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話題のHDDビデオカメラに20/30GBモデルが登場!――ビクター、1.8インチHDD内蔵のHDDビデオカメラ“Everio Gシリーズ”を発表


2005年7月14日
1.8インチ・30GB HDDを内蔵し、高画質MPEG-2映像を7時間以上記録できるHDDビデオカメラ“Everio”『GZ-MG50』
1.8インチ・30GB HDDを内蔵し、高画質MPEG-2映像を7時間以上記録できるHDDビデオカメラ“Everio”『GZ-MG50』

日本ビクター(株)は14日、内蔵HDDにMPEG-2ビデオ映像を録画するHDDビデオカメラ“Everio(エブリオ)”シリーズの新製品として、1.8インチHDDを搭載する『GZ-MG40』『GZ-MG50』を発表した。発売は8月上旬の予定で、価格はオープンプライス。

20GB HDDモデル『GZ-MG40』(シルバー)
20GB HDDモデル『GZ-MG40』(シルバー)
30GB HDDモデル『GZ-MG50』
30GB HDDモデル『GZ-MG50』

Everioシリーズはテープや光ディスクの代わりに、内蔵HDDにMPEG-2映像を記録するビクターのビデオカメラである。HDDゆえの高速なランダムアクセス性や、メディアを交換することなく何度でも記録できる、意図しない重ね撮りで録画済み映像を消してしまうことがない、といったメリットがある。しかし従来のEverioシリーズはいずれも、容量4GBの1インチHDD(マイクロドライブ)を記録媒体として使用しているため、録画可能時間が短い(9Mbpsで約60分、1.7Mbps VBRで約5時間)という問題点があった。マイクロドライブは交換可能であるが、1枚当たりの価格が2万円程度と高価なため、光ディスクのように複数枚を使い分けるというのも難しい。

新しいEverio Gシリーズでは、搭載HDDに携帯HDDオーディオプレーヤーなどに使われる1.8インチHDDを採用することで、容量問題を解決した。記憶容量はMG40が20GB、MG50は30GB。マイクロドライブの5〜7.5倍もの記憶容量を誇る。これによって録画可能時間も大幅に伸び、9Mbps(720×480、CBR)では約430分(7時間10分)、1.7Mbps(352×240、VBR)では約2250分(37.5時間)も録画可能となった(MG50の場合)。これだけの容量があれば、実用に困ることはないだろう。

MPEG-2エンコードには、従来のEverioシリーズと同じ高画質エンジン“メガブリッド”を使用している。撮像用CCDの画素数は133万画素(有効画素数は動画69万、静止画100万画素)。搭載レンズはf=3〜45mm(動画時)、35mmレンズ換算で43.3〜649.5mmである。最大15倍の光学ズームも搭載する。スチルカメラとしての利用も可能で、静止画撮影モードでは最大解像度1152×768ドットのJPEG形式画像を撮影可能だ。ただし動画と静止画を同時に撮影することはできない。

液晶ファインダーはパネル部の開閉が本体の電源スイッチに連動していて、開くとオン、閉じるとオフになる。操作系は本体側に集中しているほか、別途リモコンも用意される
液晶ファインダーはパネル部の開閉が本体の電源スイッチに連動していて、開くとオン、閉じるとオフになる。操作系は本体側に集中しているほか、別途リモコンも用意される

HDDのメリットには、素早いアクセスが可能、読み書き自在で編集を加えやすいという点がある。Everio Gシリーズでは録画した映像を小さな動画サムネイルで一覧表示する“動画インデックス”の機能や、カメラ本体だけでのカット編集が可能である。録った映像を即座に削除もできるので、増加した容量を活かしてかたっぱしから撮影し、あとで不要部分や不要映像を削除するといった使い方も簡単にできる。これはテープはもちろん、光ディスクでもできない(あるいはやりにくい)、HDDならではの芸当だ。

本体右側面には、1.8インチHDDが内蔵されている
本体右側面には、1.8インチHDDが内蔵されている

HDD内蔵の携帯機器では、衝撃によるHDD破損を防ぐ対策が欠かせない。Everio GシリーズのHDDは本体内に内蔵されていて取り出せないようになっている。HDDは四隅に衝撃吸収素材によるクッションを付けた状態で内蔵されていて、本体ケースと密着していないため、本体に加わった衝撃が直接伝わることがない。さらに3軸加速度センサーが搭載されていて、動作中に本体が落下した場合、落下状態を検知すると自動で電源がオフになり、HDDヘッドを安全域に退避させることができる。実際に試作機でのデモでは、手のひらの上に20cmほど上から落としただけで、落下前に電源が切れる様子が見られた。

Everio Gシリーズに使われる1.8インチHDD。その四隅には厚さ4mmのクッションが装着され、本体フレームとの直接接触を避けている
Everio Gシリーズに使われる1.8インチHDD。その四隅には厚さ4mmのクッションが装着され、本体フレームとの直接接触を避けている
Gシリーズのスケルトンモデル。クッションで固定されたHDDが中に見えるのがお分かりになるだろうか
Gシリーズのスケルトンモデル。クッションで固定されたHDDが中に見えるのがお分かりになるだろうか

液晶ファインダーは2.5インチサイズに拡大され、従来機種より大きく見やすくなった。本体重量は標準添付のバッテリー込みで約380g(本体のみ時約320g)と、DVDビデオカメラなどよりひと回り軽くなっている。本体サイズは幅67×奥行き110×高さ70mmと、女性が手にしてもコンパクトなサイズとなっている。バッテリーは取り外し可能で、標準バッテリーでの録画可能時間は最大1時間程度である。また本体下部にSDメモリーカードスロットを搭載しており、HDDではなくSDメモリーカードに動画や静止画を撮影したり、HDD内の静止画をSDメモリーカード側にコピーすることも可能である。

パソコンとの接続には、USB 2.0を用いる。従来のEverioシリーズは、USB 2.0経由での転送速度が比較的遅いと指摘されていたとのことで、新しいGシリーズは従来のGZ-MC100、MC200と比べると、倍以上の転送速度高速化が図られている。また従来機種は付属のパソコン用転送ソフトがWindows用のみだったのに対し、GシリーズではWindows用ソフトウェア集“CyberLink DVD Solution”に加えて、Mac OS用に(株)ピクセラの映像編集ソフト『Capty MPEG Edit EX』なども付属することになった。

予想実売価格は、MG40が約11万円前後、MG50が約13万円前後。DVDビデオカメラと比べるとやや高い価格だが、HDDならではの使い勝手の良さ、記録時間の長さを考えれば、コストパフォーマンスはむしろ良い方とも言えよう。なおMG40は写真のシルバー以外に、ブルーとピンクの合計3色がラインナップされる。

また製品発表ではないものの、Gシリーズの上位機種に位置づけられる『GZ-MG70』も参考発表されている。212万画素のCCDを採用し、HDD 30GB、光学10倍ズームなどの特徴を備える。その他の主な仕様はMG40/50などとほぼ同様。正式出荷は9月の予定で、予想実売価格は約15万円前後になるもようである。

掲載当初、事前説明情報を元にMG50の予想実売価格を12万円前後、MG70を14万円前後と記載していましたが、正式発表でそれぞれ約13万円、約15万円と修正されました。(2005年7月14日)

(編集部 小西利明)


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