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NEC、スピーカー内蔵デジタルスタンドが付属する“アクティブ志向”のモバイルノート『LaVie A』など2005年秋冬モデルを発表

2005年09月06日 14時31分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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日本電気(株)とNECパーソナルプロダクツ(株)は6日、ノートパソコン“LaVie(ラヴィー)”シリーズの2005年秋冬モデルとして、モバイルノートパソコンの新製品『LaVie A』(2製品)など、4シリーズ12製品を今月中旬に発売すると発表した。価格はすべてオープンプライス。なお、同時に発表されたデスクトップパソコン“VALUESTAR(バリュースター)シリーズ”の詳細は、こちらのニュース記事を参照いただきたい。

『LaVie A』の上位機種、『LA790/DD』
外付けTVチューナーAirTVが付属する『LaVie A』の上位機種、『LA790/DD』

2005年秋冬モデルのLaVieで強化・改良したポイントとしては、

AV機能の強化
画質向上や搭載する液晶ディスプレーの改善
ネットワーク視聴の強化
ユーザーの見たいストリーミング映像を簡単操作で見せるため、“MediaGarage(メディアガレージ)”でのストリーミング映像の視聴を可能に
快適操作
AV機能をリモコンで操作可能にしたほか、“インスタント機能”でも録画が可能に
モバイル性の追求
エンターテインメント性とモバイル性能を両立した新モデル『LaVie A』を投入

の4点が挙げられる。

『LaVie TW』 『LaVie L』(アドバンストモデル)
『LaVie TW』『LaVie L』(アドバンストモデル)
“スーパーシャインビューEX2”液晶パネルを採用したモデルの例

LaVieシリーズでは、TWとL(アドバンストモデル)の5製品に、高輝度&高速応答速度で表現可能な色度域が約72%と広い“スーパーシャインビューEX2”液晶パネルを採用。さらに、TV視聴・録画機能を持つTWとL(アドバンスモデル)の2製品、Aの上位機種では、高画質エンジン“VISITAL(ビジタル)”をソフトウェア面で強化。斜め線のジャギー(ギザギザ)や斜め方向への動きの補間、エッジエンハンス(輪郭強調)、ノンリニアスケーリング(中央はあまり拡大せず左右端ほど引き伸ばすことで、4:3の映像を16:9の画面で自然に見せる)、長時間録画での再生画質の向上(毎秒30フレームで記録しておき、再生時に補間して毎秒60フレームで見せる)などの改良を加えたという。

掲載当初、LaVie TWとLの“スーパーシャインビューEX2液晶”の輝度と応答速度について、誤った内容が記載されておりました。これらの数値は非公開になっています。お詫びして訂正いたします。(2005年9月6日)
“NEC PCスペシャル”
BIGLOBEのストリーミングサービス“BIGLOBEストリーム”に、新たに開設される“NEC PCスペシャル” (C)東北新社

MediaGarageの改良は、同社がユーザーに行なったTVや動画の視聴動向に関するアンケートを踏まえたものだという。同社の調べによると、ストリーミング映像の視聴経験者は全体の約8割で、そのうち4割が週に1回以上利用しているという。このことから、今後も動画配信への利用意向は高まりを見せると考え、同社のパソコンにプレインストールされているマルチメディア再生アプリケーション“MediaGarage”にもストリーミング映像の視聴機能を追加したという。加えて、同社のインターネットサービス事業“BIGLOBE(ビッグローブ)”とも協調し、ニュース/エンタテインメント/映画予告編/韓国ドラマ/お宝映像などを楽しめるという専門チャンネル“NEC PCスペシャル”という特設サイトを同日開設することも発表された。

Windowsの起動を待たずにTVの視聴やCD/DVDの再生などが行なえる“インスタント機能”でのTV録画は、Aを除くTW/L(2機種)で実現している。また、AやL(残りの2機種)でもCD/DVDの視聴はインスタント機能で実現可能となっている。



無線LAN内蔵の外付けTVチューナー“AirTV”同梱モデルも用意
――LaVie A

LaVie Aの主なスペック

LA790/DD
新筺体/超低電圧版Pentium M 753-1.20GHz/Intel 915GMS/PC2-3200対応DDR2 SDRAM 512MB(最大2GB)/約100GB HDD/DVD±R DL対応スロットインDVDスーパーマルチドライブ/VISITAL搭載外付けTVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー“AirTV”付属/IEEE 802.11a/b/g対応無線LAN&Bluetooth 2.0+EDR/12.1インチWXGA(1280×768ドット)“スーパーシャインビュー液晶”/スピーカー付き充電スタンド付属
25万円前後
LA700/DD
新筺体/超低電圧版Pentium M 753-1.20GHz/Intel 915GMS/PC2-3200対応DDR2 SDRAM 512MB(最大2GB)/約80GB HDD/DVD±R DL対応スロットインDVDスーパーマルチドライブ/“AirTV”なし/IEEE 802.11b/g対応無線LAN/12.1インチWXGA(1280×768ドット)“スーパーシャインビュー液晶”/スピーカー付き充電スタンド付属
21万円前後
リモコンとAirTVが付属する『LaVie A LA790/DD』 下位モデルの『LA700/DD』
リモコンとAirTVが付属する『LaVie A LA790/DD』下位モデルの『LA700/DD』にもリモコンは付属する

LaVie Aは、LaVie N(製造終了)に代わるエンタテインメント&モバイルノートパソコンとして位置づけられた新シリーズ。丸みを持つイメージのLaVie Nからソリッドな(角ばった、直線的な)デザインに変更されたほか、2機種ともリモコンが付属し、AV機能に特化した印象を強調している。また、キーボード側がパームレスト部より低くなっていたり、キーボード手前のタッチパッドがパームレストと一体化するなど、段差や境目によって機能を強調するのではなく、これらを極力排除して“さりげなさ”や使い心地優先のデザインを採用したとしている。本体色は青みがかったシルバー(“ブルームーン”と呼称)となっている。

バッテリー駆動時間は標準で5.8時間。オプションのセカンドバッテリー(光ドライブと排他装備)を使用すれば約10時間(いずれもJEITA測定法1.0準拠の同社測定値)。バッテリー駆動時間を延長するとともに、屋外/室内ともに頻繁に使う“アクティブな”モバイルユーザーに快適な機能として自動輝度調整機能を搭載。外光の強さ(明るさ)に応じてバックライトの強さ(輝度)が自動的に変更される。

また、液晶ディスプレー一体型デスクトップ『VALUESTAR SR』と同等の3W+3W、40mmφの大口径スピーカーを内蔵し、充電も可能な“ミュージックスタンド”が標準で付属する(本体にも1W+1Wのステレオスピーカーを内蔵)。スロットイン方式の光ドライブにメディアを挿入すると自動的に再生を開始する“インスタント機能”を生かして、音楽再生時には液晶ディスプレーを閉じたままオーディオ機器のように赤外線リモコンだけで操作できる。

上記以外の主なスペックは、グラフィックスにIntel 915GMSチップセット内蔵機能を利用。ビデオメモリーはメインメモリーから最大128MBを共有する。通信機能は無線LANのほか、10/100BASE-TX準拠のEthernet、V.90準拠の56kbpsファクスモデムを内蔵。上位機種(LA790/DD)はBluetooth 2.0+EDRの無線通信機能を標準装備し、付属のマウスもBluetooth接続となっているが、下位機種(LA700/DD)はUSB接続の光センサー式小型マウス(スクロールホイール付き)となる。

インターフェースは、USB 2.0×3/IEEE 1394(4ピン)×1/アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)/ビデオ出力(S-Video)/オーディオ入出力など。拡張スロットは、PCカード(Type II×1、CardBus対応)/トリプルメモリースロット×1(SDメモリーカード/メモリースティック(PRO対応)/xDピクチャーカード対応)。

消費電力は標準約18W/最大約50W。本体サイズと重量は、幅304×奥行き211×高さ40.9(最薄部39.4)mm/約1.6kg。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP2。

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