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松下電器産業、デジタルカメラ“LUMIX”の新製品を発表――単3電池駆動&光学6倍ズームの『DMC-LZ2』など4機種

2005年02月08日 17時03分更新

文● 編集部 内田泰仁

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松下電器産業(株)は8日、デジタルカメラ“LUMIX”シリーズの新製品として、光学6倍ズームレンズ/有効500万画素CCD搭載の乾電池駆動タイプ『DMC-LZ2』、光学3倍ズームレンズ/有効400万画素CCD搭載の乾電池駆動タイプ『DMC-LS1』、光学12倍ズームレンズ/有効500万画素CCD搭載の『DMC-FZ5』、既存モデルのカラーバリエーションモデル『DMC-FX7 Premium Color』の4製品を発表した。全製品が光学手ぶれ補正機構を搭載する。価格はいずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格は、『DMC-LZ2』4万円前後、『DMC-LS1』が3万円前後、『DMC-FZ5』が5万5000円前後、『DMC-FX7 Premium Color』が通常の『DMC-FX7』と同程度の4万円台前半。

今回ラインナップに新たに加わった『DMC-LZ2』と『DMC-LS1』は、2004年4月発売の『DMC-LC70』の流れを汲むエントリー向け製品で、いずれも単3電池×2で駆動する。画像処理エンジンには、2004年秋モデルから搭載されている“ヴィーナスエンジンII”の省電力版で今回新たに開発された“ヴィーナスエンジンプラス”を搭載する。“ヴィーナスエンジンII”から一部の機能が削減されているというが、手ぶれ補正機構の制御、暗部ノイズ低減、美肌処理、レリーズタイムラグ短縮などの機能を継承しながら、初代“ヴィーナスエンジン”と比較して約50%の省電力化を実現しているという(“ヴィーナスエンジンII”は初代“ヴィーナスエンジン”の約70%の消費電力)。

また、『DMC-FX7 Premium Color』以外全機種に共通して、手ぶれ補正機構で姿勢を検知してカメラの縦横位置を自動検出し、撮影画像のExifデータとして画像回転情報を付加(※1)する“縦位置撮影自動検出”機能や、“ポートレート”“スポーツ”“風景”などの撮影シーンに合わせた設定が施されている“シーンモード”に、各モードの説明や撮影時のコツなどが表示される“シーンモードヘルプ画面”が追加されている。

※1 メモリーカードに記録される画像データ自体は通常の横位置のままだが、Exifデータに“縦位置で撮影”したことが記録される

『DMC-LZ2』

『DMC-LZ2』は、“FZ”シリーズ以外で初めて4倍以上の光学ズームレンズを搭載したエントリー向けのコンパクトな高倍率ズーム機。レンズは7群8枚構成(うち非球面2枚3面)の“LUMIX DCバリオレンズ”で、焦点距離は6.1~36.6(35mmフィルム換算で37~222mm)、開放F値は2.8~4.5。撮像素子は有効500万画素(総536万画素)の1/2.5インチCCDを採用する。AF測距モードは『DMC-LC70』の1点測距/スポットから、1点/3点/5点/スポットの4種類へと強化されている。露出モードはプログラムAEのみで、露出補正とオートブラケット撮影を持つ。レリーズタイムラグは、エンジンの変更により『DMC-LC70』の約0.1秒から最短約0.008秒へと改善された。

記録ファイルの形式は、静止画がJPEG(DCF/Exif 2.2準拠)、音声付き静止画がJPEG(DCF/Exif 2.2準拠)+QuickTime、動画(音声付き)がMotion JPEG圧縮のQuickTime。記録解像度は、静止画が2560×1920ドット/2048×1536ドット/1600×1200ドット/1280×960ドット/640×480ドット/1920×1080ドット(HDTVモード)、動画は320×240ドット(毎秒10または30コマ、メモリーカードの容量いっぱいまで撮影可能)。静止画の画質モードはファイン/スタンダードの2段階。

撮影モードは通常/かんたん/エコ(省電力モード)/マクロ/シーン/動画の6モード。さらにシーンモードには、ポートレート/スポーツ/風景/夜景/夜景ポートレート/花火/パーティ/雪の8モードが用意されている。連写撮影機能は、すべての記録解像度で毎秒2または3コマ/撮影枚数最大3枚(画質モード:ファイン)または最大5枚(画質モード:スタンダード)の通常の連写モードのほか、メモリーカード容量いっぱいまで連写可能な“フリー連写モード”を備える(連写速度はメモリーカードの記録速度に依存)。

ディスプレーは2インチ(約8.5万画素)TFT液晶ディスプレーを搭載し、ファインダーは持たない。記録メディアはSDメモリーカード/マルチメディアカードで、本体には14MBのメモリーを内蔵する。インターフェースは、USB 1.1×1(USBマスストレージクラス対応)、AV出力(NTSC/PAL対応)。プリンターに接続してダイレクト印刷する規格“PictBridge”に対応する。バッテリーは単3オキシライド/アルカリ/ニッケル水素電池×2。CIPA規格によるバッテリー撮影可能枚数は、単3オキシライド乾電池使用時で約235枚。なお、製品パッケージには単3オキシライド乾電池が2本付属する。

本体サイズは、幅100.5×奥行き32.9×高さ63.5mm、重量は約178g(本体のみ)。本体色は、シルバーとブラックの2種類。発売日は25日。

『DMC-LS1』

『DMC-LS1』は、今回発表された製品の中ではローエンドとなる製品で、従来製品の『DMC-LC70』の直接の後継機種にあたる。レンズは6群7枚構成(うち非球面3枚3面)の“LUMIX DCバリオレンズ”で、焦点距離は5.8~17.4(35mmフィルム換算で37.5~105mm)、開放F値は2.8~5.0。撮像素子は有効400万画素(総423万画素)の1/2.5インチCCDを採用する。このほか、記録ファイル形式や画質モード、各種モード類などの基本的なスペックや機能は『DMC-LZ2』と同等。

記録解像度は、静止画が2304×1728ドット/1600×1200ドット/1280×960ドット/640×480ドット/1920×1080ドット(HDTVモード)、動画は320×240ドット(毎秒10または30コマ、メモリーカードの容量いっぱいまで撮影可能)。連写撮影機能のモードは通常とフリー連写の2モードだが、通常モードの記録枚数が『DMC-LZ2』と異なり、毎秒2または4コマ/撮影枚数最大4枚(画質モード:ファイン)または最大7枚(画質モード:スタンダード)となっている。レリーズタイムラグは『DMC-LZ2』より短い最短約0.006秒。

ディスプレーは2インチ(約8.5万画素)TFT液晶ディスプレー、ファインダーは持たない。記録メディアはSDメモリーカード/マルチメディアカード/内蔵メモリー(14MB)。インターフェースは、USB 1.1×1(USBマスストレージクラス、PictBridge対応)、AV出力(NTSC/PAL対応)。バッテリーは単3オキシライド乾電池/単3アルカリ乾電池/単3ニッケル水素電池×2。CIPA規格によるバッテリー撮影可能枚数は、単3オキシライド乾電池使用時で約215枚。製品パッケージには単3オキシライド乾電池が2本付属する。

本体サイズは、幅93.5×奥行き30.9×高さ63.0mm、重量は約142g(本体のみ)。本体色は、シルバー、ブルー、ブロンズの3種類。発売日は3月25日。

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