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東芝、ワイド液晶ディスプレー搭載のスタンダードなA4ノートなど、dynabook&Qosmio新製品5シリーズを発表!――12月下旬発売で年末年始商戦を狙う

2005年12月19日 15時13分更新

文● 編集部 小西利明

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15.4インチワイド液晶ディスプレー採用の個人/家庭向けノート“dynabook TX”14インチワイド液晶ディスプレーを搭載する新シリーズのコンパクトノート“dynabook TW”
15.4インチワイド液晶ディスプレー採用の個人/家庭向けノート“dynabook TX”14インチワイド液晶ディスプレーを搭載する新シリーズのコンパクトノート“dynabook TW”

(株)東芝は19日、個人/家庭向けのdynabookシリーズおよびAVノートパソコン“Qosmio(コスミオ)”シリーズの新製品など、5シリーズ9機種を一挙に発表した。いずれも価格はオープンプライス。発表されたdynabookシリーズは、全機種がワイドタイプの液晶ディスプレーを搭載。新シリーズとしてワイド&コンパクトのノートパソコン“dynabook TW”も登場した。

新製品に付属する『PC引越ナビ』で使用する、512MBのUSBメモリーデバイス。データ移行だけでなく、通常のUSBストレージとしても使用可能
新製品に付属する『PC引越ナビ』で使用する、512MBのUSBメモリーデバイス。データ移行だけでなく、通常のUSBストレージとしても使用可能

全製品共通の特徴として、家庭向けパソコンでの2台目・買い換え需要の高まりに応えるべく、買い換え時にパソコンの設定や個人ファイルを移行するためのアプリケーション、“PC引越ナビ”が付属している点が挙げられる。これはInternet ExplorerやOutlook Expressの設定やアドレス帳、“マイドキュメント”内のファイルなどを抽出して、CD/DVDメディアやUSBメモリーなどに書き出すアプリケーションである。古いマシンで引越用ソフトを実行すると、これらの設定やファイルを抽出した圧縮ファイル(CAB形式)が作成され、指定したメディアにコピーされる。ファイルが書かれたメディアを新しいマシンに挿入してPC引越ナビを実行すると、これらが新しいマシン上に展開され、古いマシンと同じ環境が構築されるというわけだ。パソコンにそれほど習熟していないユーザーにとっては、面倒な移行作業を自動化してくれるこのようなツールはありがたいだろう。また新製品によっては、PC引越ナビでのデータ移行用に、512MBのUSBメモリーデバイスが付属してくる。これはWindows 98時代のパソコンなどでは、記録型光ディスクドライブやLAN機能を内蔵していないマシンもあるための配慮とのことだ。



dynabook TX/AX

dynabook TXと同デザインで、よりコストパフォーマンスを重視した“dynabook AX”シリーズ。液晶ディスプレーは15.4インチワイドタイプ
dynabook TXと同デザインで、よりコストパフォーマンスを重視した“dynabook AX”シリーズ。液晶ディスプレーは15.4インチワイドタイプ

東芝の数あるノートパソコンの中でも、dynabook TX/AXシリーズは“コモディティ”と呼ばれる、低価格でコストパフォーマンスを重視した個人/家庭向けノートパソコンに属する。従来この2シリーズでは、15インチサイズで1024×768ドットの液晶パネルをディスプレーに採用していたが、今回発表の新製品では、全機種が15.4インチワイド、1280×800ドットの液晶ディスプレーを採用することとなった。これにより、ワイドタイプの液晶ディスプレーをノートパソコンでも中心に位置づけていく。価格はオープンプライス。発売予定時期は全機種とも12月下旬の予定。

両シリーズとも筐体デザインは一新され、統一されたデザインの筐体を採用している。インテリアとの調和を重視したという筐体は、天面パネルから開いた内側まで、白で統一されている。キーボードは明るめのグレーだ。またエッジを落として曲線で全体を構成しているため、白色と相まってやさしい印象を醸し出している。

dynabook AXの外観 左はAX、上はTXの外観。落ち着いたトーンの白と角を落として丸みを帯びたデザインは、女性に部屋に置かれても違和感がなさそうだ
dynabook AXの外観左はAX、上はTXの外観。落ち着いたトーンの白と角を落として丸みを帯びたデザインは、女性に部屋に置かれても違和感がなさそうだ

ハードウェアスペック面では、TXが性能重視のハイグレードシリーズ、AXが低価格を重視したバリューシリーズと位置づけられている。TXシリーズは3機種、AXシリーズは2機種がラインナップされている。両シリーズともHDDには、ノート用としては高速な5400rpmの2.5インチHDDを採用し、HDDの読み書き速度を向上させている。なお両シリーズともTV視聴・録画機能は備えていない。TXシリーズには、PC引越ナビ用に512MB USBメモリーデバイスが付属する(AXはなし)。主なスペックは以下のとおり。

dynabook TX TX/770LS
Pentium M 740-1.73GHz/メモリー 512MB/Intel 915GM Express内蔵グラフィックス/100GB HDD/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15.4インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 21万円前後
dynabook TX TX/760LS
Celeron M 360J-1.40GHz/メモリー 512MB/Intel 910GML Express内蔵グラフィックス/100GB HDD/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15.4インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 18万円台半ば
dynabook TX TX/745LS
Celeron M 360J-1.40GHz/メモリー 512MB/Intel 910GML Express内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15.4インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 17万円台半ば
dynabook AX AX/740LS
Celeron M 360J-1.40GHz/メモリー 512MB/ATI RADEON XPRESS 200M内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15.4インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 15万円台半ば
dynabook AX AX/730LS
Celeron M 360J-1.40GHz/メモリー 256MB/ATI RADEON XPRESS 200M内蔵グラフィックス/40GB HDD/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15.4インチワイド液晶ディスプレー 1280×800ドット/無線LAN(IEEE 802.11b/g)搭載/Windows XP Home Edition/Office Personal 2003&OneNote 2003付属
予想実売価格 14万円台半ば

ハイグレードに位置づけられるTXシリーズには、タッチパッドに一風変わった機能が備わっている。“ワンタッチボタン付き光るタッチパッド”と呼ばれるこの機能は、タッチパッドの右上をタッチすると、パッドがアプリケーション起動ボタンなどに切り替わるというものだ。ボタン操作に切り替わると、パッド上にはボタンを示すアイコンが青い光で浮かび上がる。これらのアイコンをタッチすることで、ウェブブラウザーやメディアプレーヤー、ヘルプ機能を呼び出したり、ボリュームの調節が可能となる。ノートパソコンでよく見られる“アプリケーションキー”を、パッドの中に取り込んだと考えれば分かりやすい。パッド操作とボタン操作は、ワンタッチで切り替えられる。またUSBポートに外付けのマウス(光学式USBマウスが付属する)をつなぐと、自動でパッドはボタン操作に切り替わり、マウスを外すとまたパッドに戻るといったこともできる。

dynabook TXのタッチパッドをボタン操作に切り替えた状態。アイコンをクリックするとアプリケーションが起動する ボタン操作時の各ボタンに割り当てられる機能は、コントロールパネルの“マウス”から変更可能で、任意のアプリケーションを割り当てられる
dynabook TXのタッチパッドをボタン操作に切り替えた状態。アイコンをクリックするとアプリケーションが起動するボタン操作時の各ボタンに割り当てられる機能は、コントロールパネルの“マウス”から変更可能で、任意のアプリケーションを割り当てられる

ハードウェア仕様は、現時点では最新のもので固めてある。CPUはPentium M 740-1.73GHzかCeleron M 360J-1.40GHzを採用。チップセットは3Dグラフィック機能を内蔵するIntel 915GM/910GML Expressを採用し、3Dゲームもこなせる。PCカードスロットやブリッジメディアスロット(SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/xDピクチャーカードなどに対応)を内蔵するのに加えて、PCカードより高速なExpressカードスロットも備えている。またIEEE 802.11b/g 無線LAN機能や、米harman/kardon社製ステレオスピーカーなども搭載する。

本体サイズは、幅360×奥行き267×高さ42.2mm(TX/745LSのみ高さ36.8mm)。重さは約3kg(TX/745LSのみ約2.7kg)。バッテリー駆動時間(JEITA測定法1.0)はPentium M搭載の770LSが約2時間、それ以外は約1.5時間となっている。

一方、コストパフォーマンス重視のAXシリーズは、ワンタッチボタン付きタッチパッドがなく、ブリッジメディアスロットやExpressカードスロット、harman/kardonスピーカーなども搭載されていない。CPUは2機種ともCeleron M 360J-1.40GHzで、チップセットは3Dグラフィック機能を内蔵しながら低価格のRADEON XPRESS 200Mを採用している。無線LAN機能も搭載する。いくつかの機能を省いたおかげで価格は安く、ほぼ同スペックのTX/745LSとAX/740LSを比べると、AX/740LSが2万円ほど安価な15万円台半ばと想定されている。

本体サイズは、幅360×奥行き267×高さ36.8mm。重さは約2.7kg。バッテリー駆動時間(JEITA測定法1.0)は約1.5時間となっている。

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