NEXX、20GB HDDを搭載してMPEG-2/-4形式の動画再生が可能なポータブルメディアプレーヤー『PMP-1200』を31日に発売
2005年03月14日 19時33分更新
代表取締役社長の由利義和氏 |
(株)NEXXは14日、東京・大手町のアーバンネット大手町にプレス関係者を集め、20GB HDDを内蔵し、MP3/WMA/AAC/Ogg形式などの音声と、MPEG-1/-2/-4(DivX、Xvid圧縮)形式の動画、FMラジオの聴取/録音などに対応するポータブルメディアプレーヤー『PMP-1200』を31日に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、同社直販サイトにおける販売価格は5万7750円。同サイトでは15日に予約注文の受け付けを開始する(出荷は31日予定)。
同社が掲げる“デジタルホーム・ソリューション”の一環として、ネットワーク対応メディアプレーヤーなどを開発・販売しており、今回MPEG-4形式のTVキャプチャーカード(発表済み)とセットで利用してほしいと、ポータブルメディアプレーヤー『PMP-1200』の開発・発表に至った |
発表会には代表取締役社長の由利義和氏、事業推進部部長の菅原康夫(すがはらやすお)氏、マーケティングマネージャーの山口和人(やまぐちかずと)氏らが出席し、発表の背景や狙い、製品の特徴などをデモンストレーションを交えて説明した。
3.5インチ液晶ディスプレーと20GB HDDを内蔵するポータブルメディアプレーヤー『PMP-1200』 | PCI接続のMPEG-4(DivX)キャプチャーカード |
最初に挨拶に立った由利氏は、「(同社が“2005 International CES”で発表した)MPEG-4(DivX)TVキャプチャーカードに絶好のコンパニオンとなる携帯端末。米Sigma Designs社が開発したビデオ/オーディオデコーダーチップ“Sigma 85xx”を採用し、定評のある画質と音質を実現している。特にパソコンで録画した映像を持ち歩きたい要望のあるパワーユーザーに使ってもらえる製品」と、自信を見せた。
PMP-1200を手に説明する、マーケティングマネージャーの山口氏 |
続いて山口氏がデモンストレーションを交えてPMP-1200の機能紹介を行なった。最初に同社の市場分析について、「ユーザーが求めるポータブルメディアプレーヤーの形は、
- 音楽再生に特化した小型軽量な製品
- ビデオ再生を取り込んだ高機能な製品
に二分されるだろう」と説明。さらに、具体的にユーザーが求める機能として、
- 今もっているファイルを変換する手間なく視聴したい
- 直感的なわかりやすい操作を行ないたい
- 外付けHDDと同様に、(専用アプリ経由ではなく)手軽にファイル転送したい
- バッテリーは充電せずに1日使える程度が欲しい
- 手に持ったときの質感の高さが欲しい
- 1日楽しめる大容量なHDDが欲しい
などを挙げ、現在これを満たしつつ携帯性の高いメディアプレーヤーが存在しないと述べ、PMP-1200の開発に至る背景を紹介した。
PMP-1200のトップメニュー | ビデオプレーヤーの操作画面 | |
オーディオプレーヤーの操作画面 | フォトアルバム(静止画ビューアー)の操作画面。ファイルを選択すると左下にサムネールが表示される |
設定メニューの画面。グレーアウトしている言語についても、発売後のファームウェアアップデートで対応し、最終的に10ヵ国語表示をサポートするという |
PMP-1200は、最大720×480ドット/転送レート8MbpsのMPEG-1/-2/-4形式の動画(WMVファイルをXvid形式に変換するWindows用ユーティリティーソフトを同梱)、MP3/WMA/AAC/AC3/OggVorbis形式の音楽、最大2MB/1200万画素相当のJPEG形式の静止画の再生表示と、周波数76~108MHzで全世界対応のFMラジオ(聴取/録音)、23万語の見出し語を収録した音声発音付き英英辞典、テキストビューアー、30桁の電卓機能、ファイル管理ソフトなどを収録したポータブルメディアプレーヤー。音楽再生時にはメタル/ダンス/テクノなど15種類のプリセット済みイコライザー機能を利用できる。パソコンとのインターフェースとしてUSB 2.0(Hi-Speed対応)端子を備え、Windows 98 SE/Me/2000/XP、およびMac OS搭載パソコンに接続すると外付けHDDとして認識可能(ファイル転送用ソフトは付属せず、OSのファイル管理ソフトでコピー/移動する)。
PMP-1200を手に取ったところ |
3.5インチ/320×240ドット(26万色表示)のタッチパネル式TFT液晶ディスプレーを内蔵し、3D表示のアイコンが円周上を回転するユーザーインターフェースとタッチパネル(ペン付属)で操作できる。20GB HDDのうち、システム領域として2GBを使用(ユーザー領域は18GB、OSはLinuxベースの独自拡張システムを採用)。入出力端子として、マイク入力(ステレオミニジャック)/音声出力(ステレオミニジャック)/映像出力(ミニジャック、コンポジットもしくはS-Video)。
PMP-1200の左側面。USB 2.0端子やボリューム調整ボタンが並ぶ | PMP-1200の右側面 |
バッテリーはリチウムポリマータイプで容量は2700mAh(標準タイプ)、もしくは5400mAh(大容量タイプ、別売1万8900円)を搭載。そのほかのオプションは以下のとおり。
- 標準バッテリー(予備タッチペン付き)
- 9450円
- バッテリーチャージャー
- 6825円
- 車載電源用シガーライタージャック
- 4200円
- 本皮ポーチ
- 3675円
- TV接続キット(S-Videoケーブル/コンポジットケーブル/Line-inケーブル/リモコン)
- 6825円
標準タイプバッテリー使用時の連続再生時間は、動画再生時が6時間、バックライトを消して音楽再生のみ利用した場合は10時間。大容量タイプではこの2倍の連続使用が可能という。本体サイズと重量は、幅123.0×奥行き76.8×高さ21.5mm/246g(標準タイプ搭載時)。