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シャープ、57インチと37インチのフルスペックHD対応液晶TV“AQUOS”を発売――57インチモデルには6つの最新技術を搭載!!


2005年9月20日
“AQUOS”『LC-57GE2』
57インチの、フルスペックHD対応液晶TV“AQUOS”『LC-57GE2』

シャープ(株)は20日、東京・赤坂見附のホテルニューオータニにプレス関係者を集め、フルスペックHD(ハイビジョン)対応(※1)の大画面薄型液晶TV“AQUOS(アクオス)”シリーズの新製品として、57インチタイプ『LC-57GE2』と37インチタイプ『LC-37GE2』の2モデルを発表した。発売予定日と希望小売価格は、57インチが12月1日で152万2500円、37インチは10月21日で54万6000円。57インチは、既存の65インチと45インチの間を埋める2番目に大きなモデル、37インチはラインナップ中で最も小さいモデルとなり、フルスペックHD対応AQUOSは合計5モデルをラインナップする。

※1 フルスペックHD 通常のアナログ地上波などの放送(SD)は、有効走査線数が480本でインターレース(走査線を奇数/偶数で交互に)表示するため“480i”と呼ばれる。これをプログレッシブ(全走査線を一度に)表示するものを“480P”と呼ぶ。SDより高解像度なHD(ハイビジョン)放送には、有効走査線数の少ない方から順に、720P/1080i(インターレース)/1080Pの3種類がある。このうち、フルスペックHDとは1080i以上を表示可能なもの(表示画素数が垂直1080ドット以上あるもの)を差す。



取締役 AVシステム事業本部長の奥田隆司氏
取締役 AVシステム事業本部長の奥田隆司氏

発表会には、取締役 AVシステム事業本部長の奥田隆司氏、AVシステム事業本部液晶デジタルシステム第一事業部副事業部長 兼 第一技術部長の西原通陽(にしはらみちはる)氏、AVシステム事業本部液晶デジタルシステム第一事業部国内企画チーム副参事の宗俊明宏(むねとしあきひろ)氏らが出席し、液晶TV全体の市場概況や新製品に投入した新技術などを説明した。

『LC-65GE』
6月に発表された65インチモデル『LC-65GE』
37〜45インチタイプ
37〜45インチタイプ。いずれも壁掛けとスタンド置きの場合で、それぞれイメージできるように展示されていた
会場には37〜65インチまで、5製品がラインナップされるフルスペックHD対応“AQUOS”が勢ぞろいした

最初に挨拶に立った奥田氏は、「(今年6月に)65インチを発表したとき、『今年は液晶TVがブラウン管を(出荷台数で)上回る』と言ったが、JEITAの集計(2005年4〜8月期)ではブラウン管が151万台、液晶TVは147万台とほぼ並び、前年比ではブラウン管が70%、液晶TVは165%と大きく伸びて、2005年度通期の予測では逆転すると見込まれている」と液晶TV市場の活況ぶりをアピールした。

国内のTV市場の動向
国内のTV市場の動向
大型液晶TVの分布
大型液晶TVの分布。26インチクラスが減り、32インチや40インチ超の大型タイプが伸長を見せている

さらに需要がより大画面にシフトしていること、地上デジタル放送の視聴可能世帯数が今年末までに57%に増えることなどを挙げて、「リビングルームでも主流が30インチクラスから40〜50インチクラスに大型化し、これに伴い近づいて見るならより高精細なフルスペックHD対応であることがいかに重要化が理解されるだろう」と、本日発表のAQUOSシリーズの優位性を強調した。

新型バックライトの構造
蛍光管と赤色LEDを組み合わせることで、赤の表現をさらに増したという新型“ハイブリッド・バックライト・システム”の構造
“ハイブリッド・バックライト・システム”のメリット
“ハイブリッド・バックライト・システム”の特徴
“ハイブリッド・バックライト・システム”のメリットと特徴を示すパネル

今回発表された2モデルのうち、57インチタイプには従来のフルスペックHD対応AQUOSシリーズにはない新機能を含む6つの特徴があるという。具体的には次のとおり。

  • 新開発の高コントラスト/高速応答/広い視野角液晶パネル“57V型ブラックASVフルスペックハイビジョンパネル”
  • 1188個の赤色LEDと32本の蛍光管を組み合わせた“ハイブリッド・バックライト・システム”
  • “アクオスプラットフォーム”に基づく液晶TVのトータル設計
  • 高開口率スピーカーシステムと1bitデジタルアンプ
  • HDMI/DVI-I/i.LINK(TS)を含む豊富な入出力端子群
  • 鉛フリーはんだや六価クロム/ハロゲンフリー材料など環境面に配慮した設計

特に上の2つは57インチモデルのみが採用する新機能で、例えば“57V型ブラックASVフルスペックハイビジョンパネル”は従来の液晶パネルより高いコントラスト比1500:1(従来は800:1)、高速応答速度4ms(同12ms)、視野角176度を実現した。これは液晶材料の見直しやカラーフィルターに使う顔料の微細化、駆動回路の改良を行なうことで、黒の再現力が1.8倍に高まり、映画などの映像ソースでも引き締まった黒と輝きのある白が表現できるようになったという。また視野角については、1ピクセルを視野角(方向)の異なる2つの画素で構成することで、ほぼ真横から見ても色味の変化がないと説明する。

視野角の広さをアピールするデモ
視野角の広さをアピールするデモ。足跡に合わせて立って見ても、画面の色が白く反転することはない
コントラスト比の違いをアピールするデモ
コントラスト比の違いをアピールするデモ。色鮮やかな宗教画を並べても、縁取りの黒い部分と明るい部分の階調表現に違いが感じられた

バックライトの変更は、ピュアレッド(赤)の波長を強めるために行なったもので、特に肌色の再現性が高まり、血色のいい肌や透き通るような肌まで幅広い色表現(NTSC比95%)が可能になったとしている。

高コントラストを実現した構造を説明するパネル
高コントラストを実現した構造を説明するパネル
広い視野角を実現する構造の説明
広い視野角を実現する構造の説明

なお、37インチタイプの液晶パネルも画素サイズを面積比で50%に縮小した新パネルで(バックライトは蛍光管のみ)、きめ細かい映像が楽しめると説明する。

37インチタイプに採用されている新型パネルの構造
37インチタイプに採用されている、画素を微細化した新型パネルの構造

主なスペックは以下のとおり。

57インチタイプ
型番
LC-57GE2
画面サイズ
57インチ(対角143.5cm、表示領域:横125.1cm×縦70.4cm)
表示画素数
1920×1080ドット
画面輝度
450cd/m2
視野角
上下左右176度(コントラスト比10:1以上)
スピーカー
10W+10W(φ8.0cm×2、φ2.5cm×2)
消費電力
最大585W/待機時0.5W
本体サイズ
幅140.8×奥行き15.3×高さ83.1cm(本体のみ)
幅165.2×奥行き15.3×高さ83.1cm(付属スピーカー装着時)
幅165.2×奥行き43.5×高さ94.1cm(スピーカー、付属テーブルスタンド装着時)
重量
約60.5kg(本体のみ)
約68.0kg(スピーカー装着時)
約75.0kg(スピーカー、テーブルスタンド装着時)
チューナー
VHF/UHF/CATV/BSデジタル/110CSデジタル/地上デジタル(CATVパススルー対応)
接続端子
ビデオ(コンポジット)入力×4/S-Video入力×2/D4入力×2/HDMI入力×1/DVI-I×1/i.LINK(IEEE 1394)(TS)×2/10/100BASE-TX対応Ethernet×1など
37インチタイプ
型番
LC-37GE2
画面サイズ
37インチ(対角94.0cm、表示領域:横82.0cm×縦46.1cm)
表示画素数
1920×1080ドット
画面輝度
450cd/m2
視野角
上下左右176度(コントラスト比10:1以上)
スピーカー
10W+10W(φ6.5cm×2、φ2.0cm×2)
消費電力
最大253W/待機時0.3W
本体サイズ
幅93.0×奥行き11.0×高さ57.7cm(本体のみ)
幅108.7×奥行き11.0×高さ57.7cm(付属スピーカー装着時)
幅108.7×奥行き30.4×高さ65.3cm(スピーカー、付属テーブルスタンド装着時)
重量
約21.0kg(本体のみ)
約24.5kg(スピーカー装着時)
約29.0kg(スピーカー、テーブルスタンド装着時)
チューナー
VHF/UHF/CATV/BSデジタル/110CSデジタル/地上デジタル(CATVパススルー対応)
接続端子
ビデオ(コンポジット)入力×4/S-Video入力×2/D4入力×2/HDMI入力×1/DVI-I×1/i.LINK(IEEE 1394)(TS)×2/10/100BASE-TX対応Ethernet×1など

(編集部 佐久間康仁)


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