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キヤノン、オフィス向けレーザープリンター“Satera”シリーズ4機種を発表――両面印刷対応で実売3万円のA4モノクロレーザーなど

2006年02月08日 13時12分更新

文● 編集部 広田稔

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は8日、ビジネス向けレーザープリンター“Satera(サテラ)”シリーズの新製品4機種を3月上旬に発売すると発表した。ラインアップは、A4モノクロ印刷対応のミドルレンジ機『Satera LBP3300』、A3対応のローエンド機『Satera LBP3500』、A3対応のミドルエンド機『Satera LBP3900』、A3対応のハイエンド機『Satera LBP3950』。価格は、LBP3300がオープンで編集部による予想販売価格は3万円前後。LBP3500は7万9800円(税別)、LBP3900は12万8000円(税別)、LBP3950は14万8000円(税別)。

新機種の投入でA4ラインアップを強化

LBP3300
『Satera LBP3300』

キヤノンによれば、モノクロレーザープリンターの市場は、A3対応機のシェアが2003年は63.4%、2004年は60.5%、2005年は59.5%と減少傾向にあるのに対して、A4対応機は2003年が36.6%、2004年が39.5%、2005年が40.5%と増加しているという。

そこでA4対応機において同社のラインアップで空白となっていたミドルレンジに低価格化を図ったLBP3300を投入。競合機種としては、セイコーエプソン(株)の『Offirio(オフィリオ) LP-2500』や(株)リコーの『IPSiO(イプシオ) NX60S』が想定されている(ともに価格は5万9800円)。

印刷実行時に必要な部分を瞬時に加熱してトナーを定着させる“オンデマンド定着方式”を採用するため、スタンバイ時の予熱とウォームアップ時間が不要。また、標準で自動両面印刷に対応する。印刷速度は毎分21枚。印刷コストは、標準トナーを使ってA4用紙に5%印刷した場合、1枚あたり3.9円。

オプションとして内蔵用の10/100BASE-TXカード(価格は2万4800円)を用意し、LAN経由での印刷にも対応。250枚の用紙をセットできるペーパフィーダ(価格は9800円)も発売する。対応OSは、Windows 98/Me/2000/XP、Windows Server 2003、Mac OS 9以上、Mac OS X 10.0以上。

主な仕様は以下の通り。

Satera LBP3300
解像度 2400×600dpi相当、給紙容量 250/100枚(カセット/トレイ)、インターフェース USB 2.0(Hi-Speed)、動作音 52.8/25dB以下(動作時/待機時)、消費電力 約418/約4W(動作時/待機時) 、本体サイズ 幅370×奥行き376×高さ258mm、重量 約11.0kg


より厚い紙を扱えるA3対応機

LBP3500 LBP3900 LBP3950
『Satera LBP3500』『Satera LBP3900』『Satera LBP3950』

A3対応機のローエンドであるLBP3500は、2004年7月に発表された『Satera LBP3600』の、ミドルレンジであるLBP3900は、2004年1月に発表された『Satera LBP3700』のそれぞれ後継機。LBP3950は、LBP3900の上位モデルにあたる新製品。

LBP3950の印刷速度は、同社のA3モノクロ機で最速の毎分35枚(A4普通紙で計測)。LBP3500/3900は毎分25枚だ。印刷コストは3機種とも、標準トナーを使ってA4用紙に5%印刷した場合、1枚あたり3.7円。

3機種とも“オンデマンド定着方式”を採用。対応用紙サイズの“坪量”(1平方メートルあたりの紙1枚の重さ)が増加し、より厚い紙を扱えるようになった。具体的には、従来機ではカセットが64~90g/m2、トレイが64~128g/m2だったのに対して、新モデルではカセットが60~120g/2、トレイが60~199g/2となった。

独自のアプリケーションプラットフォーム“MEAP-Lite”に対応しており、2006年の4~6月発売予定の専用コントローラーカードを搭載可能。Javaで開発したソフトをカードに組み込むことで、例えば印刷前にユーザー認証を行なうといった機能の追加が可能。

オプションとして、500枚の用紙をセットできるペーパフィーダや両面印刷ユニットを用意(価格はそれぞれ5万円)。対応OSは、Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP、Windows Server 2003、Mac OS 9以上、Mac OS X 10.0以上(LBP3500のみNT 4.0に非対応)。

主な仕様は以下の通り。

Satera LBP3500
解像度 2400相当×600dpi、給紙容量 250/100枚(カセット/トレイ)、インターフェース USB 2.0(Hi-Speed)、動作音 57/32dB以下(動作時/待機時)、消費電力 約424/約33/約5W(動作時/待機時/節電時) 、本体サイズ 幅518×奥行き439×高さ277mm、重量 約19.3kg

Satera LBP3900
解像度 2400×600dpi相当、給紙容量 250/100枚(カセット/トレイ)、インターフェース 10/100BASE-TX、USB 2.0(Hi-Speed)、動作音 57/32dB以下(動作時/待機時)、消費電力 約422/約38/約5W(動作時/待機時/節電時) 、本体サイズ 幅518×奥行き439×高さ292mm、重量 約19.3kg

Satera LBP3950
解像度 2400×600dpi相当、給紙容量 250/100枚(カセット/トレイ)、インターフェース 10/100BASE-TX、USB 2.0(Hi-Speed)、動作音 56/33dB以下(動作時/待機時)、消費電力 約504/約37/約5W(動作時/待機時/節電時) 、本体サイズ 幅518×奥行き439×高さ292mm、重量 約19.3kg

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