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レノボ・ジャパン、“ThinkPad史上初”のワイド液晶&チタンシルバーモデル“ThinkPad Z60t/Z60m”などを発表


2005年10月5日

レノボ・ジャパン(株)は5日、東京・大手町のKDDI大手町ビル内KDDIホールにプレス関係者を集め、ThinkPadシリーズで初のワイド液晶ディスプレー搭載ノートパソコン“ThinkPad Z60t”(8機種)/“ThinkPad Z60m”(8機種)を10月下旬に発売すると発表した。同社直販価格は、どちらも11万9700円から。

『ThinkPad Z60t』
『ThinkPad Z60t』。プレミアムモデル(最上位機種)のチタニウムカラーのカバーは後ろの筐体で確認いただきたい。IBMのロゴもいつもの3色ではなくシルバーになっている点に注目!!
『ThinkPad Z60m』
『ThinkPad Z60m』。左のZ60tより画面/筐体サイズともに一回り大きくなり、重さは1kgほど増している

また同時に、CPUを高速化し、ユーザーの生産性向上を図るという“ThinkVantage”コンセプトのプレインストールソフトを追加したモバイルノートパソコン“ThinkPad X41”(6機種)/“ThinkPad X40”(10機種)、ペン入力が可能なモバイルタブレットPC“ThinkPad X41 Tablet”(1機種)も同時に発表された。価格はX41が19万8450円から、X40が16万3800円から、X41 Tabletは26万1450円。こちらの詳細は同社ニュースリリースを参照いただきたい。

14.0インチワイド液晶ディスプレー搭載のスリムモバイルノート
ThinkPad Z60t
CPU
Pentium M 760-2GHz/同 740-1.73GHz/Celeron M 360-1.40GHz
チップセット
インテル915GM Expressチップセット
グラフィックス
チップセット内蔵(GMA900)
液晶ディスプレー
14.0インチWXGA表示(1280×768ドット)
メモリー
PC2-4200対応DDR2 SDRAM 512MB/同 256MB(最大2GB)
HDD
80GB/60GB/40GB
光ドライブ
DVDスーパーマルチドライブ(Pentium Mモデル)/CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(ウルトラベイ・スリム)
ネットワーク
10/100/1000BASE-T準拠Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g(最下位機種除く)
拡張スロット
PCカードスロット(Type II×1)、SDカードスロット
I/O
USB 2.0×3、IEEE 1394(4ピン)、アナログRGB出力、ビデオ出力(S-Video)、オーディオ入出力、拡張バス(ポートリプリケーター接続用)
そのほか
セキュリティー・チップ、指紋センサー、無線LANオン/オフスイッチ
OS
Windows XP Professional/Windows XP Home Edition(最下位機種)
サイズ
幅334×奥行き228×高さ30.9(最薄部26.6)mm
重量
2.18kg(最上位機種)もしくは2.07kg(光ドライブ内蔵時)
15.4インチワイド液晶ディスプレー搭載のパワフルワイドノート
ThinkPad Z60m
CPU
Pentium M 760-2GHz/同 740-1.73GHz/Celeron M 360-1.40GHz
チップセット
インテル915PM Expressチップセット(Pentium Mモデル)/インテル915GM Expressチップセット
グラフィックス
MOBILITY RADEON X600/MOBILITY RADEON X300/チップセット内蔵(GMA900)
液晶ディスプレー
15.4インチWSXGA+表示(1680×1050ドット、Pentium Mモデル)/同WXGA表示(1280×800ドット)
メモリー
PC2-4200対応DDR2 SDRAM 512MB/同 256MB(最大2GB)
HDD
80GB/60GB/40GB
光ドライブ
DVDスーパーマルチドライブ(Pentium Mモデル)/CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(ウルトラベイ・エンハンスド)
ネットワーク
10/100/1000BASE-T準拠Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g(最下位機種除く)、IrDA 1.1(FIR)
拡張スロット
PCカードスロット(Type II×1)、ExpressCard/54(同/34)、マルチカードリーダー(SDカード/MMC/メモリースティック対応)
I/O
USB 2.0×3、IEEE 1394(4ピン)、アナログRGB出力、ビデオ出力(S-Video)、オーディオ入出力、拡張バス(ポートリプリケーター接続用)
そのほか
セキュリティー・チップ、指紋センサー、無線LANオン/オフスイッチ
OS
Windows XP Professional/Windows XP Home Edition(最下位機種)
サイズ
幅357×奥行き262.5×高さ40.2(最薄部37.3)mm
重量
3.1kg(最上位機種)もしくは2.9kg(光ドライブ内蔵時)


「IBM時代から考えていた」という
チタンシルバーのカバーを“プレミアムモデル”に採用

マーケティング担当の石田聡子氏
マーケティング担当の石田聡子氏

発表会にはマーケティング担当の石田聡子氏、取締役副社長 研究・開発担当の内藤在正氏らが出席し、ワイド液晶ディスプレーを搭載した新製品投入の狙いや、自らも「先行して米国で発表された情報(米国では現地時間9月20日に同モデルを発表済み)を見て、一部ThinkPadファンの間ではThinkPadがシルバーになったと話題を集めている」(石田氏)と語る“チタニウム・シルバー”(Z60t/Z60mのうち“プレミアムモデル”と呼ばれる最上位機種のカバーに採用しており、通常モデルは従来同様CFRP(カーボンファイバーを組み合わせた強化樹脂)の黒カバー)を採用した理由などを説明した。

取締役副社長 研究・開発担当の内藤在正氏
取締役副社長 研究・開発担当の内藤在正氏。この直前にポケットから10円玉を取り出して、チタニウムのカバーをこすっても「傷がつかない」ことを実証した

チタニウム・シルバーについては内藤氏が、「レノボになったからシルバーにした、というわけではない。IBM時代から、黒の次に“ThinkPad”としてふさわしい色を模索していた。当初から社内でも金属光沢がいいだろうという意見はあったが、(他社のノートパソコンでよく見られる)アルミニウム合金は見た目はいいが傷に弱く、使い続けるにはふさわしくない。永く愛用されるThinkPadにふさわしい新たな色として育てていくために、カーボンファイバーとアルミの圧延シート、さらにチタン・スタッパリングの3層構造に、指紋の跡がつきにくい耐指紋コーティングを施した」と採用の理由を説明した。

Z60mのキーボード
Z60mのキーボード。7段の配列は変わらないが、右上のPrtSc/ScrLkなどのキーがFnキーとの組み合わせに統一され、キートップのアルファベットを一回り大きなフォント(バランスを考慮して細いフォント)に変更するなど、使い勝手に考慮したと言う
キーボードデザインの詳細
キーボードデザインの詳細。ワイドディスプレー採用で、フルサイズのキーボードでも左右に余裕ができたため、そこにスピーカーを配置したほか、側面のコネクターを覗き込まなくても使い分けられるように、シルクプリントが施されている

チタンは硬度がダイヤモンドに次いで高いため、持ち運びでの使用でも傷がつきにくく、会場では内藤氏がおもむろに10円硬貨(材質は銅)を取り出して表面をごしごしとこすり、「推奨するわけではないが、仮にこうやってこすっても削れるのは10円玉のほう。表面には銅の粉が付着するだけで、ふき取れば奇麗な元通りになる」と通販実演番組のようなデモを見せた。

チタニウムカラーの天面の構造
チタニウムカラーの天面の構造
黒の天面も、軽量化と堅牢性を両立する新構造に変更
従来同様の黒の天面も、軽量化と堅牢性を両立する新構造に変更したという

ただし、チタンは比重が高く(約4.5、アルミニウムは半分程度の約2.7)重量が増すという欠点もある。そこで、ベースのCFRP部分(および従来同様の黒カバーモデルの主素材)の構造を改良し、カーボンファイバーの間を埋める発泡素材を比重の軽いものに変更した。これにより、通常モデルの黒カバー単品であれば、水に浮くほどの軽さを実現したという。

Z60t/Z60mの位置づけ
Z60t/Z60mの位置づけ
Z60t/Z60mの外観と側面/前面の説明
Z60t/Z60mの外観と側面/前面の説明

今回2機種にワイド液晶ディスプレーを採用した理由について石田氏は、「Z60tは“モビリティーを追求したフル機能ノートブック”、Z60mは“幅広いニーズに1台で応える多用途ノート”」と、それぞれ位置づけを説明。同社のラインナップの中では、Z60tが“リアルモバイル”を謳う“ThinkPad T43/T43p”の低価格エントリー向け、Z60mはデスクトップリプレースの“ThinkPad G41”とオフィスモバイルの“ThinkPad R51e/R52”の中間的な役割を担うことになる。

ワイド液晶ディスプレーの採用に合わせて、従来のThinkPadから構造面でも変更が加えられた。従来は筐体(外装)にマザーボードや各種部品がアダプターなどを介して個別に固定されていたところを、個々の製品をまとめて固定するマグネシウム合金製の専用フレーム“ThinkPad Roll Cage”を新たに開発。これにより本体の剛性が約20〜40%、内部基板への負荷が約30%軽減したという(いずれも同社製品との比較)。

“ThinkPad Roll Cage”
Z60mが内蔵している強度を保つためのフレーム“ThinkPad Roll Cage”。この構造に変更することで、従来のパーツごとにアダプターで固定する方式よりも軽量化が図れたと説明する
“ThinkPad Roll Cage”による強度や剛性向上のメリット
“ThinkPad Roll Cage”採用による強度や剛性向上のメリット

また、内藤氏が「乱暴にパソコンを扱うシーンを想定して、米国の複数の大学生がパソコンを使う様子を技術者が実際に見て、それに対応できる設計を考えた」と前置きをしながら、

HDDを守るラバー製のショックアブソーバーを搭載し、耐衝撃性を向上
移動中でもMP3の音楽を聴くために、彼らはHDDアクティブプロテクションを切って使うことが多いため
落下時の衝撃がコネクターに悪影響を与えないように、従来の上下方向に動く“浮動式コネクター”を上下左右の二次元の動きに対応
読み書きしている状態での落下試験による衝撃を50%減少(社内調査の結果)させ、ほぼHDDアクセス中に垂直の状態から倒しても問題なかった(ただし、動作保証範囲外)
キートップ(パンタグラフ構造)を支える部分を改良し、強度を向上
ゲームなどを楽しむユーザーは、カーソルキーを壊してしまうケースが多く、特に乱暴な場合はパンタグラフを支える部分ごとを壊してしまう場合もあるため
コーヒーやコーラを飲みながら使うことが多く、2倍程度の量の液体がキーボードに流れ込んでも排出できるように設計を改良
水やコーヒーなら、1秒当たり2.80cc、コーラは糖分があるため1.65ccまで排出できることを確認(動作保証範囲外)

など、堅牢性を高める工夫を行なったと説明した。

ThinkPadを立てて使えるスタンドタイプのポートリプリケーターも登場
ThinkPadを立てて使えるスタンドタイプのポートリプリケーターも登場
ポートリプリケーター/ドッキングステーションは一新された
ポートリプリケーター/ドッキングステーションは一新され、使いやすくなった

このほか、従来のThinkPadシリーズ用ドッキングステーションは、機種ごとにコネクターの場所が異なるため接続が面倒、というユーザーの声を受けて、新たに“ThinkPad側の角を合わせることで迷わずに接続できる”という新ドッキングステーション/ポートリプリケーターを4種類、オプションで用意した。特に『ThinkPadノートブック・スタンド』は、ワイド液晶ディスプレーの利便性をデスクトップでも生かすため、本体を縦置きにしてキーボードやマウスを接続して利用するスタンドで、高さを4段階に調整できるのが特徴。

“ThinkVantage”に基づくプレインストールソフトも改良され、指紋入力やパスワード設定、暗号化領域の作成などをウィザードに答えながら設定できるようになったほか、新たに“バックグラウンド・プログラム・マネージャー”を搭載した。これは、ウイルスチェッカーなど、重いプログラムを実行する際に、ほかの作業の邪魔にならないようタスクの優先度を切り替えるプログラム。離席したときには1ボタンで、指定したプログラムが実行する機能も持つので、急ぎの作業を済んだら、コーヒーブレイクの合間にウイルスチェックなどを実行しておく、といった使い分けが簡単に行なえるようになったという。

(編集部 佐久間康仁)


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