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東芝、コンバーチブル型の個人向けタブレットPC『dynabook R10/170L7』を発表

2005年02月07日 15時10分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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(株)東芝は7日、タブレットペンでWindowsの操作が可能なWindows XP Tablet PC Edition 2005を搭載した“タブレットPC”『dynabook R10/170L7』(型番:PAR10170L7)を2月下旬に発売すると発表した。同社から発売されるタブレットPCは今機種で3機種目となるが、従来のビジネス向けから一転し、家庭での利用をターゲットにしているのが特徴。編集部による予想販売価格は19万円半ば。

『dynabook R10/150L7』
『dynabook R10/170L7』

『dynabook R10/170L7』は、ペンで操作できるWindows XP Tablet PC Edition 2005を搭載したタブレットPC。同社では、従来ビジネス向けのタブレットPCとして『DynaBook SS 3500』や『dynabook SS M200』などを発表しているが、dynabook R10/150L7はペン操可能な個人向けのアプリケーションを多数プレインストールしているのが特徴。ペン操作に対応した主なアプリケーションは以下の通り。

OS『Windows XP Tablet PC Edition 2005』
Windows XP Professionalと同等の機能に加えて、ペンでの操作、手書き認識文字入力などをサポート
デジタルノートアプリケーション『Microsoft Office OneNote 2003(SP1)』
テキスト、手書きメモ、音声、写真などを集約して管理できる
オフィスソフト『Microsoft Office Personal Edition 2003(SP1)』
通常の機能に加えて、手書きメモやウェブページのペンでの切り抜き画像のはり付けをサポート
宛名印刷ソフト『筆ぐるめ Ver.12 for TOSHIBA』
絵手紙風のはがきや写真に手書きのコメントなどを挿入可能
写真シール作成ソフト『プリプリまろん』
デジタルカメラで撮影した画像に手書きのメッセージを挿入可能
お絵かきソフト『おえかきくらぶキッズ』
サインペン/クレヨン/チョーク/水彩/エアブラシなどのペンでお絵かきが楽しめる
漢字学習ソフト『書いて覚える!小学国語漢字ドリル辞典』
画面の見本をペンでなぞって漢字を覚えられる。読み書きの学習ドリルゲームも収録されている
学習ソフト『1年生/2年生/3年生の知能開発』
言語知的能/論理-数学的知能/空間的知能/音楽的知能の4知能をゲーム感覚で学習できる
ゲーム/ツールパック『Microsoft PowerToys for Windows XP Tablet PC Edition』(ダウンロード)
ペン操作でプレイするゲームや作曲ソフトを収録

手書き認識には、Windowsに標準搭載されている“TabletPC 入力パネル”と、入力枠内で次々に重ね書きして入力したり、枠を気にせずに複数の文字列を入力したりできる“Toshiba Input Aid”を利用できる。

“ラップトップモード” “タブレットモード”
“ラップトップモード”“タブレットモード”

縦長画面のタブレットモード
タブレットモード時に画面を縦にして回転させて“画面回転ボタン”を押すと、画面が縦長に変換される
本体は、液晶ディスプレーのヒンジ部分を180度回転させて反転できる“コンバーチブル型”の構造を採用し、キーボードとペン操作を併用できる“ラップトップモード”と、ペン操作だけを行なえる“タブレットモード”を用意する。本体には、加速度センサーが内蔵されており、本体の傾き(液晶ディスプレーの画面の縦/横のどちらが下になっているか)を検出して、ユーザーの見ている方向に画面の向きを変える機能や、落下時に加速度を検知して瞬時にHDDのヘッドを待避させる機能を搭載する。ディスプレーのある面には、左右上下のカーソル移動や“Enter”キーの役割、各種アプリケーションが起動できるランチャー“クロスメニュー”を表示させる“クロスファンクションボタン”、タブレットモード時に画面を回転させる“画面回転ボタン”、“Ctrl”+“Alt”+“Delete”と同じ役割をもつ“Windowsセキュリティタブレットボタン”を装備し、タブレットスタイル時でもWindowsの各種操作が行なえるようになっている。



左側面 右側面 背面
左側面。USB/IEEE 1394端子、SDメモリーカード/PCカードスロットを装備する右側面。光学式ドライブやペンを収納しておくホルダーを装備する背面。USB/アナログRGB/S-VIDE/モデム/Ethernet端子を装備する

CPUはCeleron M 360-1.40GHzでチップセットは855GME(グラフィックスアクセラレーター機能内蔵、メインメモリーから最大64MB共有)、メインメモリーは512MB(PC2700準拠DDR SDRAM、最大2GB)を搭載する。HDDは60GB(Ultra ATA/100)、光学式ドライブはDVD+R DLに対応したDVDスーパーマルチドライブ(書き込み速度はDVD+R DLが2.4倍速/DVD±Rが8倍速/CD-Rが24倍速、書き換え速度はDVD+RWが8倍速/DVD-RWが4倍速/DVD-RAMが3倍速/CD-RWが10倍速、読み出し速度はDVD-ROMが8倍速/CD-ROMが24倍速)を内蔵する。液晶ディスプレーは14インチの“SuperView液晶”パネル(1024×768ドット/6万5536色表示(横画面時))を搭載する。

ネットワーク/通信機能は、無線LAN(IEEE 802.11b/g)、有線LAN(10/100BASE-TX)、V.90対応56kbpsモデムを搭載。インターフェースは、USB 2.0×3、IEEE 1394(4ピン)×1、S-VIDEO出力×1、SDメモリーカードスロット、PCカードスロット(Type II×1、CardBus対応)などを装備する。電源はリチウムイオンバッテリーを内蔵し、バッテリー駆動時間は約2.3時間(JEITA測定法1.0)。本体サイズ/重量は、幅328.0×奥行き289.7×高さ38.4mm(最薄部36.9mm)/約2.8kg。アプリケーションとして、乗換案内ソフト『駅すぱあと』、電子地図ソフト『プロアトラスW3』、画像編集ソフト『Photoshop Elements 3.0』、ビデオ編集ソフト『WinDVD Creator2 Premium for TOSHIBA』などが付属する。付属品は、dynabook用タブレットペン、光学式マウスなど。

お詫びと訂正:掲載当初、液晶ディスプレーの表示色数を1677万色と記載していましたが、正しくは6万5536色でした。また、バッテリー駆動時間を約2時間と記載していましたが、正しくは約2.3時間でした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2005年2月9日)

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