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レノボ・ジャパン、全機種に指紋センサーを搭載したノートパソコン新製品“ThinkPad R52/T43/T43pシリーズ”を発表

2005年08月24日 11時06分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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レノボ・ジャパン(株)は24日、ノートパソコン“ThinkPadシリーズ”の新製品として、同社が“オフィス・モバイル”向けと位置づけるA4ノートパソコン『ThinkPad R52』(5機種10モデル)、“リアルモバイル”と呼称するスリムA4ノートパソコン『ThinkPad T43』(9機種14モデル)、T43の上位機種で“モバイル・ワークステーション”と呼称する『ThinkPad T43p』(2機種2モデル)を25日に出荷開始すると発表した。同社の直販価格は、R52が15万150円~、T43は17万7450円~、T43pは43万4700円~。なお、同時に発表されたデスクトップパソコン“ThinkCentreシリーズ”については、こちらのニュース記事を参照いただきたい。

『ThinkPad R52』
『ThinkPad R52』

ThinkPad R52は、今年4月に発表された同モデルをマイナーチェンジしたもの。従来は上位モデルのみだった指紋センサーを全機種搭載し、CPUをPentium M 740-1.73GHzに高速化したのが特徴。なお、この発表に合わせて2004年10月に発表された『ThinkPad R51』は製造終了となる。

指紋センサーの搭載にあたって内部構造が一部変更され、緩衝用ゴムクッションが減らされたという。そのため設計・製造時の“拷問試験(トーチャーテスト)”の項目に、液晶ディスプレーの上から圧力をかけて圧迫するケースの検証を追加した。

そのほか、HDDが毎分4200回転から5400回転に高速化され、液晶ディスプレーのタイプも15インチSXGA+表示に加えて、15インチXGA表示も選択可能になった。

主なスペックは、チップセットにインテル915GM Express、メインメモリーはPC2-4200対応DDR2 SDRAM 512MB(最下位モデルのみ256MB、最大2GB)、HDDは40/60/80GB(9.5mm厚)を内蔵。グラフィックス機能はチップセット内蔵(GMA900)で、標準では光ドライブを内蔵するドライブベイ“ウルトラベイ・エンハンスド”を1基搭載する。光ドライブは最下位モデルのみCD-ROM、中位モデルはCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ、上位モデルはDVDスーパーマルチドライブとなる。

通信機能は、IEEE 802.11a/b/g準拠の無線LANモジュール『インテルPRO/Wireless 2915ABG』を内蔵(最下位機種のみ省略)するほか、10/100/1000BASE-T準拠のGigabit Ethernet、V.90準拠の56kbpsファクスモデムを搭載。

拡張スロットはType II×1のPCカードスロットと、ExpressCard/34もしくは同/54対応のExpressCardスロットを装備。インターフェースはパラレル/USB 2.0×2/IEEE 1394/アナログRGB/ビデオ出力(S-Video)/オーディオ入出力/拡張バスなど。

バッテリーは6セルのリチウムイオンタイプで、JEITA測定法1.0による駆動時間はSXGA+表示モデルが3.6時間、XGA表示モデルは3.8時間。消費電力は標準約20.2W/最大約72W/低電力モード(国際エネルギースタープログラム)時約14.9W/同(省エネ法)時約0.9W。本体サイズと重量は、幅332×奥行き269×高さ40(最薄部37)mm/約3.0kg。

『ThinkPad T43』(14.1インチ液晶ディスプレーモデル) 『ThinkPad T43』(15インチ液晶ディスプレーモデル)
『ThinkPad T43』(14.1インチ液晶ディスプレーモデル)『ThinkPad T43』(15インチ液晶ディスプレーモデル)

ThinkPad T43は、今年3月に発表された同モデルのマイナーチェンジ版で、CPUをPentium M 770-2.10GHz/同 760-2GHz/同 740-1.70GHzに高速化したことと、HDDを増加して最上位モデルで約100GBを搭載したのが特徴。

そのほかのスペックは従来から変更なく、チップセットはインテル915GM Express(下位4機種)もしくはインテル915PM Express、メインメモリーはPC2-4200対応DDR2 SDRAM 512MB(最下位2機種のみ256MB、最大2GB)、HDDは40/60/80/100GB(9.5mm厚、毎分5400回転)を内蔵。グラフィックス機能は915GMモデルがチップセット内蔵(GMA900)、915PMモデルはカナダATIテクノロジーズ社のMOBILITY RADEON X300(64MB)で、標準では光ドライブを内蔵するドライブベイ“ウルトラベイ・スリム”を1基搭載する。光ドライブは最下位モデルのみDVD-ROM、中位モデルはCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ、上位モデルはDVDスーパーマルチドライブとなる。

液晶ディスプレーは、下位5機種が14.1インチXGA表示、中位2機種は14.1インチSXGA+表示、上位2機種が15インチSXGA表示で高輝度高発色が可能という“FlexView Display”を採用する。

通信機能は、下位6機種がIEEE 802.11b/g準拠の無線LANモジュール『インテルPRO/Wireless 2200BG』、上位3機種が『インテルPRO/Wireless 2915ABG』(IEEE 802.11a/b/g準拠)を内蔵するほか、10/100/1000BASE-T準拠のGigabit Ethernet、V.90準拠の56kbpsファクスモデム(世界68の国と地域で利用可能)、IrDA 1.1準拠(最大通信速度4Mbps)の赤外線通信機能を搭載。さらに上位3機種はBluetooth 1.2準拠(最大通信速度721kbps)の無線通信機能を標準装備する。

拡張スロットはType II×1のPCカードスロットと、ExpressCard/34もしくは同/54対応のExpressCardスロットを装備。インターフェースはパラレル/USB 2.0×2/アナログRGB/ビデオ出力(S-Video)/オーディオ入出力/拡張バスなど。

バッテリーは6セルのリチウムイオンタイプで、JEITA測定法1.0による駆動時間はPentium M 740モデルが3.8~3.9時間、同 760/770モデルは3.3~3.5時間。消費電力はPentium M 740モデルが標準約20.2W/最大約72W/低電力モード(国際エネルギースタープログラム)時約14.4W/同(省エネ法)時約1.01W、760モデルが標準約24.86W/最大約72W/低電力モード(国際エネルギースタープログラム)時約14.3W/同(省エネ法)時約1.17W、770モデルが標準約24.86W/最大約72W/低電力モード(国際エネルギースタープログラム)時約13.5W/同(省エネ法)時約1.01W。

本体サイズと重量は、14.1インチモデルが幅311×奥行き255×高さ31.4(最薄部26.6)mm/約2.2kg(ウェイトセイバー装着時)もしくは約2.3kg(ベイデバイス装着時)、15インチモデルは幅329×奥行き268×高さ36.0(最薄部31.0)mm/約2.5kgもしくは約2.7kg。

『ThinkPad T43p』(14.1インチ液晶ディスプレーモデル) 『ThinkPad T43p』(15インチ液晶ディスプレーモデル)
『ThinkPad T43p』(14.1インチ液晶ディスプレーモデル)『ThinkPad T43p』(15インチ液晶ディスプレーモデル)

ThinkPad T43pは、今年4月に発表された同モデルから、CPUをPentium M 780-2.20GHzに高速化し、内蔵HDDを毎分7200回転タイプに変更したこと(容量は従来と同じ約100GB)が特徴。

そのほかのスペックは従来から変更なく、チップセットはインテル915PM Express、メインメモリーはPC2-4200対応DDR2 SDRAM 1GB(最大2GB)を内蔵。グラフィックス機能はMOBILITY FireGL V3200(128MB)で、“ウルトラベイ・スリム”にDVDスーパーマルチドライブを内蔵する(※1)。

※1 本文中の太字部分は、ThinkPad T43との相違点を示す。

液晶ディスプレーは、下位機種が14.1インチSXGA+表示のTFT液晶パネルで、上位機種は15インチUXGA表示の“FlexView Display”を採用する。

通信機能は、『インテルPRO/Wireless 2915ABG』(IEEE 802.11a/b/g準拠)の無線LANに加えて、10/100/1000BASE-T準拠のGigabit Ethernet、V.90準拠の56kbpsファクスモデム(世界68の国と地域で利用可能)、IrDA 1.1準拠の赤外線通信機能、Bluetooth 1.2準拠の無線通信機能を装備。

拡張スロットはType II×1のPCカードスロットと、ExpressCard/34もしくは同/54対応のExpressCardスロットを装備。インターフェースはパラレル/USB 2.0×2/IEEE 1394/アナログRGB/ビデオ出力(S-Video)/オーディオ入出力/拡張バスなど。

バッテリーは6セルのリチウムイオンタイプで、JEITA測定法1.0による駆動時間は14.1インチSXGA+モデルが4.9時間、15インチUXGAモデルは4.5時間。消費電力は標準約24.86W/最大約72W/低電力モード(国際エネルギースタープログラム)時約14.8W/同(省エネ法)時約1.20W。

本体サイズと重量は、14.1インチモデルが幅311×奥行き255×高さ31.4(最薄部26.6)mm/約2.3kg(ウェイトセイバー装着時)もしくは約2.5kg(ベイデバイス装着時)、15インチモデルは幅329×奥行き268×高さ36.0(最薄部31.0)mm/約2.7kgもしくは約2.9kg

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