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20周年を記念して、あの“libretto”が帰ってきた!――東芝、ノートパソコン20周年記念のモバイルノート2シリーズを発表


2005年4月20日

東芝ノート20周年の集大成は、特色ある2シリーズのモバイルノート

libretto U100/190NLB
libretto U100/190NLB
dynabook SS SX/190NR

(株)東芝は20日、同社のノートパソコン事業20周年を記念した新製品として、モバイルノート“libretto U100”シリーズと“dynabook SS SX”シリーズの2シリーズ6機種を発表した。いずれも価格はオープンプライス。なお20周年記念製品の発表会の模様については、別項の記事を参照していただきたい。

あのlibrettoが、DVD内蔵ドックを引き連れ再び降臨!

正面から見たlibretto U100。液晶ディスプレーは7.2インチワイドのWXGA
正面から見たlibretto U100。液晶ディスプレーは7.2インチワイドのWXGA
DVDスーパーマルチドライブを内蔵する“リブレットDVDドック”を装着。角張ってやや厚みのあるデザインは、初代Librettoを彷彿とさせる
DVDスーパーマルチドライブを内蔵する“リブレットDVDドック”を装着。角張ってやや厚みのあるデザインは、初代Librettoを彷彿とさせる

今から10年前の1996年4月に登場したそのノートパソコンは、前代未聞の小さなボディーにフルスペックのWindowsを搭載して絶大な人気を呼び、サブノートよりも小さな“ミニノート”という新たな市場を打ち立てた。その名は『Libretto 20』。ノートパソコンの東芝をある意味象徴する超小型モバイルノート“Libretto”の始まりだった。それからLibrettoシリーズは形を変えながら進化を続け、熱設計に余裕のない小さなボディーにどれだけのスペックを詰め込めるか、ノートパソコンの限界に挑戦し続けてきた。2001年3月に登場した『Libretto L1』では、当時最新のモバイル向けCPU“Crusoe TM5600”を採用し、大型PDA並みのボディーにWindows 2000を搭載して、モバイルノート好きを驚喜させたものだ。そんなLibrettoも、2002年4月の『Libretto L5』以降新製品が登場することはなく、市場から姿を消した。過去の熱心なユーザーたちでさえ、「Librettoはもう作らないのですか?」と口にすることがなくなって久しい初代機登場から10年目の今年、ついにLibrettoの名を冠するミニノートが復活した。それがこの“libretto U100”シリーズである!

なおlibretto U100シリーズには4機種がラインナップされているが、本体の仕様はすべて同一で、ボディーカラーと付属ドック(後述)の有無だけが異なる。

libretto U100シリーズの主なスペック
商品名 libretto U100/190DSB、DSW libretto U100/190NLB、NLW
CPU 超低電圧版Pentium M 733-1.10GHz
チップセット Intel 855GME
メモリー DDR333 256MB
グラフィックス Intel 855GME内蔵
液晶ディスプレー 7.2インチワイド 1280×768ドット
HDD 60GB
光ディスクドライブ リブレットDVDドック同梱(DVDスーパーマルチドライブ:DVD+R/RW 最大2.4倍速書き込み、DVD-R/RW 最大2倍速書き込み、DVD-RAM 最大2倍速書き換え、CD-R 最大24倍速書き込みなど) オプション
スロット PCカード(TypeII)×1、SDメモリーカードスロット×1
通信 IEEE 802.11b/g、10/100BASE-TX、Bluetooth 2.0+EDR、V.90 56kbpsモデム
I/O USB 2.0×2、IEEE 1394、miniRGP(アナログディスプレー出力)、ヘッドホン出力など
バッテリー駆動時間 約5.3時間(JEITA測定法1.0)
サイズ(W×D×H) 210×165×33.4mm(最薄部29.8mm)
重量 約1499g(リブレットDVDドック装着時) 約999g(本体+標準バッテリパック時)
OS Windows XP Home Edition SP2

libretto U100は“ミニノート”のジャンルを築いた初代からの伝統を受け継ぎ、小さく凝縮されたボディーに目一杯の機能を詰め込んでいる。本体サイズは幅210mm×奥行き165mm×高さ33.4mm。気になる重量は約999gで、辛うじて1kgを切っている。確かに今では松下電器産業(株)やソニー(株)の製品によって、アンダー1kgで10.4インチXGA液晶ディスプレーを搭載するモバイルノートも珍しくはないし、ソニーの『VAIO type U VGN-U50』に至っては、キーボードまで排除して約550gという軽さを実現している。その点ではlibretto U100は、最小でも最軽量でもない。だが初代Librettoが“手の平に乗るパソコン”を目指したコンセプトは、libretto U100にも受け継がれている。小さなフットプリントを実現するには、同社が培った高密度実装技術が基板設計に活かされている。“低損失スタックビア構造基板”と称されるlibretto U100の基板は、新素材を利用して基板上の配線幅や配線間隔を縮小。高密度での部品実装を可能にした。さらに多層基板内部の配線を、基板の表面まで貫通させない縦穴(フィルドスタックビア構造)で実現することで、基板表面の表裏に部品を実装しやすくして、さらに高密度化を推し進めているという。

libretto U100はデザイン自体も角張った姿をしていて、少しの揶揄と親しみを込めて“弁当箱”と呼ばれた初代Librettoや、その後継機(Libretto 100まで)にどことなく似ている。そう思って東芝の担当者にたずねたところ、「だいぶ(初代Librettoを)意識してデザインしたようです」とのことだった。

モバイルノートと言えどもDVDドライブくらいは必要な昨今。libretto U100は本体下面に装着可能なドッキングベース“リブレットDVDドック”を組み合わせることによって、この問題を解決した。リブレットDVDドックにはDVDスーパーマルチドライブ(DVD+R/RW 最大2.4倍速書き込み、DVD-R/RW 最大2倍速書き込みなど)が内蔵されていて、本体に装着した状態でも重さは約1499g、フットプリントもやや大きくなるだけで、光ドライブ内蔵ノートとしても軽い部類に属する。ドックの前面には、DVDやCD再生を手軽に行なうダイレクトボタン“クイックプレイボタン”が用意されていて、Windows XPを起動しなくてもDVD再生を行なえる。

装着したドックでDVDを再生する。LEDバックライトを採用した液晶パネルは、蛍光管を使った普通の液晶パネルに比べて深みのある、ブラウン管TVに近い色表現を実現している
装着したドックでDVDを再生する。LEDバックライトを採用した液晶パネルは、蛍光管を使った普通の液晶パネルに比べて深みのある、ブラウン管TVに近い色表現を実現している

libretto U100は液晶パネルのバックライトに、白色LEDを使用した“LEDバックライト”を採用した国内初(もしかしたら世界初?)のノートパソコンでもある。LEDバックライトは一般的な蛍光灯によるバックライトに比べて色再現性に優れ、高輝度かつ低消費電力という特徴もある。色再現性の利点を活かして、プロユースの高級液晶ディスプレーや高級液晶TVに使われ始めている。libretto U100はこれをモバイルノートに利用することで、同輝度同等面積の液晶パネルで比較した場合、約48%も低い1.3Wという低消費電力を実現したという。また蛍光灯に必要なインバーター回路がない分、液晶パネルまわりの省スペース化にも貢献しているという。色再現性についても実際に映画やミュージックDVDを再生している画面を見ると、色調豊かでコントラストも高く、普通の液晶パネルを見慣れた目にも明らかに違うのが分かる。またTV表示画質を重視した“Qosmio”シリーズでつちかった、高画質化技術の一部(デジタルシャープネスやデブロッキングなど)も取り入れられていて、DVDの表示画質を高めている。

本体手前側には、ポインティングデバイスが装備されている。最近の東芝ノートはタッチパッドを使うものがほとんどが、フットプリントの小さなlibretto U100では、スティック型ポインター“アキュポイント”が復活している。ゲーム機のアナログコントロールスティックに似た感覚で操作できるため、パッドでの操作が苦手な人でも使いやすい。またスティックの右側には指紋認証用センサーが内蔵されている。Windowsのログオン認証やウェブサイトでのパスワード入力に代用できるほか、指紋センサーをダブルクリックすることで、独自のランチャーソフトが起動するというギミックも備わっている。指紋センサーにはスクロールパッド機能もあり、指を上下に動かすとアプリケーションの画面を上下にスクロールできる。パスワード入力以外に今ひとつ使い道のない指紋センサーを、有効に活用する面白いアプローチと言えよう。

キーボード手前に装備された“アキュポイント”と、スクロールパッドにもなる指紋センサー(右)
キーボード手前に装備された“アキュポイント”と、スクロールパッドにもなる指紋センサー(右)

小さいながらネットワーク機能やインターフェース類が充実しているのも特徴のひとつだ。本体内に10/100BASE-TX LAN端子やIEEE 802.11b/g対応の無線LAN機能、56kbpsモデムを搭載するほか、Bluetoothの最新仕様“Bluetooth 2.0+EDR(Enhanced Data Rate、約2.1Mbps)”の通信機能も内蔵している。インターフェース類としては、USB 2.0×2、IEEE 1394(S400、4ピン)、LAN端子、miniRGB(アナログディスプレー出力)端子などを備える。カードスロットも、PCカード(Type II)とSDメモリーカードスロットを備えている。そのほかの仕様としては、CPUには超低電圧版のPentium M 733-1.10GHzを採用し、チップセットにはグラフィックス機能を内蔵したIntel 855GMEを搭載する。そのため最新のノートパソコンと比べれば、けっして高速とはいえない。メモリーは標準で256MBを内蔵し、最大で1GBまで増設可能となっている。HDDは60GBを内蔵する。

左側面にはPCカードスロットやUSB、電源ボタンなどが並ぶ
左側面にはPCカードスロットやminiRGB端子、電源ボタンなどが並ぶ
右側面にはUSB×2と、モデム、LAN端子が並んでいる
右側面にはUSB×2と、モデム、LAN端子が並んでいる

バッテリー駆動時間は意外に長く、標準搭載バッテリー(リチウムイオン充電池)で約5.3時間(JEITA測定法1.0)の駆動が可能とされている。Sonomaプラットフォームを採用するモバイルノートが、消費電力の増大でバッテリー駆動時間に苦しんでいるのに比べると、この駆動時間の長さは魅力のひとつになるだろう。

バッテリーは背面に出っ張る形で装着される。約5.3時間のバッテリー駆動時間はなかなかのものだ
バッテリーは背面に出っ張る形で装着される。約5.3時間のバッテリー駆動時間はなかなかのものだ

ボディーカラーは“エターナルブルー”と“ピュリティスノーホワイト”の2色が用意される。エターナルブルーの方は、光の加減によっては光沢ある黒にも見えて、精悍な印象を醸し出している。

エターナルブルーのモデル。艶のある濃いブルー
エターナルブルーのモデル。艶のある濃いブルー
ピュリティスノーホワイトのモデルは、白を基調としたdynabook AXやCXシリーズに近いやさしい印象
ピュリティスノーホワイトのモデルは、白を基調としたdynabook AXやCXシリーズに近いやさしい印象

予想実売価格は、リブレットDVDドックが付属する『libretto U100/190DSB』(ブルー)『libretto U100/190DSW』(ホワイト)が約24万円前後。本体のみの『libretto U100/190NLB』(ブルー)『libretto U100/190NLW』(ホワイト、ウェブ直販限定モデル)が19万円前後となっている。発売予定時期はU100/190DSBのみ4月29日で、ほかの3製品は5月上旬の予定。


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