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NTTドコモ、FOMA 702iシリーズの仕様を発表――デザイナーズ端末など個性的なエントリー機


2006年1月18日

デザイナーズ端末が一挙に3モデル登場!

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは17日、W-CDMA方式の第3世代携帯電話サービス“FOMA”に対応する製品として“702i”シリーズの開発を発表した。ラインナップは『D702i』『F702iD』『N702iD』『P702i』『SH702iD』の5機種。型番末尾の一文字が“D”の機種は、外部デザイナー/メーカー/キャリアーの3者の協業によって2年前から企画開発されたというモデルで、多様な個性が702iシリーズの最大の特徴となっている。

702iシリーズの企画開発に参加したデザイナーはF702iDが平野敬子(ひらの けいこ)氏と工藤青石(くどう あおし)氏、N702iDが佐藤可士和(さとう かしわ)氏、SH702iDが松永 真(まつなが しん)氏。この3機種のハードウェアや、待受け画面など代表的内蔵アプリケーションは、いずれも担当するデザイナーが手がけている。また、F702iDとN702iDは、内蔵メロディーもデザイナーがディレクションしている。

“702iシリーズ”
左から『F702iD』『N702iD』『SH702iD』『D702i』『P702i』
対応機能はバラバラで個性を前面に打ち出す

701i”“902i”シリーズなど、NTTドコモの端末シリーズはこれまで1つのシリーズごとに共通の機能を搭載していたが、702iシリーズが全機種共通する機能は“iチャネル”のみで、搭載する機能で個性を出した構成になっている。代表的なものを挙げると、F702iDがFeliCa ICチップを搭載し“おサイフケータイ”“モバイルSuica”サービスに対応するほか、P702iが携帯電話機をトランシーバーのようにして複数人が交互に通話できる“プッシュトーク”サービスに対応する。この2つは、70xiシリーズとしては初めての機能になっている。

各機種の仕様は以下のとおりで、いずれも発売は2月以降。価格はオープンプライスの見込み。



華やかさと落ち着きを表現した『F702iD』

富士通(株)が製造するF702iDは、平野敬子氏と工藤青石氏によるデザインが特徴。平野氏は、東京国立近代美術館のシンボルマークを手がけたことで知られており、(株)資生堂の化粧品ブランド“キオラ”のプロダクト/パッケージ/グラフィック/ショップ空間/広告のブランドディレクションおよびデザインで2001年度毎日デザイン賞を受賞している。

F702iDを手がけた平野敬子氏
F702iDを手がけた平野敬子氏
F702iDを手がけた工藤青石氏
F702iDを手がけた工藤青石氏
F702iD
『F702iD』。左から“真白(ましろ)”“金色(こんじき)”“花紅(はなくれない)”“艶黒(つやくろ)”
F702iD
液晶パネル背面の有機的な曲面が特徴

F702iDのコンセプトは“所作”“手と一体となり、美しい立ちふるまいを促す道具”で、「パブリックスペースにおける、節度ある大人の、マナーに相応しい情景をイメージした」(平野氏)という。“ORGANIC(有機的な)”をテーマにデザインされた二つ折りの筐体は曲線的なフォルムで構成されており、ヒンジ部にはやわらかな光(全27色)で着信を知らせる2つのLEDを内蔵する。一方カラーリングは、「日本の伝統的な色彩が持つ雅やかな世界」をイメージし、“金色(こんじき)”“真白(ましろ)”“花紅(はなくれない)”“艶黒(つやくろ)”の4色を用意し、待ち受け画面など内蔵アプリケーションもそのテーマに沿っている。内蔵する着信音は、“風鈴”“古池”など自然の音をモチーフにしたり、ソフトな響きを持たせたという。

F702iDのコンセプトは“所作”“手と一体となり、美しい立ちふるまいを促す道具”
F702iDのコンセプトは“所作”“手と一体となり、美しい立ちふるまいを促す道具”
F702iD
「これ以上に白い携帯電話機はない」という真白の背面。背面にはスピーカーとFeliCaセンサーが搭載されている
F702iD
LEDランプの“ダブルイルミネーション”をヒンジ部に搭載。27色の光と4種類のパターンで発光する

機能はハイエンド機並みで、FeliCa ICチップを内蔵してiモード FeliCa サービス/モバイルSuiCaサービスなどに対応するほか、NTTドコモによるクレジットブランド“iD”のiアプリを内蔵する。操作キー下部には指紋認証センサーを装備するほか、FeliCa ICチップ関連機能の操作を自動的にロックする“ICカードオートロック機能”、設定した時刻におサイフケータイ機能のロックを自動的に解除する“ICカードロック解除予約機能”など、多数のセキュリティー機能を備える。また、70xiシリーズとして初めて、PDF対応ビューアーを内蔵する。

F702iD
ICカードオートロックを搭載。ICカードのロックを解除し、ICカードの機能を利用した後、設定した分数後に自動でICカードのロックがかかる

ディスプレー
メイン:約2.2インチTFT液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
カメラ
メイン:有効128万画素CMOSセンサー
サブ:有効11万画素CMOSセンサー
連続通話時間
約140分
連続テレビ電話時間
約80分
連続待受時間
約430時間(静止時)
約300時間(移動時)
本体サイズ/重さ
幅51×奥行き31×高さ98mm/約114g
本体カラー
金色(こんじき)、真白(ましろ)、花紅(はなくれない)、艶黒(つやくろ)


すぱっと潔いデザインの『N702iD』

N702iDを手がけた佐藤可士和氏
N702iDを手がけた佐藤可士和氏

日本電気(株)のN702iDのデザインは、佐藤可士和氏が担当。佐藤氏は、SMAPやMr.Childrenなどミュージシャンのアートワークや、麒麟麦酒(株)の『極生』『生黒』などのアートディレクションをはじめ、その活動は製品開発/空間デザイン/広告キャンペーンなど多岐にわたる。昨年秋に発表されたNTTドコモの“キッズケータイ”『FOMA SA800i』も、佐藤氏がクリエイティブディレクターを務めている。



N702iD
N702iD
『N702iD』。左から“BLACK”“WHITE”“RED”“SILVER”
N702iD
サブディスプレーとして高輝度ELパネルを採用。着信や音楽再生など、多くの機能と連動して情報を表示する(写真は着信時の表示)
N702iD
オリジナルデザインの待受画像や時計を設定できる

N702iDは「すぱっと潔いもの」をコンセプトに企画され、突出部のない平面基調の“フラット&スクウェアフォルム”が特徴。デザインのキーポイントは液晶ディスプレー背面にあり、佐藤氏が「ケータイカルチャーの新しい窓」と呼ぶ長方形の有機ELパネル(約2.1インチ/300×30ドット)を配置して、時刻や着信情報/iチャネルの情報などを表示する。また、N702iDのために“SAMURAI_702”というフォントを開発し、キートップや内蔵のアプリケーションに用いている。本体カラーは“RED”“BLACK”“SILVER”“WHITE”の4種類。

N702iDのために“SAMURAI_702”というフォントを開発したという
N702iDのために“SAMURAI_702”というフォントを開発したという

“ミュージックプレーヤー”機能を搭載し、パソコンからminiSDカードに転送したAAC形式の音楽ファイルを、本体で再生できる。再生中の曲名/アーティスト名などは、サブディスプレーで確認可能だ。また、“3”のキーを長押しするだけでPIMロックを設定/解除できる“シンプルロック機能”、テキストで入力したメールをHTNL形式の“デコメール”にボタン一押しで変換する“おまかせデコメール機能”などを搭載する。

N702iD
数字キー。バックライトはELを採用し、発光にムラがない
ディスプレー
メイン:約2.3インチTFT液晶ディスプレー(240×345ドット、6万5536色表示)
サブ:約2.1インチ有機ELディスプレー(300×30ドット)
カメラ
メイン:有効125万画素νMaicoviconセンサー
サブ:有効11万画素CMOSセンサー
外部メモリー
miniSDメモリーカード(別売)
連続通話時間
約140分
連続テレビ電話時間
約90分
連続待受時間
約560時間(静止時)
約400時間(移動時)
本体サイズ/重さ
幅48×奥行き18.7×高さ98mm/約112g
本体カラー
RED、BLACK、SILVER、WHITE



SH702iD、D702i、P902i

存在感のある簡潔で美しい“もの”を目指した『SH702iD』

SH702iDを手がけた松永 真氏
SH702iDを手がけた松永 真氏

シャープ(株)製造のSH702iDは、松永 真氏がデザインしたもの。松永氏は、フランス革命の人権ポスターや“東京三菱銀行”などのシンボルマークなどグラフィックデザインなどで知られており、ニューヨーク近代美術館など国内外の71ヵ所の美術館等に多数の作品が永久保存されている。

SH702iDのデザインは、「自分自身のため」のもの。「私は、何か静かではあるけれど、存在感のある簡潔で美しい“もの”。シズル感のある、佇まいの良いもの。自分自身の持ち物として、分身として許せる物が欲しかったのです。高齢だから、かけるだけだから、文字が見え易いだけで良いはずはありません。それにふさわしいクオリティーが欲しかったのです」とコンセプトを明かした。直線と正円(数字キーなど)で構成された簡潔なデザインが特徴の折り畳み型デザインで、幅45×奥行き19.9×高さ94mmで89gの本体サイズと重さは、FOMA端末中最小/最軽量とうたわれている。カラーは“ピアノブラック”“ナチュラルホワイト”“ブリティッシュグリーン”という落ち着いた3色で、背面に内蔵されたライト“ライブイルミ”が8色8パターン、3つの“モード”(働く/遊ぶ/休む)で点滅する。操作ボタンや内蔵コンテンツには専用のフォントが採用されている。



SH902iD
SH902iD
『SH702iD』。左から“ピアノブラック”“ナチュラルホワイト”“ブリティッシュグリーン”
プレゼンテーションを行なう松永氏
「この携帯が、シリーズの中では最小、最軽量とうたわれていますが、それを狙ったわけではありません。小さな私の手に馴染むもの、私のそばに置いておくだけで満足できるシンプルなもの、そんなことが、この結果となりました」
SH902iD
折りたたんだ状態ではシンプルな小型の直方体となる。深い緑色のブリティッシュグリーンは携帯電話機としては珍しいカラーだ
SH902iD
ダイヤルキーの数字はオリジナルデザインのフォントを採用。円形のキーは大きめで押しやすく、数字フォントは太字で見やすい

ミュージックプレーヤー機能を搭載し、本体を閉じたままでもサイドキーにより専用アプリケーションの起動や操作が可能。また、リダイヤル/着信履歴に続く“第3の履歴”として、最近使った機能やファイルを少ない手数で呼び出せる“アクティブマーカー”機能を搭載する。これは、音楽/メール/iアプリなどの利用履歴を記録して最大5件までリスト化し、待受画面から呼び出せるというものだ。

SH902iD
待受け画面の時計。ダイヤル入力時の数字にもオリジナルデザインのフォントが使われている
SH902iD
小型ながらSD-Audio方式の楽曲の再生に対応。音楽録音管理ソフトの『SD-Jukebox』が付属し、『FOMA USBケーブル』でSH702iDをパソコンと接続すれば、SH702iDに挿入したminiSDカードに楽曲を転送できる
SH902iD
小型化のため、miniSDカードスロットはFOMAカードと同じくバッテリーボックス内に搭載されている。
ディスプレー
メイン:約2.0インチCGS液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
カメラ
メイン:有効131万画素CMOSセンサー
サブ:有効11万画素CMOSセンサー
外部メモリー
miniSDメモリーカード(別売)
連続通話時間
約130分
連続テレビ電話時間
約80分
連続待受時間
約420時間(静止時)
約330時間(移動時)
本体サイズ/重さ
幅45×奥行き19.9×高さ94mm/約89g
本体カラー
ピアノブラック、ナチュラルホワイト、ブリティッシュグリーン


ストレート型デザインの『D702i』

三菱電機(株)のD702iは、ストレート型のデザインで、奥行き16.7mm/重さ約99gというFOMAシリーズとしてはコンパクトなサイズが特徴。本体カラーは“METAL BLACK”“SHINY WHITE”“SPARKLE BLUE”の3色で、待ち受け画面や時計などの内蔵アプリケーションは各ボディーカラーに合わせられている。また、数字キーが常に露出するストレート型ならではの誤操作を防止するため、待ち受け画面の状態で一定時間端末の操作がない場合は、“タイマーキーロック設定機能”により自動的にキー操作が無効となる。キーロックが作動するまでの時間は設定が可能だ。操作キーは、通話着信時やメール着信時に27パターンの“ブルーキーイルミネーション”(青色LED)が点灯するようになっている。

D702i
『D702i』。左から“SHINY WHITE”“METAL BLACK”“SPARKLE BLUE”
D702i
背面には131万画素CMOSセンサーとスピーカーを搭載する

このほかメール関連機能として、通信圏外で作成したメールが圏内に入ると自動的に送信される“圏内自動送信”や、あらかじめ定型の文章を登録しておくことで、着信メールに対しすぐに返信が可能となる“クイック返信機能”を備える。

D702i
キーのバックライトは、上段のキーから下段のキーへ順番にに光る“ウェーブ”など、27種類のパターンで発光する
D702i
表示する機能を絞った“シンプルメニュー”を採用。従来の三菱電機製端末と異なり、数字キーによるショートカットにも対応した
ディスプレー
メイン:約2.0インチTFT液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
カメラ
メイン:有効131万画素CMOSセンサー
サブ:有効10万画素CMOSセンサー
連続通話時間
約155分
連続テレビ電話時間
約94分
連続待受時間
約520時間(静止時)
約360時間(移動時)
本体サイズ/重さ
幅47×奥行き16.7×高さ130mm/約100g
本体カラー
METAL BLACK、SHINY WHITE、SPARKLE BLUE


プッシュトーク対応の『P702i』

P702iは、パナソニック モバイル コミュニケーションズ(株)製造の折り畳み型端末。すでに902iシリーズに搭載されているプッシュトーク機能を“70x”シリーズでは初めて採用する。

P702i
P702i
『P702i』。左から“Pink”“Silver”“Bitter”

またP702iは、使い勝手に配慮したサポート機能を複数備えているのが特徴。その1つは“ワンプッシュオープン”機能で、二つ折りの状態で着信があった際にヒンジ部の専用ボタンを押すと端末が自動的に開いてそのまま通話できるほか、メールの新着があった際に専用ボタンを押すと自動的に画面に受信メール一覧が表示される。もう1つは“簡単モード”機能で、電話やメールなどのメニュー構成を基本的な機能/項目に絞り込んで表示し、少ない手数で目的の機能を利用できる。そのほかミュージックプレーヤー機能を搭載し、miniSDカードに記録した音楽を聴きながら、メールやiモードの使用が可能。対応するminiSDカードは最大1GBで、ダウンロードした“着うた”“着モーション”なども一部保存可能という。

P702i
702iシリーズで唯一、902iシリーズの標準機能プッシュトークに対応する。プッシュトーク対応端末とグループ通話を楽しめる
P702i
SD-Audio方式の楽曲の再生に対応する。1GBのminiSDカードを使えば、最大で約250曲を持ち歩ける。再生時間は約420分で長時間の利用が可能だ
ディスプレー
メイン:約2.2インチTFT液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
サブ:約0.9インチモノクロSTN液晶ディスプレー(96×25ドット)
カメラ
メイン:有効125万画素νMaicoviconセンサー
サブ:有効11万画素CMOSセンサー
外部メモリー
miniSDメモリーカード(別売)
連続通話時間
約150分
連続テレビ電話時間
約100分
連続待受時間
約500時間(静止時)
約350時間(移動時)
本体サイズ/重さ
幅49×奥行き22×高さ102mm/約98g
本体カラー
Silver、Bitter、Pink


(編集部 水野輝夫、伊藤咲子/撮影:島 徹)




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