このページの本文へ

日本プラントロニクス、Bluetoothヘッドホンの新製品『Pulsar 590A』を発表――ミュージック携帯電話機やiPodなどと利用可能

2006年02月15日 16時14分更新

文● 編集部 小林久

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本プラントロニクス(株)は15日、Bluetooth 2.0規格に対応したワイヤレスヘッドホン『Pulsar(パルサー) 590A』を発表した。価格はオープンプライス。実売価格は2万円弱。本日から出荷を開始した。

Pulsar 590APulsar 590A。右耳のハウジング部分にコントロール用のボタンを装備し、手元で携帯電話機の操作が行なえる

Pulsar 590Aは“HFP”(Hands Free Profile)、“HSP”(Head Set Profile)、“A2DP”(Advanced Audio Distribution Profile)、“AVRCP”(Audio/Video Remote Control Profile)、“GAVDP”(Generic Audio/Video Distribution Profile)の5つのプロファイルに対応。HSP、HFPをサポートするBluetooth 1.1/1.2対応機器との互換性も持つ。

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)の『FOMA P902i』などBluetooth対応のミュージック携帯電話機とダイレクトに接続できるほか、付属の“ユニバーサルBluetoothアダプター”を介して、ヘッドホン用のミニジャックを持つ携帯型音楽プレーヤーやパソコンの音楽を聴ける。ヘッドホンの右耳部分の音量調整ボタンを利用して、音量調整が可能。AVRCPプロファイルに対応した機器に限られるが、選曲ボタン、通話/切断ボタンによるリモコン操作も可能。

スピーカー部分には直径28mmのネオジウムマグネットユニットを採用。全方向型のマイクも内蔵しており、携帯電話機やSkype用のヘッドセットとして利用することも可能。マイクの集音位置は、ボイスチューブを用いて前後に調整できる。

本体には、ヘッドホンとユニバーサルBluetoothアダプターに加え、専用の充電台、有線コード(電池切れや飛行機など無線を利用できない環境で使用)、100~240Vに対応したACアダプター、USB充電ケーブル、iPodなどを収納して持ち運べる専用トラベルケースが付属する。ヘッドホンは折りたたみ式でコンパクトに持ち運べる。

Pulsar 590A
Pulsar 590A
充電器 トラベルケース
ヘッドホン部分を充電器にセットしたところトラベルケースに収納したところ。携帯型音楽プレーヤーなどと一緒に持ち運べる

本日都内で行なわれた製品発表会には、同社代表取締役社長の村田浩志(むらた ひろし)氏などが出席。米国の調査会社Strategy Analytics社の予測などを引用しながら、アジア太平洋地域におけるBluetoothヘッドセット市場の今後と、同社の現状に関して説明した。村田氏は、「日本市場ではBluetoothに対応した携帯電話機はまだ10機種前後とそれほど多くない」と前置きしたが、アジア太平洋地域では、Bluetooth搭載機器は2006年から2008年にかけて20%程度の拡大が見込まれ、ヘッドセットの出荷台数も2005年に560万本、2008年には2700万本に伸びることが予想されると指摘。Bluetoothヘッドセットの市場が将来有望である点をアピールした。

プラントロニクスは2005年10~12月期で2億2200万ドル(約260億円)の売り上げがあり、そのうちオフィス向けやコンタクトセンター向け製品の売り上げが51.6%、ハイエンドスピーカーなど、オーディオ・エンターテインメントが27.4%、モバイルが13.5%、パソコン(PC)が4.2%を占めると説明した。プラントロニクスは全世界のヘッドセット市場で約45%のシェアを占めるという。

プラントロニクスは国内市場向けのBluetoothヘッドセットとして昨年11月にモバイルプロフェッショナル向けの“Voyager 510”シリーズ、12月にエントリーモデルの“Explorer 320”シリーズを投入している。今回のPalserに加え、2006年春にはプレミアムタイプの“Discovery 640”も発売する予定。販売台数の正確な数字に対しては言及しなかったが、村田氏は「年間で総合して万単位の数が出ている」とコメントし、新製品のPalser 590に関しても1年間で1万台程度の販売を行ないたいと目標を掲げた。

Palser 590A
Bluetooth 2.0(HFP、HSP、A2DP、AVRCP、GAVDP)対応
通信距離:約10m
リチウムイオンポリマー充電池
オーディオ再生時間:最大約10時間
連続通話時間:最大約12時間
連続待ち受け時間:最大約130時間
充電時間:約2時間
本体サイズ:幅135×奥行き62×高さ170mm
重量:97.7g

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン