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ソニー、カードサイズで有効510万画素の“サイバーショット”『DSC-T7』を発表――厚さ1cm以下の“T”シリーズ登場!

2005年03月09日 15時01分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ソニーマーケティング(株)は9日、デジタルカメラ“サイバーショット”シリーズの新機種として、厚さ10mmを切ったカードサイズの有効510万画素機『DSC-T7』を発表した。4月15日発売予定で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は5万5000円前後。また同時に、サイバーショットのエントリーモデル『DSC-S40』と、デジタルフォトプリンター『DPP-FP50』を発表した。

DSC-T7
DSC-T7

カードサイズの『DSC-T7』

DSC-T7は、“「身につける」そして、いつでも「見る」「見せる」”という同社の2005年のデジタルカメラ製品戦略に基づき企画された。製品の特徴は以下のとおり

身につけて持ち歩けるカードサイズの筐体
本体サイズは幅91.7mm×高さ60.2×奥行き14.7(最薄部9.8)mmで、重さは136g(撮影時)。“T”シリーズの初代『DSC-T1』と比較すると、DSC-T7の体積は57%、質量は70%、最薄部の厚みは57%に抑えられているという。小型/軽量化には、基盤の小型化、撮影時でもレンズがボディーから飛び出ない“折り曲げレンズ”機構内のレイアウトの効率化、新開発の小型バッテリー『NP-FE1』の採用などが貢献しており、従来機からスペックダウンした点はないという。同社は小型/軽量化によって、結婚式や海外旅行など持ち歩けるモノの数/容量が限られているシーンや、スキーやスノーボードなど激しく動くシーンなど、思い出を撮るシーンが増えるとしている。本体はステンレス素材で、スライド式のレンズカバーを備える。液晶パネルはアクリルカバーで保護されており、衝撃や外圧に強い構造が採用された
思い出を美しく残す“高”画質
Tシリーズは一般のデジタルカメラと比較して、旅行/レジャーでの使用頻度が高い。DSC-T7は、1/2.5インチで有効510万画素のSuper HAD CCDを搭載し、レンズは従来機と同じ光学3倍ズーム対応のカール ツァイス“バリオ・テッサー”(F3.5~4.4、f=6.33~19.0/35mmフィルムカメラ換算時で38~114mm相当)を採用する。また、同社独自の画像処理エンジン“リアル・イメージング・プロセッサー”を引き続き搭載し、画像圧縮前のRAWデータに直接ノイズリダクションをかける新機能により、従来機よりもノイズを低減したという
“見せる”を楽しむクリアフォト液晶
背面には、撮影した写真をその場で見せられるサイズの、2.5インチ液晶ディスプレー(23万画素)を装備する。液晶パネルは従来機と同じTFTハイブリッド液晶“クリアフォト液晶”で、一般的な透過型液晶パネルと比べて高輝度/高コントラスト/高視野角といった特徴があるという。また、多層膜コーティング技術“ARコート”(反射防止処理)により、晴れた屋外でも見やすくしたとしている
DSC-T7 DSC-T7
DSC-T7(ブラック)
DSC-T7 DSC-T7
DSC-T7(シルバー)

記録解像度/記録形式は、静止画が最大2592×1944ドット/JPEG(DCF準拠/DPOF対応)で、動画が640×480ドット(最大毎秒約30フレーム)/MPEG-1。“拡大鏡モード”を使用すれば、1cmのマクロ撮影が可能。ヒストグラム表示機能が、3:2モード/スマートズーム/プレシジョンデジタルズーム/マルチ連写の各モード使用時にも使用できるようになった。ISO感度は64が追加され、64/100/200/400または自動から選択可能。起動時間は約1.1秒で、レリーズラグは約0.009秒、シャッターラグは約0.24秒、撮影間隔は約0.9秒。フラッシュの到達距離は、望遠撮影時2.6m/広角撮影時で2.1mで、従来機種よりもともに約1m伸びている。

記録媒体はメモリースティック デュオ/PRO デュオに対応し、付属する32MBのメモリースティック デュオには2592×1944ドットの静止画を最大23枚、640×480ドット(画質:スタンダード)の動画を約1分20秒記録できる。バッテリーは新型インフォリチウムバッテリーNP-FE1で、標準撮影枚数は約150枚、バッテリー持続時間は約75分(CIPA規格に基づく測定方法による)。USB(USB 2.0 Hi-Speed対応)/AV出力/DC 入力のマルチアダプター(同梱)用インターフェースを備える。ダイレクトプリント規格“PictBridge”対応。

本体カラーはシルバーとブラックの2色。クレードルタイプの三脚アダプターが付属する。アプリケーションソフトとして、撮影した静止画を使ってスライドショーやフォトアルバムなどが作成できる静止画/動画編集ソフト『Picture Package』『Cyber-shot Life』『USB Driver』(以上はWindows 98/98 SE/Me/2000 Professional/XP対応)、撮影した動画のアルバム管理、動画や音声の編集、静止画の加工などが可能な静止画/動画編集ソフト『ImageMixer VCD2』(Windows 98/98 SE/Me/2000 Professional/XP、Mac OS X 10.1.5以降対応)が付属する。

そのほかオプション製品として、キャリングケースの『LCS-THE』(4200円)、セミソフトキャリングケースの『LCM-THA』(2940円)、水深3mまで対応するスポーツパック『SPK-THA』(1万1550円)、バッテリーパックのNP-FE1(5880円)が、本体と同時に発売される。

LCS-THE LCM-THA
LCS-THE(レッド)。ブラックとホワイトも販売されるLCM-THA
SPK-THA NP-FE1
SPK-THANP-FE1

32MBメモリー内蔵のエントリーモデル『DSC-S40』

DSC-S40は、“スタミナ&高画質”をコンセプトとしたエントリーモデル。単3乾電池2本で動作し、別売の単3形ニッケル水素充電池『NH-AA-2DB』を使用した場合は1回の充電で約550枚、同梱の単3形アルカリ乾電池を使用した場合は約110枚撮影ができる(CIPA規格に基づく測定方法による)。1/2.7インチで有効410万画素のSuper HAD CCDを搭載し、レンズは光学3倍ズーム対応のカール ツァイス“バリオ・テッサー”(F2.8~5.1、f=5.1~15.3/35mmフィルムカメラ換算時で32~96mm相当)を採用する。画像処理エンジンとして、リアル・イメージング・プロセッサーを搭載する。

DSC-S40 DSC-S40
DSC-S40 DSC-S40
DSC-S40

背面のTFT液晶パネルは1.5インチ(7万6800画素)。記録解像度/記録形式は、静止画が最大2304×1728ドット/JPEG(DCF準拠/DPOF対応)で、動画が640×480ドット(最大毎秒約30フレーム)/MPEG-1。32MBのメモリーを内蔵し、メモリースティック デュオ/PRO デュオにも対応する。起動時間は約1.7秒で、レリーズラグは約0.009秒、シャッターラグは約0.4秒、撮影間隔は約1.2秒。PictBridge対応。USB端子(USB 2.0 Hi-Speed)を備える。

本体のサイズは99.0×34.2×51.7mmで、重さは180g(撮影時)。ソフトウェアはPicture Package/Cyber-shot Life/USB Driver/ImageMixer VCD2が付属する。 4月15日発売で価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は2万7000円前後。

そのほかオプション製品としてソフトキャリングケース『LCS-SA』(2300円)が4月中旬に発売される予定。また4月中旬には、レンズなどの収納スペースが設けられた汎用ソフトキャリングケース『LCS-CSF』(3150円)も発売される。

LCS-SA LCS-CSF
LCS-SALCS-CSF

デジタルフォトプリンター『DPP-FP50』

デジタルフォトプリンターDPP-FP50は、300×300dpiのプリントヘッドを搭載する昇華型熱転写方式のプリンターで、1ドットごとに1677万色(YMC各色8bit)に対応する。入力用インターフェースとして、メモリースティックのみならずSDメモリーカード/コンパクトフラッシュの各スロットを装備。これによって市場の約80%強のデジタルカメラとケーブルレスで接続することを実現したという。PictBridge対応のUSB端子(USB 1.1)、パソコン接続用のUSB端子(同)も搭載する。天面に操作/確認用のモノクロ液晶パネルを搭載する。

DPP-FP50 DPP-FP50
DPP-FP50

印刷できる画像フォーマットは、JPEG(DCF2.0 準拠、Exif2.21準拠、JFIF)、TIFF(Exif2.21準拠、RGB非圧縮)、BMP(24bit/Windows形式)。対応するプリントメディアは、ポストカードサイズ(101.6×152.4mm、1612×2418ドット相当)の用紙、Lサイズ(89×127mm、1412×2015ドット相当)の用紙。プリント時間はLサイズが57秒、ポストカードサイズが66秒で、従来機種の『DPP-EX50』と比較して最大13秒の高速化が図られた。

印刷工程の最後に、表面に保護層のコーティング処理を施す同社独自のラミネート加工技術“スーパーコート2”を、従来機より引き続き対応する。“オートファインプリント3”機能によって、プリント前に画像の輝度分布や色相を分析し、コントラスト/輝度/再度/色調等の補正が自動的に行なわれる。また、映像出力端子×1を備え、本体をテレビに接続してリモコン(付属)で操作できる。パソコンを使わずに単体で行なえる画像編集機能として、カレンダー作成/赤目補正/文字入力などを用意する。

サイズは幅182×奥行き210(ペーパートレー装着で360)×高さ66mm、重量が約1200g(ペーパートレー約65g含まず)。電源はAC100V。プリントお試しパック(ペーパー+インク10枚分)10枚分、リモコン、ビデオ接続ケーブル、クリーニングカートリッジ、フェライトコア、ACアダプターなどが付属する。5月20日発売で、価格は2万4990円。

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