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日立製作所、企業向けノートパソコン“FLORA 210W/270W”のセキュリティー強化モデルを発売――USB接続の指静脈認証装置も

2006年01月23日 20時22分更新

文● 編集部

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(株)日立製作所は23日、企業向けノートパソコンの新モデルとして、セキュリティー機能を高めた軽量モバイルノート『FLORA 210W(NL6)』と、A4オールインワンタイプの『FLORA 270W(NB9)』を24日に発売すると発表した。指静脈認証装置『PC-SKC8100』など4モデルも31日に出荷を開始する。価格は、『FLORA 210W(NL6)』が17万8500円から、『FLORA 270W(NB9)』が16万9050円から、指静脈認証装置は3万1500円。

新モデル
左から、『FLORA 210W(NL6)』、『FLORA 270W(NB9)』、指静脈認証装置

新モデルは両機種とも、TPM 1.1b準拠のセキュリティーチップや指静脈認証装置を利用できるのが特徴で、アプリケーションとして、USBやシリアル/パラレルの使用を制限するアクセス制御ユーティリティー『SECUREDA』、各種規格に対応したHDDデータ消去ソフト『CLEAR-DA FLORA Edition』、データバックアップソフト『BACKUP-DA FLORA Edition』、任意の時間帯に省電力モードを設定可能な電源管理キット『SAVINGDA』、画面の一部を拡大(2~5倍)するソフト『画面拡大』なども用意されている。

『FLORA 210W(NL6)』は、筐体の一部にマグネシウム合金やニッケル強化カーボンモールドを採用し、HDDユニットを衝撃吸収材料で保護することで、軽さと堅牢性を持たせたモバイルモデル。CPUはPentium M 753-1.20GHzまたはCelron M 370-1.50MHz、12.1インチ液晶パネル(1024×768画素)、256MBのメモリー(PC2-3200/DDR2 SDRAM)、40GBのHDD(Ultra ATA/100)を内蔵し、インターフェースは、USB 2.0×3、IEEE 1394(4ピン)、10/100/1000BASE-T、V.90対応56kbpsモデム、アナログRGB出力などを装備する。無線LAN機能はIEEE 802.11a(J52/W52/W53)/b/g準拠で、液晶パネル部の上部にダイバーシティー方式のアンテナを内蔵する。電源はリチウムイオンバッテリーまたはACアダプターを利用し、バッテリー駆動時間は約2.6時間(JEITA測定法 1.0)。本体サイズは幅275×奥行き233×高さ30.7mm(最薄部23mm)、重量は約1.33kg。OSはWindows XP Professional SP2をプレインストールする。

『FLORA 270W(NB9)』は、Pentium M 760-2.0GHz/740-1.73GHzまたはCeleron M 370、256MBのメモリー(PC2700/DDR SDRAM)、40GBのHDDを搭載し、15インチ液晶ディスプレーをSXGA+(1400×1050画素)とXGAから選択できるA4モデル。インターフェースは、USB 2.0×4、シリアル、パラレル、アナログRGB出力、10/100/1000BASE-Tなどを装備する。電源はリチウムイオンバッテリーまたはACアダプターを利用し、バッテリー駆動時間は約1.5時間(JEITA測定法 1.0)。本体サイズは幅326×奥行き293×高さ44.9mm(最薄部38.7mm)、重量は約3.2kg。OSはWindows XP Professional SP2をプレインストールする。

オプションの指静脈認証装置は、生体認証の中でも偽造が困難と言われている指の静脈パターンを利用して本人を識別するためのUSB周辺機器。近赤外線を指の下面から内部に照射し、内部で反射/拡散した光を指下面のカメラで取り込む構造のフラット型光学方式を採用したのが特徴で、FLORAシリーズでは、Windowsログイン時のパスワード入力、FLORA Seシリーズでは認証デバイス“KeyMobile”のパスワード(PINコード)入力に利用可能。本体サイズは幅50×奥行き75×高さ28mm、重量は約60g。パソコンの対応OS(Windows XP Embedded/XP)やケーブル長(1.8m/0.7m)の違いなどにより4タイプが用意される。

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