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ワンセグ放送対応type Tも登場!――ソニー、2006年春モデルのVAIOノート新製品を発表

2006年01月06日 15時00分更新

文● 編集部 小西利明

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モバイルノートにデジタルTV放送受信機能を初搭載した新“VAIO type T”『VGN-TX91PS』
モバイルノートにデジタルTV放送受信機能を初搭載した新“VAIO type T”『VGN-TX91PS』

ソニー(株)は6日、VAIOシリーズのノートパソコン新製品、“VAIO type F”“VAIO type S”“VAIO type T”の3シリーズを発表した。新VAIOノートの目玉は、2005年秋冬モデルで一新された軽量モバイルノートtype Tに、ワンセグ放送受信機能を搭載するモデルがラインナップされた点にある。店頭販売モデルの価格は、全機種オープンプライス。なお期待されるNapaプラットフォーム採用モデルについては、現時点では発表されていない。

極薄液晶パネル搭載でより軽く!
VAIO type T

1.5kg未満の軽量ボディーにワイド液晶ディスプレーを搭載する人気のモバイルノート“VAIO type T”は、基本性能の向上した店頭モデルに加えて、同社直販サイト“SonyStyle”などから注文できるCTOモデル“VAIO OWNER MADEモデル”(以下VOMモデル)に、移動体向け地上デジタルTV放送“ワンセグ”の受信/録画機能を搭載するモデルが発表された。

VAIO type Tの主なスペック

VGN-TX91PS、TX91S(VOMモデル)
超低電圧版Celeron M 383-1GHz、超低電圧版Pentium M 753-1.20GHz、超低電圧版Pentium M 773-1.30GHz/メモリー 512MB~1.5GB/Intel 915GM Express内蔵グラフィックス/40~80GB HDD/CD-RW/DVDコンボドライブ、DVD+R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/ワンセグ対応TVチューナー選択可能/11.1インチワイド液晶ディスプレー 1366×768ドット/IEEE 802.11a/b/g 無線LAN搭載/Windows XP Home Edition SP2(TX91P)、XP Professional SP2(TX91PS)
約16万5000円から/14日発売予定
VGN-TX51B/B(店頭販売モデル)
超低電圧版Celeron M 383-1GHz/メモリー 512MB/Intel 915GM Express内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVD+R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/11.1インチワイド液晶ディスプレー 1366×768ドット/IEEE 802.11a/b/g 無線LAN搭載/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
22万円前後/14日発売予定
固定モードで表示中の“VAIOモバイルTV”。写真右下はワンセグ用TVアンテナ
固定モードで表示中の“VAIOモバイルTV”。写真右下はワンセグ用TVアンテナ

ワンセグ受信機能を搭載したVGN-TX91P、TX91PSでは、内蔵チューナーとアンテナにより、ノートパソコン本体だけでワンセグの視聴と録画が可能となっている。本体右側面には、液晶パネルに沿う形の棒状アンテナがある。ワンセグの視聴と録画は、専用ソフト“VAIOモバイルTV”で行なう。VAIOモバイルTVでは視聴と録画、タイムシフト再生、さらにデータ放送の受信などが可能である。表示画面は通常のWindowsアプリケーションのようなウィンドウ表示“フロートモード”のほか、ワイド画面を生かして画面のサイドに縦長に表示する“固定モード”の2タイプが用意されている。録画した番組は著作権保護のため暗号化されている。そのため録画番組のDVDへの書き出しや、他形式への変換はできない。標準バッテリーでの連続視聴時間は約4時間(Pentium M 773の場合)。録画時間は送信ビットレート312kbpsの場合、40GB HDDで約88時間30分、80GB HDDでは約363時間30分と、長時間の録画可能となっている。ワンセグ自体が携帯機器向けに規定されているため、解像度が320×240ドット程度と、けっして高画質ではない。しかしデジタルTV放送をモバイルノートだけで楽しめ、録画までできるこの機能は、高く評価できるだろう。



お詫びと訂正:掲載当初、VAIOモバイルTVの機能で“予約録画”も可能と記載していましたが、予約録画機能はありません。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2006年1月6日)
春の新色として加わった“カッパー”
春の新色として加わった“カッパー”

type TのVOMモデルでは、カラーバリエーションが豊富に用意される点も特徴である。ブラックとホワイト、CPUがPentium M 773固定で限定1000台の“プレミアムブルー”に加えて、春モデルでは新たに“カッパー”のカラーが加わった。店頭モデルはブラックのみとなる。

ブラック ホワイト
ブラックホワイト

ハードウェア面の特徴は従来機種どおりで、LEDバックライト搭載により、非常に薄い液晶パネル部を備え、サイズは幅272.4×奥行き195.1×厚さ28.5(最薄部21)mm、重さは約1.25kgと薄型軽量になっている。そのうえ標準バッテリーでの駆動時間は、約6.5~9時間(JEITA測定法1.0)と、長時間の駆動が可能である。

CPUは店頭モデルでは超低電圧版Celeron M 383-1GHzを搭載。VOMモデルでは最高で超低電圧版Pentium M 773-1.3GHzまで選択可能となっている。チップセットにはグラフィックス機能を内蔵するIntel 915GM Expressを採用している。HDDは最大で80GBを内蔵可能だ。さらにDVD+R DLに対応するDVDスーパーマルチドライブも内蔵する。特徴的なワイドサイズの液晶ディスプレーは、“クリアブラック液晶(スリムLED)”を採用し、11.1インチワイド1366×768ドットの解像度を備える。またパームレスト部分には、非接触型ICカード“FeliCa”に対応するリーダー・ライター“FeliCaポート”が内蔵されている。無線データ通信機能としては、IEEE 802.11a/b/g対応無線LAN機能と、Bluetooth 2.0+EDR機能の2種類を内蔵している。

予想実売価格は、店頭モデルの『VGN-TX51B/B』が22万円前後、VOMモデルが約16万5000円からと想定されている。発売開始日は14日の予定。

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