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アイリバー・ジャパン、音楽や動画などが再生できる多機能型携帯プレーヤー『U10』を発表――「ハードからコンテンツまでトータルソリューションを提供する企業に」


2005年6月29日

アイリバー・ジャパン(株)は29日、携帯型デジタルオーディオプレーヤー“iriver(アイリバー)”シリーズの新製品と、今後の製品/サービス戦略について記者説明会を開催した。今回発表したのは7〜8月に発売する『U10』『T20』『T30』の3製品。製品ラインナップを充実させるとともに、マルチメディアコンテンツ配信サービスに進出し、ハードウェア販売からコンテンツ販売まで総合的に手掛ける企業を目指す。

新製品を手にするモデル
新製品を手にするモデル
『U10』
『U10』
U10と別売りのクレードル(リモコン付属)
U10と別売りのクレードル(リモコン付属)
『T20』
『T20』。写真は“チタンシルバー”。そのほか“ライトゴールド”“バイオレットブルー”“ディープレッド”が用意される
『T30』
『T30』。写真は“ローングリーン”。そのほか“チタンシルバー”“スカイブルー”“ローズレッド”が用意される
左から、アイリバー・ジャパンの親会社にあたる韓国ReignCom社 CEOのジョン・ヤング(Joon Yang)氏、アイリバー・ジャパン 代表取締役の遠藤信久氏
左から、アイリバー・ジャパンの親会社にあたる韓国ReignCom社 CEOのジョン・ヤング(Joon Yang)氏、アイリバー・ジャパン 代表取締役の遠藤信久氏

携帯型デジタルオーディオプレーヤーの国内市場について同社は、2005年の年間販売台数が500万を上回ると予測している。同社は市場の20%のシェアを獲得することを目指しており、そのために「エンタテインメントコンテンツを楽しむための多彩なハードウェアから、コンテンツ流通まで含めたトータルソリューションを提供する」(代表取締役 遠藤信久氏)という事業方針を打ち出している。これを実現するステップとして、以下の6プランが紹介された。

  1. 携帯型デジタルオーディオプレーヤーの新製品を7月以降に投入してラインナップを充実させる
  2. 直営のサービスセンター“アイリバープラザ”を新たに東京・渋谷、同・新宿、大阪・心斎橋に開く。今後も政令指定都市を中心に、店舗を増やす
  3. 米AudioFeast社の協力を受け、インターネットラジオのコンテンツを携帯型デジタルオーディオプレーヤー向け(※1)にダウンロード販売するテストマーケティングを行なう(本日〜7月31日まで)
  4. 動画をダウンロード販売サービスを8月に開始する
  5. Macromedia Flash Liteによるアニメーションコンテンツの配信サービスを8月に開始する
  6. 2005年末までに音楽配信事業を開始する
※1 販売中の携帯型デジタルオーディオプレーヤー“iFP-700/800シリーズ”向けに、AudioFeastのサービスが受けられるファームウェアを7月上旬に同社サイトで配信する。そのほかの機種も順次対応予定



アイリバーの製品ラインナップ
アイリバーの製品ラインナップ
渋谷・明治通り沿いのアイリバープラザ
渋谷・明治通り沿いのアイリバープラザ。エンジニアが常駐しており、バッテリーの交換や修理にその場で対応するという。製品や周辺機器、アクセサリーの購入も可能

“これから”が詰まったフラッグシップ『U10』

アイリバー・ジャパンの親会社にあたる韓国ReignCom社 CEOのジョン・ヤング(Joon Yang)氏は、同社の製品企画のコンセプトについて“two steps forward”という言葉を用い、その意味を「音楽を聴くギアとして進歩し、さらに新しい楽しみを提供するハードウェアになること」と説明した。本日発表された新製品をあわせ、同社の現在のラインナップは全6機種だが、中でもフラッグシップにあたるのがU10だ。ヤング氏によれば、同社のこれからの方向性は、U10にすべて詰まっているという。

U10
U10と別売りのクレードル(リモコン付属)
U10

U10は、幅69×奥行き47×高さ16mm/約69.5gと手のひらにすっぽり収まる本体サイズで、オーディオ再生、動画再生、FM放送受信、ボイスレコーディング、テキストビューアーの機能を持つ。ラインナップは、512MBのフラッシュメモリーを内蔵するタイプと、1GBのフラッシュメモリーを内蔵するタイプ。マルチメディアコンテンツを再生するために、本体前面に2.22インチTFT液晶(320×240ドット、26万色表示)を搭載する。電源やコネクター類は側面に備えているが、機能や再生するコンテンツを選択したり、再生/一時停止したりといったプレーヤーとしての基本操作は、液晶画面の上下左右の端を直接クリックして操作する。同社はこの操作システムを“iriver D-Click System”と呼んでいる。

再生できる音楽ファイルはMP3/WMA/ASF/OGC(Q1〜Q10)で、128kbpsのMP3のファイルであれば、512MBのモデルは約120曲/約8時間、1GBのモデルは240曲/約16時間ぶん収録できる。またボイスレコーディング機能の場合は、32kbpsであれば、512MBのモデルは約36時間、1GBのモデルは約72時間記録可能だ。音楽の再生には、イコライザー機能を搭載しており、10種類の設定がプリセットされているほか、カスタマイズも可能という。

再生をサポートするマルチメディアファイルはMPEG-4、Macromedia Flash Lite 1.1、TXT、JPEG。静止画は、スライドショー機能を利用して音楽を聴きながら見られる。テキストは、オートスクロール機能によってボタンを押さずにテキストを読んだり、また音楽を聞きながら読むことも可能。FM放送は録音することも可能で、アラーム/時計機能を使えば、録音の予約もできる。

パソコンとの接続はUSB 2.0。対応OSはWindows XP/2000。音楽管理ソフト『iriver plus』が付属する。電源はリチウムポリマー内蔵充電池で、バッテリー駆動時間は現在のところ未定。発売は8月下旬の予定で、512MBのモデルは同社の直販サイト“iriver e ストア”とアイリバープラザのみで取り扱い、価格は2万4980円。1GBのモデルは価格はオープンプライスで、iriver e ストアでの直販価格は2万9980円。

オプション製品のクレードルは、USB 2.0を介して、本体とパソコンの間でのデータのやり取りや充電ができるもの。またライン イン/アウトに対応し、オーディオ機器から直接音楽を録音することも可能。スピーカー内蔵で、机の上に置いて写真のスライドショーを見ながら音楽を再生するような利用シーンを、同社は想定している。本体の操作リモコンが付属し、価格はオープンプライスで直販価格は9980円。

メインストリームの『T20』とエントリーの『T30』

T20は、同社の製品ラインナップの中で“メインストリーム”(ミドルエンド)に位置する製品で、オーディオ再生、FM放送受信、ボイスレコーディングの機能を持つ。背面のボタンと連動したスライド式のUSBコネクター(USB 2.0)を内蔵し、本体を直接パソコンに接続してデータをやり取りできるのが特徴だ。またUSB経由で、2時間の充電で最大約15時間の連続再生が可能となっている。ラインナップは、256MBのフラッシュメモリーを内蔵するタイプ、512MBを内蔵するタイプ、1GBを内蔵するタイプの3モデル。

T20
T20(チタンシルバー)

MP3/WMA/ASF/Ogg(Q1〜Q10)形式の音楽ファイルに対応し、128kbpsのMP3のファイルであれば、512MBのタイプは約60曲/約4時間、512MBのタイプは約120曲/約8時間、1GBのタイプは約240曲/約16時間収録できる。またボイスレコーディング機能の場合、32kbpsで、256MBのタイプは約18時間、512MBのタイプは約36時間、1GBのタイプは約72時間録音可能。語学学習にも利用できるスピードコントロール機能も用意されている。FM放送受信は、自動選曲機能やチャンネルメモリー機能を搭載する。またFM放送の録音や、タイマーを利用した録音予約も可能。

本体サイズは幅58×奥行き27×高さ14.3mmで重さは約29.8g。バックライト搭載で、3行表示対応のモノクロ液晶ディスプレーを内蔵する。対応OSはWindows XP/2000で、音楽管理ソフトiriver plusが付属する。

本体カラーは、256MBのモデルが“チタンシルバー”の1色、512MBのモデルが“ディープレッド/バイオレットブルー”の2色、1GBのモデルが“ライトゴールド/チタンシルバー”の2色。発売は7月下旬の予定で、256MBのモデルは同社の直販サイト“iriver e ストア”とアイリバープラザのみで取り扱い、価格は1万2980円。その他のモデルはオープンプライスで、512MBのモデルの直販価格は1万7980円、1GBのモデルの直販価格は2万2980円。

T30は、同社の製品ラインナップの中で“エントリー”に位置する製品で、オーディオ再生、FM放送受信、ボイスレコーディングの機能を持つ。単4アルカリ電池×1で約20時間の再生ができるのが特徴だ。またT20と比較して価格が3000円程度安く設定されている。ラインナップは、256MBのフラッシュメモリーを内蔵するタイプ、512MBを内蔵するタイプ、1GBを内蔵するタイプの3モデル。

T30
T30

MP3/WMA/ASF/Ogg(Q1〜Q10)形式の音楽ファイルに対応し、128kbpsのMP3のファイルであれば、512MBのタイプは約60曲/約4時間、512MBのタイプは約120曲/約8時間、1GBのタイプは約240曲/約16時間収録できる。

本体サイズは幅60×奥行き30.4×高さ22.1mmで重さは約27g(電池を除く)。バックライト搭載で、4行表示対応のモノクロ液晶ディスプレーを内蔵する。対応OSはWindows XP/2000で、音楽管理ソフトiriver plusが付属する。

本体カラーは、256MBのモデルが“ローングリーン”の1色、512MBと1GBのモデルが“スカイブルー/ローズレッド/チタンシルバー”の3色。発売は7月下旬の予定で、256MBのモデルは同社の直販サイト“iriver e ストア”とアイリバープラザのみで取り扱い、価格は9980円。その他のモデルはオープンプライスで、512MBのモデルの直販価格は1万4980円、1GBのモデルの直販価格は1万9980円。



(編集部 伊藤咲子)


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