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日本HP、Itanium 2を搭載したNonStopサーバーの最上位機『HP Integrity NonStop サーバ NS16000』を発表


2005年5月31日
『HP Integrity NonStop サーバ NS16000』。最大で255ノード、4080CPUまで構成可能
『HP Integrity NonStop サーバ NS16000』。最大で255ノード、4080CPUまで構成可能

日本ヒューレット・パッカード(株)(以下日本HP)は31日、フォルトトレランスな用途向けのハイエンドサーバー製品“HP NonStopサーバ”シリーズに、初めてItanium 2プロセッサーを搭載した『HP Integrity NonStop サーバ NS16000』(以下NS16000)を発表した。6月中旬より受注を開始し、8月頃から出荷を行なう予定。価格は7875万円から。

NonStopサーバのビジネスについて説明する、日本HP常務執行役員 テクノロジーソリューション事業統括の石積尚幸氏
NonStopサーバのビジネスについて説明する、日本HP常務執行役員 テクノロジーソリューション事業統括の石積尚幸氏
石積氏による同社のサーバー製品のポートフォリオ。アーキテクチャーの異なる5種類ものCPUを抱えていた製品群を整理し、Itaniumやx86 CPU(XeonやOpteronなど)に集約するとしている
石積氏による同社のサーバー製品のポートフォリオ。アーキテクチャーの異なる5種類ものCPUを抱えていた製品群を整理し、Itaniumやx86 CPU(XeonやOpteronなど)に集約するとしている

同社のHP NonStop サーバシリーズは、金融機関や通信事業者など、“サーバーを止めることの許されない”ミッションクリティカルな用途をターゲットに販売されている、耐障害性を重視した大規模サーバーシステムである。同じ処理を行なう複数個のCPUを搭載したプロセッサースライスモジュールを二重化して搭載する“DMR(Dual Modular Redundancy)”により、障害の発生したモジュールをハードウェア的に切り離し、残りのモジュールで処理を継続するアーキテクチャーを採用していた。これにより障害発生時やメンテナンス時には、システムを停止せずにハードウェアを交換できる。新製品のNS16000ではこれをさらに強化した“TMR(Triple Modular Redundancy)アーキテクチャー”をオプション機能として採用。システムを三重化することで、より強固な耐障害性を備えている。

TMRアーキテクチャーでの障害発生時の動作図。3系統のCPUの1つに異常が生じた場合、結果が合わず“不良”と判定されたCPUだけを切り離す
TMRアーキテクチャーでの障害発生時の動作図。3系統のCPUの1つに異常が生じた場合、結果が合わず“不良”と判定されたCPUだけを切り離す

既存のNonStop サーバ“Sシリーズ”では、CPUに米ミップス・テクノロジーズ社の“MIPS R16000”や“MIPS R14000”を採用していた。NS16000では新たに、米インテル社のサーバー向け64bit CPU“Itanium 2”を採用し、さらなる処理の高速化を図っている。採用するItanium 2は、クロック周波数1.6GHz、6MBの内蔵3次キャッシュメモリーを搭載する。1ノードあたり最小構成で2CPUと4GBのメモリー、最大では16CPUと512GBメモリーを搭載可能。写真を掲載した19インチラックには、5Uサイズの薄型モジュールが最大7モジュール搭載可能で、1モジュールあたり4個のCPUが搭載できるという。NS16000のパフォーマンスについて、同社テクノロジーソリューション事業統括 エンタープライズストレージ・サーバ統轄本部 NonStop サーバ製品本部 本部長の浅野勉氏は、従来製品のSシリーズ『S88000』と比べて、「2〜2.5倍のコストメリットがある」と述べ、優れた性能を備えることをアピールした。

同社のNonStop サーバ Sシリーズと、NS16000のパフォーマンス比較グラフ。2倍の性能向上を実現しているという
同社のNonStop サーバ Sシリーズと、NS16000のパフォーマンス比較グラフ。2倍の性能向上を実現しているという

CPUを異なるアーキテクチャーに変更した一方で、企業の持つ従来資産の継承も重視している。I/Oアダプターやストレージ、Gigabit Ethernet(GbE)といった周辺ハードウェアは流用可能。アプリケーションに関しても、CISCベースで開発されたアプリケーションはバイナリー互換、RISC CPUネイティブコードのアプリケーションもソースレベルでの互換性を備える。また同社のサーバー管理ソリューション“HP OpenView”により、NS16000とSシリーズなどを統合しての管理が可能になっている。

なお同社のサーバー製品戦略上、NS16000の登場により旧世代に属することになる現行のSシリーズだが、石積氏は「少なくとも2008年までは現行シリーズを継続して販売していく」と表明した。一方のItaniumシリーズ搭載のサーバー製品は、Itaniumシリーズが今後デュアルコア〜マルチコアCPUへと進化していくのに合わせて、2006年末〜2007年頭頃にデュアルコア、2008年にはマルチコアへとアップデートされていくとのロードマップが示された。

NonStop サーバの将来ロードマップ。MIPS CPUのSシリーズは進化を止めるが、Itanium 2ベースのシステムはデュアルコア〜マルチコアCPUへと強化されていく
NonStop サーバの将来ロードマップ。MIPS CPUのSシリーズは進化を止めるが、Itanium 2ベースのシステムはデュアルコア〜マルチコアCPUへと強化されていく

(編集部 小西利明)


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