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ソニー、8チャンネルぶんの放送を同時録画できる“Xビデオステーション”などを発表


2005年10月4日

ソニー(株)は4日、多チャンネル同時録画に対応したHDDビデオレコーダー“Xビデオステーション”2機種と、デジタルチューナー内蔵のリビングルームパソコン“type X Living”1機種を発表した。これらは昨年10月に発表された“VAIO type X”の流れを汲むもので、旧type Xのパソコン機能はtype X Livingが、多チャンネル同時録画機能はXビデオステーションが受け継いでいる。いずれもスペックの変更が可能なCTOサービス“VAIO・OWNER・MADE”専売で、発売はtype X Livingが近日(詳細未定)、Xビデオステーションが25日となっている。価格はtype X Livingが約18万円から、Xビデオステーションが約9万円から。

Xビデオステーショント
Xビデオステーション
type X Living
type X Living
Xビデオステーションとtype X Livingの設置イメージ
Xビデオステーションとtype X Livingの設置イメージ

8チャンネルぶんの放送を同時録画できる“Xビデオステーション”

Xビデオステーションは、8系統のチューナー/エンコーダーを内蔵し、8チャンネルぶんのTV放送(地上アナログ放送)を同時に録画できる機種。すべてのチャンネルに対して3次元Y/C分離回路、デジタルノイズリダクション回路、ゴーストリダクション回路を備えている。エンコーダーチップは、低ビットレートでも破綻の少ない滑らかな画像だというカナダViXS Systems社の『XCode II』が用いられている。

筐体の2階部分に8系統のチューナー/エンコーダーを搭載する
筐体の2階部分に8系統のチューナー/エンコーダーを搭載する
エンコーダーチップは『XCode II』
エンコーダーチップは『XCode II』

搭載するHDDの容量は、CTOサービスで250GBから2TBまで選べ、2TBの場合は8チャンネルぶんの番組を最大17.8日ぶん連続で録画できる。録画する画質は1.25Mbps/2.5Mbps/4Mbps/6Mbpsから選べ、最大17.8日ぶん録画できるのは1.25Mbpsの設定だが、4Mbpsの設定でも5.7日間、8Mbpsの設定でも3.8日間録画できる(MPEG-2 VBR方式)。ホームネットワークの規格“DLNAガイドライン”対応のビデオサーバー機能を備えており、XビデオステーションのHDDに録り貯めた番組は、ネットワーク経由でDLNAガイドラインに対応する別のパソコンなどで視聴できる。

筐体の1階部分に最大4基のHDDを搭載可能
筐体の1階部分に最大4基のHDDを搭載可能(ユーザーのHDD増設は保証適用外)

Xビデオステーションはパソコンと組み合わせて使用することを前提としており、録画の詳細設定/再生は、付属ソフト『XVアプリケーション』をtype X LivingをはじめとするVAIOシリーズのパソコンもしくはPC/AT互換機にインストールし、Ethernetによるネットワーク経由で行なう。対応OSはWindows XP Professional/XP Home Edition/XP Media Center Edition 2004。Xビデオステーションにはリモコンが付属するが、type X Livingと組み合わせた時に限り、type X Livingのリモコンからも操作できる。type X Livingのリモコンには、専用の操作ボタンが付いている。

番組予約は、“週間パターン予約”“おまかせ予約”“個別予約”“リモート予約”などの設定が可能。8つのチャンネルすべての番組を連続録画するだけでなく、曜日や時間帯に応じた録画パターンを設定できる。画質はジャンルごとに設定可能。標準ではHDDの容量がいっぱいになったら録画と同時に古い番組を順番に自動消去するが、番組のジャンルごとに保存期間を変更することも可能。番組別に自動消去しないようにも設定できる。

録画した番組をパソコン経由で視聴する場合は、従来機種から引き続き採用している“タイムマシンビュー”機能を使ったり、任意のキーワードやEPG/ユーザーが追加したジャンルによる検索なども行なえる。なお、パソコンを経由せず、Xビデオステーションを直接TVに接続して録画した番組を視聴することも可能だが、番組の検索は、リモコンの上下左右のキー操作で時間を戻したり進めたり、チャンネルやジャンルを変更したりといったように、シンプルな機能になる。

タイムマシンビュー
タイムマシンビュー
Xビデオステーションを直接TVに接続した場合の、基本的な操作画面
Xビデオステーションを直接TVに接続した場合の、基本的な再生操作画面

ラインナップは8基のチューナーを搭載する『VGX-XV80S』と、4基のチューナーを搭載する『VGX-XV40S』の2モデルで、搭載するHDDの容量はVGX-XV80Sが500GBから2TB、VGX-XV40Sは250GBから2TBまで選べる。価格は前出の通り9万円からだが、8チューナーを搭載した2TBのモデルの場合は30万円程度になる予定。受信チャンネルは、VHF1〜12ch、UHF13〜62ch、CATV C13〜C63chで、ステレオ/2ヵ国語放送に対応する。インターフェースは、ビデオ入力(ビデオ/Sビデオ)×2、ビデオ出力(同)、オーディオ入力×2、オーディオ出力、光デジタルオーディオ出力(角型)、アンテナ入力、アンテナ分配出力、LANコネクター(100BASE-TX対応)。外部入力端子に手持ちのチューナー機器を接続すれば、BSアナログ放送/CATV/110度CSデジタル放送なども録画可能。同時に再生できる番組数は3系統(ネットワーク経由2番組、本体のビデオ出力1番組)。本体サイズは幅430×奥行き380×高さ87mmで、重さはHDDの搭載数によって異なり7.6〜10kg。

Xビデオステーション(背面)
Xビデオステーション(背面)

録画したデジタル放送の番組をホームネットワークに配信できる“type X Living”

type X Living『VGX-XL70S』は、リビングルームに設置することを主眼としたパソコン。ビデオ出力用のVGAポートは搭載せず、HDMI端子でTV/ディスプレーと接続する。HDMI端子を搭載しないTV/ディスプレー向けにはD端子(D4)を搭載する。また、入力用のデバイスとしては、FeliCaポート/タッチパッド搭載のワイヤレスキーボードと、マウスの替わりに専用リモコンが付属する。リモコン操作用のランチャーソフトを内蔵し、ウェブブラウザーや統合AVソフト『Do VAIO』、デジタル放送録画視聴ソフト『StationTV Digital for VAIO』などのソフトをリモコンから起動して操作できる。

type X Living(正面)
type X Living(正面)
リモコン
付属のリモコン。ウェブブラウズの際などの文字入力は、携帯電話機のように、母音が割り振られた数字キーを数回押して行なう
type X Living
type X Living(正面)。カバーを開けたところ。小型記録メディアのスロットなどが並ぶ
type X Living(背面)
type X Living(背面)

テレビ機能としては、地上アナログTVチューナー2基と、選択によって地上/BS/110度CSデジタルチューナー1基を搭載する。HDDの容量は1TBか500GBから選べ、1TBの場合は地上アナログ放送を“長時間モード”で約742.5時間、地上デジタル放送を約87.5時間録画できる。音質面ではソニーが独自開発したノイズを軽減するサウンドエンジン『Sound Reality』を搭載したり、独立したヘッドフォンアンプを搭載したり、リアルタイムでドルビーデジタルエンコードを行なう技術“Dolby Digital Live”を採用するといった工夫を行なっている。また画質面では、映像表現をなめらかにするソフト『Motion Reality LE』や、ソニー独自の高画質回路を搭載する。エンコードチップはViXSの『XCodeII-L』。

type X Living(内部)
type X Living(内部)
デジタルチューナーボード
デジタルチューナーボード

また、type X LivingのHDDに記録した地上デジタル/BS/110度CSデジタル放送の番組などを“DTCP-IP”規格に従って配信する、ソニーオリジナルソフト『VAIO Media 5.0』の対応も予定している。DTCP-IPとは、ホームネットワーク上で、コンテンツを保護して伝送する規格。VAIO Media 5.0は、“VAIOホームページ”からダウンロード形式で提供を近日開始する予定(詳細未定)。なお、VAIO Media 5.0経由でコンテンツを視聴できるのは、『VAIO Media』をインストールしたVAIOシリーズのパソコンに限られている。DLNAガイドラインにも対応する。

CPUはPentium D 820-2.80GHzを搭載し、メモリーの容量は1GBか512MBから、HDDの容量は約1TBか約500MBから選択可能。TVチューナーは地上アナログTVチューナー2基を標準搭載し、選択によってはそれに地上/BS/110度CSデジタルチューナー1基を追加できる。グラフィックアクセラレーターはNVIDIA GeForce 6200 with TurboCacheを採用する。光学ドライブは、DVD+Rの2層記録(DL)に対応したDVD±R/±RWドライブ。インターフェースは、正面にUSB 2.0×2、i.LINK(S400)、ビデオ入力、オーディオ入力、ヘッドフォン出力、マイク入力、B-CASカードスロット、背面にUSB 2.0×2、i.LINK×2、LANコネクター(10/100/1000BASE-T)、モデム用モジュラージャック、HDMI対応デジタル出力、ディスプレー出力(D4端子)、ビデオ入力、オーディオ入力、オーディオ出力、デジタルオーディオ入力(角型光ジャック)、デジタルオーディオ出力(同)、アンテナ入力など。また、メモリースティック(メモリースティック PRO/高速転送、メモリースティック Duoサイズ対応)、コンパクトフラッシュ(Type I/II)、xDピクチャーカード、スマートメディア、SDメモリーカード/MMCに対応する各スロットを備える。IEEE 802.11b/gのワイヤレス通信に対応し、ワイヤレスアンテナを同梱する。OSはWindows XP Home Edition SP2。

本体サイズは幅430×奥行き400×高さ129mmで、ビデオラックに収めて設置することを想定している。吸気は側面と底面からで、排気は背面から。重さは約10.6〜10.9kgで、搭載するHDDの台数やTVチューナーなどの組み合わせによって異なる。

(編集部 伊藤咲子)


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