがさらに大型化された『T90K』が発表された。

Tシリーズはパソコン用TVチューナーともう1つ別個の独立TVチューナー機能を内蔵しており、Windowsを起動しなくてもTV/DVDを再生できるインスタントテレビ機能が特徴の製品だ。Windows起動時にも独立TVチューナーは使用可能で、Windows画面の一角に別画面でTVを表示したり、録画中の番組とは別のチャンネルを視聴することもできる。インスタントテレビ機能使用時はHDDへの録画はできないが、DVD-RAMへの録画やHDD内の録画済みビデオの再生は可能である。TVチューナーには高画質化機能として、3次元Y/C分離やゴーストリダクション、斜め線をきれいにする“高画質I/P変換処理”や、液晶応答速度に起因する残像感を解消する“アクティブ高速処理”などを備えている。

内蔵する液晶ディスプレーは、従来機種より若干横長な1360×768ドットの解像度を持ち、DVD視聴に適したサイズ(縦横比約16:9)としている。さらにT90Kでは液晶の色温度を調整し、映像表示に適した最適化を施している。D4対応のコンポーネント入力端子も搭載しているので、T90Kをデジタル放送チューナーと接続すれば、デジタルハイビジョン放送を視聴することも可能だ(デジタル放送の録画機能はない)。

CPUには従来機種『T90J』と同じPentium 4-3.0E GHzを搭載する。標準搭載メモリー512MB、内蔵HDD容量300GBなども変更はない。光ディスクドライブには、2層式DVD+Rに対応したDVDスーパーマルチドライブ(2層式DVD+R 2.4倍速書き込み、DVD+R 12倍速書き込み、DVD-R 8倍速書き込みなど)を内蔵する。

付属するキーボードとマウスは、電波式のワイヤレス方式である。搭載するインターフェース類は、USB 2.0×5(前面2、左側面3)、IEEE 1394(S400、4ピン)、10/100BASE-TX、コンポーネント入力(D4映像)端子、ヘッドホン/光デジタルオーディオ出力端子(丸型)、V.90モデム用モジュラージャックなど。またメモリーカード用スロットとして、PCカード Type II×2、SDカード/メモリースティック兼用スロット×1を備える。本体サイズは幅710mm×奥行き286mm×高さ483mm。重量は約25kg。

予想実売価格は31万円前後。

FMV-DESKPOWER Tの主なスペック

T90K
Pentium 4-3.0E GHz/512MBメモリー/Intel 865GV内蔵グラフィックス/300GB HDD/2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチドライブ/23インチワイドXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
31万円前後

2層式DVD+R書き込みに対応 FMV-DESKPOWER LXシリーズ

FMV-DESKPOWER LX LX70K LX50K
FMV-DESKPOWER LX LX70KLX50K

大画面ワイド液晶ディスプレーを売りとしているTシリーズに対して、リーズナブルな価格とスペックを備える液晶一体型デスクトップパソコンが“FMV-DESKPOWER LX”シリーズだ。液晶一体型では珍しく、SXGA(1280×1024ドット)の液晶ディスプレーを内蔵するのもLXシリーズの特徴の1つ。ラインナップは上位機種『LX70K』と下位機種『LX50K』の2製品。基本機能は同じであるが、スペックやTVの高画質化機能に違いがある。

Tシリーズ同様にLXシリーズもダブルTVチューナーを内蔵し、Windowsを起動せずにTV/DVD/ビデオ再生が可能なインスタントテレビ機能を備えている。Windows使用中にもこの機能は利用できるので、Windows側でTV録画をしながら、小画面で別チャンネルを表示することも可能だ。両機種ともタイムベースコレクターやTV表示のプログレッシブ再生といった高画質化機能を備えるほか、LX70Kは高画質I/P変換処理を、LX50Kはデジタルノイズリダクション機能を搭載している。また液晶パネルも従来機より約30%輝度が向上し、TVやDVDビデオをよりあざやかに表示できるようになった。

LX70KはCPUにPentium 4-3.0E GHzを搭載。標準搭載メモリーは512MB、内蔵HDD容量は250GBを備える。一方LX50Kは、CPUにCeleron D 335-2.80GHzを搭載。標準搭載メモリーは512MB、内蔵HDD容量は200GB。両機種とも光ディスクドライブには、2層式DVD+Rに対応したDVDスーパーマルチドライブ(2層式DVD+R 2.4倍速書き込み、DVD+R 12倍速書き込み、DVD-R 8倍速書き込みなど)を内蔵する。スペック面では従来機種からマイナーチェンジに止まるが、2層式対応のDVDスーパーマルチドライブなどが目新しい。

搭載するインターフェース類は、USB 2.0×5(右側面2、左側面3)、IEEE 1394(S400、4ピン)、10/100BASE-TX、ヘッドホン/光デジタルオーディオ出力端子(丸型)、V.90モデム用モジュラージャックなど。またメモリーカード用スロットとして、PCカード Type II×2、SDカード/メモリースティック兼用スロット×1を備える。本体サイズは幅479mm×奥行き238mm×高さ400mm。重量はLX70Kが約16kg、LX50Kが約15.5kg。

予想実売価格はLX70Kが24万円前後、LX50Kが19万5000円前後。

FMV-DESKPOWER LXの主なスペック

LX70K
Pentium 4-3.0E GHz/512MBメモリー/Intel 865GV内蔵グラフィックス/250GB HDD/2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチドライブ/17インチSXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
24万円前後
LX50K
Celeron D 335-2.80GHz/512MBメモリー/Intel 865GV内蔵グラフィックス/200GB HDD/2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチドライブ/17インチSXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
19万5000円前後

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