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ソニー、4色カラーの家庭用ノートパソコン“VAIO type F light”を発表

2005年10月04日 11時53分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ソニー(株)は4日、家庭用ノートパソコン“VAIOパーソナルコンピューター type F light”を発表した。シリーズ名の“F”は“Family(家族)”や“Friendly(親しみのある)”から採られたもの。販売中の“VAIO type F”の兄弟機にあたり、type Fがリビングルームで家族全員が使うマシンという位置づけなのに対し、type F lightはプライベートルームで個人が使うという位置づけとなっている。ラインナップは一般店頭向け1モデルと、スペックの変更が可能なCTOサービス“VAIO・OWNER・MADE”(※1)向けが2モデル。一般店頭向けモデル『VGN-FJ10B』の発売は22日で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は『VGN-FJ10B』が約14万円。VAIO・OWNER・MADEモデルの『VGN-FJ90PS』『VGN-FJ90S』の発売は11日で、価格は『VGN-FJ90PS』が12万5000円から、同じく『VGN-FJ90S』が11万5000円からの予定。

VAIOパーソナルコンピューター type F light
VAIOパーソナルコンピューター type F light
※1 ソニー製品の直販サイト“ソニースタイル”や、全国の“VAIOオーナーメイド展示店”などで取り扱われる。詳しくはこちらを参照

カジュアルな4色の本体カラー

type F lightは、チャット/IP電話/音楽のダウンロード/ネットショッピングなどに関心がある10代後半~30代前半をメインターゲットとして企画された機種で、筐体のデザインは“インテリアコンシャス”がテーマ。“ラズベリーレッド”“オリーブグリーン”“スカイブルー”“ホワイト”というカジュアルなイメージの4色が用意され、店頭モデルはホワイトのみ、CTOモデルは4色から選択できる。本体の素材はマグネシウム合金で、サイズは幅340×奥行き253.5×高さ33mm/重さ約2.4kg。プライベートルーム用のパソコンということで、リビング用のtype F(秋モデル)と比較すると液晶画面は14.1インチワイド(type Fは15.4インチワイド)と小さく、本体の厚み(高さ)は21~33mm(同25.4~36.4mm)とコンパクトな設計になっている。

ホワイト ホワイト
ホワイト
ラズベリーレッド ラズベリーレッド
ラズベリーレッド
オリーブグリーン オリーブグリーン
オリーブグリーン
スカイブルー スカイブルー
スカイブルー

デザインに加え、ターゲットとなる層の興味や嗜好を踏まえ、音楽ダウンロードやIP電話など話題のサービスを本体を買ってすぐに体験できるようサウンドやコミュニケーション関連の機能でtype Fにはない特徴を持たせている。サウンド面では、新開発のバス・レフレックス型ボックススピーカー“リッチサウンド・スピーカー”を搭載し、中低音域の周波数特性が向上した。スピーカーはキーボード上部の左右2ヵ所。光学ドライブは、店頭モデルがCD-RW/DVD-ROM一体型ドライブを、CTOモデルがCD-RW/DVD-ROM一体型ドライブかDVD+Rの2層記録に対応したDVDスーパーマルチドライブを内蔵する。AVコンテンツを再生するため、統合AVソフト『Do VAIO』、楽曲管理/再生ソフト『SonicStage Ver.3.2』などを搭載する。なお、TV番組の視聴に関しては、type Fの秋モデルではTVチューナー内蔵の“テレビポートリプリケーター”が別売りで用意されていたが(同梱モデルもあり)、type F lightにはTV視聴機能やオプション製品は用意されていない。

コミュニケーション面では、type Fの秋モデルにはなかった内蔵カメラ“Motion Eye”を搭載する。液晶パネルのフレーム上部に有効31万画素のCMOSセンサーを備えており、ハードウェアを買い足すことなくTV電話サービスなどを利用できる。そのほか、IP電話ソフト『Skype』の無料体験クーポンが付属し、一般電話への発信が約30分無料でできる。なお、専用電話によるサポートサービス“初心者ダイヤル”サービスについては、type Fの秋モデルは対応していたが、type F lightは非対応となっている。

店頭モデルVGN-FJ10BはCPUにCeleron M 360-1.40GHzを搭載し、256MBのメモリー(DDR2、デュアルチャンネル転送対応)、約60GBのHDDを搭載する。光学ドライブはCD-RW/DVD-ROM一体型ドライブ。2.4GHzワイヤレスLAN機能を内蔵し、IEEE 802.11b/gに対応する。液晶パネルの解像度は1280×800ドット(最大1677万色表示対応)で、TFT液晶パネルは高輝度/高コントラストが特徴の“クリアブラックLEタイプ”を採用する。インターフェースは、LANコネクター(10/100BASE-TX対応)、USB 2.0×3、i.LINK(S400)、外部アナログディスプレー出力端子、メモリースティックスロット(メモリースティック PRO/高速転送/マジックゲート対応、メモリースティック Duoサイズ対応)など。パームレスト部分にFeliCaポートを標準で搭載する。OSはWindows XP Home Edition SP2。前出のDo VAIOなどソニーオリジナルソフトに加え、オフィスソフト『Office Personal Edition 2003』、DV動画/静止画入出力/簡易編集ソフト『DVgate Plus Ver.2.1』、DVDビデオ再生ソフト『WinDVD for VAIO』、年賀状作成ソフト『筆ぐるめ Ver.12』、医学辞典『時事通信社「家庭の医学」デジタル版II』、家計簿ソフト『てきぱき家計簿マム4』などが付属する。

Sonomaプラットフォームへの仕様変更も可能

VAIO・OWNER・MADEでは、OS、CPU、メモリー容量、HDD容量、光学ドライブの種類、Officeの有無などが選択できる。最大構成としては、店頭モデルの仕様をベースに、CPUにPentium M 780-2.26GHzを搭載し、メモリー容量を1GB、HDDを約100GBに、光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブに変更し、さらにOSとしてWindows XP Professional SP2を搭載できる。最小構成としては、店頭モデルの仕様をベースに、HDDの容量を約40GBに抑えたり、Officeを付属なしにできる。

関連製品は、外部ディスプレー端子、LANコネクター、プリンターポート、USB 2.0×3を搭載するポートリプリケーター『VGP-PRFJ1』を本体と同時に発売する。価格はオープンプライスで編集部による予想実売価格は約2万円。また、ACアダプターなどが収納できるミニポーチが付属したキャリングポーチ『VGP-CP7』も本体と同時に発売する。価格はオープンプライスで編集部による予想実売価格は約4000円。

VGP-PRFJ1 VGP-CP7
VGP-PRFJ1VGP-CP7

そのほか、ビジネスパーソナルモデル(法人向け販売製品、スペック変更不可)として、『VGN-FJ90PS1』(Office非搭載)と、『VGN-FJ90PS2』(Office Personal Edition 2003搭載)の2モデルを発売する。Officeの有無以外の仕様は共通で、CPUはCeleron M360-1.40GHz、256MBメモリー、40GBHDD、CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブを内蔵する。ワイヤレスLANはIEEE 802.11b/gに対応し、Motion Eye、FeliCaポート、VAIO関連アプリケーションも搭載する。本体カラーはホワイトのみ。24日発売予定で価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格はVGN-FJ90PS1が14万円、VGN-FJ90PS2が16万円。

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