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ナナオ、21.3インチUXGA液晶ディスプレー『EIZO FlexScan L997』を発売

2005年03月24日 18時50分更新

文● 編集部

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(株)ナナオは24日、ディスプレー製品“EIZO FlexScan”の最上位モデルとして、印刷/デザイン業界の編集作業や、設計/作図などのグラフィックス用途向けの21.3インチ液晶ディスプレー『EIZO FlexScan L997』を4月7日に発売すると発表した。価格はオープン。

EIZO FlexScan L997
『EIZO FlexScan L997』(左が“ブラック”、右が“セレーングレイ”)

『EIZO FlexScan L997』は、2003年1月に発表した21.3インチ液晶ディスプレー『EIZO FlexScan L985EX』の後継モデルで、自社開発した画像制御ICの最新版を搭載した最上位モデル。パネル部を縦に回転させるとハードウェアが自動で画像を縦表示に切り替える自動縦表示機能“ActiveRotation II”や、2台のパソコンからの画像を1画面に同時表示するピクチャー・イン・ピクチャー表示機能“ActiveShot”を搭載したのが特徴。“ActiveRotation II”機能に対応しているのは、カナダATIテクノロジーズ社と米エヌビディア社のグラフィックスカード(詳細は同社ウェブサイトに掲載)で、対応OSはMac OS 10.2以降、Mac OS 9.2.2、Windows XP。“ActiveShot”では、親画面の中に2台目の画像を縮小して表示する“スタンダードモード”と、元の画面の一部をサイズを変えずに子画面表示する“切り取りモード”を利用できる。

表示する画像(テキスト/ムービー/sRGBなど7種類)に応じて最適な輝度/色温度に設定できる“FineContrast”や、それを自動で切り替える“Auto FineContrast”、8bitデータを10bitに多階調変換してから再び8bitに割り当てる“ガンマ補正”、付属ソフトを利用して6色(赤/緑/青/黄/シアン/マゼンタ)の色相/彩度を同一画面内で別々に調整できる“6色独立調整”、起動から短時間で輝度を安定させる輝度ドリフトの補正と、温度環境/経年によるバックライトの輝度変化を補正するブライトネス補正を自動で行なう調光機能なども搭載している。また、パソコンとUSB端子で接続し、付属ソフトを利用すれば、ガンマ値を1.4~3.0で調整したり、CRT/ほかの液晶ディスプレーの色特性または色空間データを利用して色再現特性をエミュレーション(色空間変換)したりといったことも可能。

液晶パネルは低色度変位/高色純度タイプで、表示サイズは432×324mm、画素ピッチは0.270mm。輝度は250cd/m2、コントラスト比は550:1。応答速度は30ms。視野角は上下/左右170度。解像度は1600×1200画素で、1677万色表示に対応している(1021階調中256階調)。インターフェースはDVI-I(29ピン)×2、USB 2.0×3(アップストリーム1、ダウンストリーム2)を搭載する。水平同期周波数は、アナログRGBでは24k~100kHz、デジタルでは31k~100kHz、垂直同期周波数は、アナログRGBが49~86Hz、デジタルが59~61Hz。

本体サイズは幅472×奥行き208.5×高さ459mm、重量は10.2kg。VESAフリーマウント(100mm)に対応するほか、盗難防止用セーフティーロック取り付け穴も用意されている。高さ調整は82mm、パネル部のローテーションは90度、チルトは上40度、スウィーベルは左右各35度に対応。電源はAC100~120V/200~240Vで、消費電力は75W(節電時2W以下)。本体カラーは“セレーングレイ”(L997-GY)と“ブラック”(L997-BK)をラインアップする。製品には、モニターケーブル(ミニD-Sub15ピン~DVI-I、DVD-D~DVI-D)、EIZO USBケーブル、ユーティリティーソフトを収録したCD-ROMなどが付属する。

保証期間は5年間(液晶パネルは3年間)で、1年以内は出張修理にも対応する(最寄りのエイゾーサポートから公的交通機関で片道1時間以内の距離が目安)。

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