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ソニー、薄型/大画面テレビの新ブランド“BRAVIA”を発表――第7世代“ソニーパネル”搭載の液晶/液晶プロジェクションテレビ


2005年9月14日
BRAVIAのロゴ
BRAVIAのロゴ(プレゼンテーションより)

ソニーマーケティング(株)は14日、家庭用の薄型/大画面テレビの新ブランド“BRAVIA(ブラビア)”と、同ブランドの液晶テレビ3シリーズ6機種と液晶プロジェクションテレビ2機種を発表した。BRAVIAとはBest Resolution Audio Visual Integrated Architectureの頭文字から取られたもの。BRAVIAの製品群が搭載する液晶パネル“ソニーパネル”は、韓国サムスン電子社と合弁で設立した第7世代アモルファスTFT液晶ディスプレーパネルの製造会社S-LCD(株)が手がけた。製品ブランドは、今後国内で発売される家庭用の薄型/大画面テレビの分野ではBRAVIAが、それ以外のテレビの分野では従来の“WEGA(ベガ)”が用いられる予定だ。なお、北米を初めとする海外でもBRAVIAブランドが使用されるが、WEGAブランドとの住み分けは地域によって異なる。



液晶テレビの上位機種“Xシリーズ”
液晶テレビの上位機種“Xシリーズ”
国内でのWEGAブランドとの住み分けのイメージ
国内でのWEGAブランドとの住み分けのイメージ
 

ソニーの社名が付けられた新液晶パネル

代表執行役 副社長 ホームエレクトロニクスネットワークカンパニー プレジデントの井原勝美氏
代表執行役 副社長 ホームエレクトロニクスネットワークカンパニー プレジデントの井原勝美氏

記者発表会には、ソニー(株)代表執行役 副社長 ホームエレクトロニクスネットワークカンパニー プレジデントの井原勝美氏が出席した。井原氏は、昨今のアナログからデジタル/CRTからフラットテレビへの移行期において「市場におけるソニーの存在感がやや希薄になっていた」と厳しく評価した上で、この日を「テレビの完全復活に向けた第一歩」と宣言した。このタイミングでブランドを刷新したことについては、(1)市場の状況に合わせた映像技術力の脱皮、(2)インダストリアルデザイン力の高まりと結実、そして「非常に重要なこと」と前置きした上で、(3)新LCDパネル(ソニーパネル)の量産体制ができたことを背景として挙げた。

BRAVIAの各シリーズで使われているソニーパネルの大きな特徴は、(1)上下左右の視野角が178度(JEITA規格準拠)、(2)コントラスト比が1300:1、(3)パネル応答速度が8ms――の3点で、特に視野角とコントラスト比は2005年8月調べで国内民生用で業界最高水準なのだとソニーは誇っている。ガラス基板サイズは幅1870×奥行き2200mmで、ソニー シニア・バイス・プレジデント ホームエレクトロニクスネットワークカンパニー テレビ事業本部長の木暮 誠氏によれば「5月の工場の立ち上げに苦労したが、現時点ではかなりの歩留まり」なのだという。液晶パネル部の寿命は画質モード“ナチュラルモード”の視聴時で約6万時間で、同部分の保証は2年間とされている。

今回発表された新製品のラインナップ、発売日、編集部による予想実売価格などは以下のとおり。



BRAVIA 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ“Xシリーズ”(パネル解像度1920×1080ドット)
46Vインチ『KDL-46X1000』(11月20日発売、オープンプライス/編集部による予想実売価格65万円前後)、40Vインチ『KDL-40X1000』(同、オープンプライス/編集部予想実売価格55万円前後)
BRAVIA 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ“Vシリーズ”(パネル解像度1366×768ドット、“クール&モダン”デザイン)
40Vインチ『KDL-40V1000』(10月20日発売、オープンプライス/編集部予想実売価格43万円前後)、32Vインチ『KDL-32V1000』(同、オープンプライス/編集部予想実売価格31万円前後)
BRAVIA 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ“Sシリーズ”(パネル解像度1366×768ドット、省スペースデザイン)
40Vインチ『KDL-40S1000』(10月1日発売、オープンプライス/編集部予想実売価格41万円前後)、32Vインチ『KDL-32S1000』(同、オープンプライス/編集部予想実売価格29万円前後)
BRAVIA 地上・BS・110度デジタルハイビジョン液晶プロジェクションテレビ“Eシリーズ”
50Vインチ『KDF-50E1000』(10月20日発売、オープンプライス/編集部予想実売価格40万円前後)、32Sインチ『KDF-42E1000』(同、オープンプライス/編集部予想実売価格33万円前後)

液晶テレビ最上位機種のBRAVIA Xシリーズは、解像度が1920×1080ドットの“フルスペックハイビジョンパネル”、NTSC比で従来約70%であった色再現領域を約91%に高めた新蛍光管バックライトシステム“ライブカラークリエーション”、独自の高画質回路技術“DRC-MFv2エンジン”の採用が画質面での特徴。ソニーは特に色の再現にこだわっており、木暮氏は「自然色をフル表現する」という最終目標に一歩近づいたと自信を見せた。一方音質の面では、フルデジタルアンプ“S-Master”、バーチャルサラウンドをテレビ視聴者の周囲に創り出すマルチサラウンドシステム“S-Forceフロントサラウンド”の搭載などが特徴となっている。

DRC-MFv2エンジン
DRC-MFv2エンジン
新蛍光管
新蛍光管
 

インターフェースは、1080pに対応したD5映像入力(2系統2端子)、S2映像入力(3系統3端子)、HDMI入力(2系統2端子)をはじめ、パソコンや周辺機器との接続にi.LINK(3系統3端子)、D-Sub15ピン、ステレオミニ、USBなどを備える。スタンドを含む本体のサイズは、46Vインチの『KDL-46X1000』が幅1250×奥行き300×高さ789mmで、重さが43.4kg(スタンドを除くと37.6kg)。40Vインチの『KDL-40X1000』が幅1120×奥行き712×高さ300mmで、重さは36kg(同30.2kg)。

液晶テレビの“Vシリーズ”
液晶テレビの“Vシリーズ”

BRAVIA Vシリーズは、“クール&モダン”をデザインコンセプトとした機種。本体カラーは、黒を基調としている。スタンドを含む本体のサイズは、40Vインチの『KDL-40V1000』が幅1015×奥行き371×高さ723mmで、重さが32.4kg(スタンドを除くと25.9kg)。32Vインチの『KDL-32V1000』が幅808×奥行き309×高さ588mmで、重さは21.1kg(同17.1kg)。

液晶テレビの“Sシリーズ”
液晶テレビの“Sシリーズ”

BRAVIA Sシリーズは、ソニーが8月調べで業界最薄/最小幅という省スペース性が特徴。スタンドを含む本体のサイズは、40Vインチの『KDL-40S1000』が幅999×奥行き371×高さ740mm(スタンドを除くと幅999×奥行き103×高さ693mm)で、重さが33.0kg(スタンドを除くと26.5kg)。32Vインチの『KDL-32S1000』が幅792×奥行き309×高さ608mm(同幅792×奥行き99×高さ564mm)で、重さは20.9kg(同16.9kg)。

液晶プロジェクションテレビの“Eシリーズ”
液晶プロジェクションテレビの“Eシリーズ”

液晶プロジェクションテレビのBRAVIA Eシリーズは、0.73インチのソニーパネル(1280×720ドット)を3枚搭載した3LD方式を採用したのが特徴。これは、光源ランプからの光をRGBに分解して各色ごとに液晶パネルで映像を作り再度合成して映し出す方式で、色再現性が高く、目に優しい自然な映像表現が可能なのだという。そのほか、従来比で輝度が約25%向上したこと(42Vインチモデル)、入力された映像信号を映像処理の入り口から出口までデジタルで処理する“DRC-MFエンジン”搭載、“アドバンスト アイリス”搭載といった特徴がある。

光学エンジンは、従来比で約40%に小型化された
光学エンジンは、従来比で約40%に小型化された

アドバンスト アイリスは光学エンジン部の絞り機構で、映像信号の明るさのレベルにあわせて光量を自動で調節することにより、明るい映像は明るいままで、暗い映像は黒を深く再現し、従来比約4倍のコントラスト比を実現したという。また光学エンジンは、従来比で約40%に小型化され、本体の省スペース化に貢献した。本体のサイズは、50Vインチの『KDF-50E1000』が幅1184×奥行き408×高さ827mmで、重さが33kg。42Vインチの『KDF-42E1000』が幅999×奥行き357×高さ722mmで、重さが28kg。

ソニーマーケティング コンスーマーAVプロダクツマーケティング担当 執行役員の鹿野 清氏
ソニーマーケティング コンスーマーAVプロダクツマーケティング担当 執行役員の鹿野 清氏

ソニーマーケティング コンスーマーAVプロダクツマーケティング担当 執行役員の鹿野 清氏は販売目標について、「年末に向かったトータルの販売台数」をベースに、33インチ以上のLCD市場においてシェア30%を獲得したいと述べた。



(編集部 伊藤咲子)


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「汎用連想計算エンジン(GETA)」は、情報処理振興事業協会(IPA)が実施した「独創的情報技術育成事業」の研究成果です。



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