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レノボ・ジャパン、オレンジをアクセントにした初のレノボ・ブランド“Lenovo 3000”ファミリーを発表

A4ノート『Lenovo 3000 C100 Notebook』と小型デスクトップ『Lenovo 3000 J100 Small Desktop』、およびサポートツール群“Lenovo Care”


2006年3月6日

レノボ・ジャパン(株)は6日、東京・赤坂見附のホテルニューオータニにプレス関係者を集め、SOHO(小規模オフィス・ホームオフィス)向けパソコンの新ブランドとして“Lenovo(レノボ) 3000”シリーズを投入すると発表した。“Lenovo”が製品(シリーズ)名に冠されるのは同社昨年5月の同社発足以来初で、中国の聯想集団有限公司(Lenovo)としても中国以外での同名称の製品展開は初の試みになるという。

代表取締役社長の向井宏之氏
代表取締役社長の向井宏之氏
Lenovo 3000 C100 Notebookと、その後に発表予定のノート製品ラインナップ(参考出展製品を含む)
Lenovo 3000 C100 Notebookと、その後に発表予定のノート製品ラインナップ(参考出展製品を含む)

Lenovo 3000シリーズの第1弾製品として同日、コンパクトデスクトップ『Lenovo 3000 J100 Small Desktop』(CPUや搭載メモリー容量、付属液晶ディスプレーの異なる4モデル)が10日に出荷開始される。さらに、14日出荷開始予定の製品としてA4ノートパソコン『Lenovo 3000 C100 Notebook』(3モデル)、さらに今後3ヵ月以内(4〜6月)に投入予定の14インチ/15インチワイド液晶ディスプレー搭載モデル『Lenovo 3000 N100 Notebook』、その後の3ヵ月以内に投入予定の12インチワイド液晶ディスプレー搭載モデル『Lenovo 3000 V100 Notebook』などの販売計画も発表された(C100以外のノートパソコンについても試作機(N100の2モデル)が公開されたが、計画段階のため撮影および掲載は禁止となっていた)。



執行役員 マーケティング担当の石田聡子氏
執行役員 マーケティング担当の石田聡子氏
研究開発 TVT開発担当部長の熊木 淳氏
研究開発 TVT開発担当部長の熊木 淳氏

発表会には、代表取締役社長の向井宏之氏、執行役員 マーケティング担当の石田聡子氏、研究開発 TVT開発担当部長の熊木 淳氏らが出席し、新ブランド投入の狙いや背景などを説明した。

SOHO市場は成長市場、そこに新ブランドで攻め込む

Lenovo 3000は、従来のThinkCentre(シンクセンター)/ThinkPad(シンクパッド)が大企業への大量一括導入を目指していた販売戦略とは異なり、SOHO向けに少数単位での導入をターゲットとしたブランド。B.T.O.やC.T.O.といった製品スペックのカスタマイズを用意しない代わりに、ユーザーが求めるであろうスペックを反映した“推奨モデル”を3〜4モデルに絞って生産・販売することでコストメリットの増大を図り、コストパフォーマンスで他社と勝負できる製品戦略を目指すという。推奨モデルは年に3回(4ヵ月に1回程度)のペースでモデルチェンジを図り、ニーズの変化にも迅速に対応していく。

Lenovo 3000シリーズとThinkCentre/ThinkPadシリーズの位置づけ
Lenovo 3000シリーズとThinkCentre/ThinkPadシリーズの位置づけ
IDC JapanによるSOHOの市場規模
IDC JapanによるSOHOの市場規模。このグラフにも、ThinkCentre/ThinkPadシリーズの“Big Blue”と、Lenovo 3000シリーズの“オレンジ”という色分けが使われている

従来のThinkCentre/ThinkPadシリーズでは、大企業への導入を主体にしていたため、半年から1年以上の長いスパンで同じスペックを維持し続ける必要があり、細かいモデルチェンジは難しかった。また社内にCTA/CTOといった技術担当の責任者が存在していたことから、現場のニーズに合わせてカスタマイズできる必要があったが、SOHO市場ではそうした技術責任者が不在、もしくはほかの仕事を兼ねているケースが多く、販売する側(リセラー)もモデル数やカスタマイズメニューが多いことで、むしろどの製品がベストチョイスなのか迷ってしまう場合があったという。そこで、Lenovo 3000ではメーカーが自ら市場調査して“推奨モデル”を絞って投入することで、ユーザーも販売担当も製品選択やカスタマイズに悩むことなく、「本来のビジネスに悩む時間を割り当てられる」(向井氏)としている。

全世界で共通して行なうCMイメージ
全世界で共通して行なうCMイメージ。“PCのことで悩むなんて、まっぴら。”というキャッチコピーがLenovo 3000シリーズの位置づけを示している

Lenovo 3000が狙うSOHO市場(従業員数が100名未満)は、国内で年3.1%と成長している成長市場であり(データ出典:インターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株))、現在のレノボ・ジャパンのシェアは現在7.8%だが、同社は事業をより大きく展開できる新規市場と捉えている。そこで、

  • モデル数を絞ることによるコストパフォーマンス向上
  • ThinkVantageで培った独自のサポートツール群“Lenovo Care”や、日本アイ・ビー・エム(株)と連携したサポート体制による安心感の提供
  • 国内に在庫を持ち、リセラー(国内1000社以上のパートナー網を構築)が極力在庫リスクを負わずに1日納品(目標)での販売を実現
  • 市場の要求に対応して、より早いサイクルでのモデルチェンジ

など、ThinkCentre/ThinkPadシリーズとは異なる戦略でシェア拡大を目指す。このSOHO市場向け戦略は、2月23日(現地時間)の英国を皮切りに、世界各国で続けて発表されたレノボグループ全社での計画となる。ただし、製品については各国の事情(SOHO市場が求めるスペック)に応じて少しずつ異なるとのこと。

シンプルで“ちょうどいい”を目指した新製品

Lenovo 3000シリーズの第1弾製品として発表されたコンパクトデスクトップ『Lenovo 3000 J100 Small Desktop』およびノートパソコン『Lenovo 3000 C100 Notebook』は、いずれもダークグレーとブラックの2トーンを基調に、オレンジのワンポイントをアクセントにあしらったデザインを採用している。このオレンジのワンポイントはLenovo 3000シリーズに共通するデザインとのことで、発表会でも向井氏を始めとしたレノボ・ジャパンの社員がリボンとして胸元に飾っていた。また、今後の製品でもどこかしらにオレンジのワンポイントをあしらっていくという。

Lenovo 3000 J100 Small Desktop
Lenovo 3000 J100 Small Desktop。光ディスクのイジェクトボタンと、付属マウスのホイール部分にオレンジがあしらわれている

Lenovo 3000 J100 Small Desktop(4モデル)の主なスペックは以下の通り。

製品番号
NL55-T9A/NL55-T7A/NL55-T71/8455-A2J
プレインストールOS
Windows XP Home Edition SP2(4モデル共通)
CPU
Pentium 4 521-2.80GHz/同左/Celeron 336-2.8GHz/同左
チップセット
SiS 661FX(4モデル共通)
セキュリティーチップ
なし
メモリー
1GB(PC3200対応DDR SDRAM、最大2GB)/512MB(同)/同左/同左
HDD
160GB(毎分7200回転タイプ、SATA接続)/80GB(同)/同左/同左
光ドライブ
DVDスーパーマルチドライブ/同左/同左/CD-ROMドライブ
拡張スロット
AGP×1、PCI×3(空き2)(4モデル共通)
ネットワーク
10/100BASE-TX対応Ethernet
インターフェース
USB 2.0×6(前面2、背面4)、シリアル、パラレル、PS/2×2、アナログRGBなど(4モデル共通)
本体サイズ(縦置き時)
幅107×奥行き410×高さ325mm
重量
約8.2kg
付属液晶ディスプレー
19インチ(三菱電機(株)製)SXGA表示/17インチ(三菱電機製)SXGA表示/17インチ(レノボ・ジャパン製)SXGA表示/なし
ダイレクト価格
16万6920円/11万670円/9万4920円/5万7540円

Lenovo 3000 C100 Notebook
Lenovo 3000 C100 Notebook。こちらも光ディスクのイジェクトボタンにオレンジが配色されている

同時に発表された、14日出荷開始予定のノートパソコン、Lenovo 3000 J100 Notebook(3モデル)のスペックは以下の通り。

製品番号
0761-2LJ/0761-2BJ/0761-27J
プレインストールOS
Windows XP Home Edition SP2(3モデル共通)
CPU
Pentium M 740-1.73GHz/Celeron M 370-1.50GHz/同左
チップセット
Intel 915GM(3モデル共通)
セキュリティーチップ
なし
メモリー
512MB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM、最大2GB)/同左/同左(※1)
HDD
100GB(毎分5400回転タイプ)/80GB(同)/40GB(同)
光ドライブ
DVDスーパーマルチドライブ/同左/CD-ROMドライブ
液晶ディスプレー
15インチXGA表示(3モデル共通)
拡張スロット
Type II×1(CardBus対応)(3モデル共通)
ネットワーク
IEEE 802.11a/b/g対応無線LAN(※2)、10/100BASE-TX対応Ethernet、V.90準拠56kbpsファクスモデム
インターフェース
USB 2.0×4、IEEE 1394(4ピン)、アナログRGB、ビデオ出力(S-Video)など(3モデル共通)
バッテリー駆動時間
3.0時間/同左/3.3時間
本体サイズ(縦置き時)
幅333.6×奥行き277.5×高さ36.8(最薄部32.1)mm
重量
約2.9kg
ダイレクト価格
13万6500円/11万250円/8万4000円

※ メモリー 0761-27Jのみ、256MB SO-DIMM×2の構成で、空きスロットなし。上位2モデルは512MB×1で空きスロットが1つとなる。

※ 無線LAN 最上位機種の0761-2LJのみ、Intel PRO/Wireless 2915ABG、下位2モデルはLenovo 11a/b/g Wi-Fi wirelessを搭載する。

Lenovo 3000 C100 Notebookの左側面
Lenovo 3000 C100 Notebookの左側面
Lenovo 3000 C100 Notebookの背面と別売のポートリプリケーター
Lenovo 3000 C100 Notebookの背面と別売のポートリプリケーター。ドッキングステーションではなく、本体を載せてUSBケーブルで接続する仕組みになっている

プレインストールソフトの“Lenovo Care(レノボ・ケア)”は、購入・導入・移行から利用開始、データ保護、サポートまでのユーザーの利用状況をトータルケアするというツール群。具体的にはデータの移行を支援する“Access Connections”、(C100には搭載していないが、将来の指紋認証ユニットやセキュリティーチップ搭載時に機能する)“指紋認証ソフトウェア”“パスワードマネージャ”、会社と自宅、外出先などの通信環境を1タッチで切り替えられる“プレゼンテーションディレクター”、万一のトラブルで復旧を支援する“Rescure&Recovery”“ヘルプセンター”“System Update”などで構成される。これらはひとつのインターフェース“Lenovo Care”から呼び出せるようになっている。

“Lenovo Care”のコンセプト
“Lenovo Care”のコンセプト
Lenovo Careのイメージ画面
Lenovo Careのイメージ画面

また、ThinkCentre/ThinkPadシリーズでは見られなかった他社製のプレインストールソフトもLenovo 3000シリーズの特徴だ。具体的には、コーレル(株)のフォトレタッチソフト『Corel Paint Shop Pro X(60日間お試し版)』と画像管理ソフト『Corel Photo Album 6(60日間お試し版)』、ロキシオ・ジャパン(株)のCD/DVDライティングソフト『Digital Media LE』、米グーグル社/グーグル(株)の検索ソフト『Google デスクトップ』、(株)シマンテックのセキュリティーソフト『Norton Internet Security 2005』の4社5製品をプレインストールしているほか、ソフトバンクBB(株)の配信サーバーから期間限定で(4月1日から6月30日まで)16種類のソフトウェア(一部体験版を含む)を無料ダウンロード可能になるという。これは、パソコンを買っても同じソフトを同じ用途にしか使わないという“陳腐化”を防ぎ、パソコンを仕事にも個人用途にも活用できるように提案する意図があるとのこと。


向井氏は発表会の後のQ&Aセッションで記者の質問に答えて、「昨年の5月1日にスタートしたときには“ノーチェンジ”“コミットメント”(レノボになってもIBM時代と変わらない姿勢であり続ける)という話をした。今年1月には“イノベーション”として、モノ(製品)をお届けする仕組みの変革を始めることを話した。そして、これからは“グロース(growth、成長)”だと思う。成長している市場に、そこで求められる製品を投入していく。各国の地域ごとに異なるSOHOのニーズを対応するべく、現在調整を進めているが、そうした成長市場にリーチしていくことこそが(レノボ全体としての)大きな成長への狙いである」とLenovo 3000シリーズ投入の意図を説明した。

また、ThinkCentre/ThinkPadとの競争・競合にならないのか、という質問には、「Lenovo 3000シリーズは売り切りの形で提供していく。カスタマイズは顧客の需要を満たすという意味では重要だが、売る方も買う方も迷ってしまう場合があった。Lenovo 3000では推奨スペックとして販売し、一定期間で売り切ってしまう。ThinkCentre/ThinkPadのように同じモデルに大量の注文が来るのではなく、決まったモデルに対しての小口オーダーが数多く来ることを想定し、それに合わせた在庫・流通の調整を行なっている」とターゲット層の違い、流通や受注の違いなどを説明した。なお、Lenovo 3000は原則としてリセラーを通じての販売になるが、製品を直接見てみたいという顧客に対応するため、特定店舗での販売窓口の設置も予定しているとのこと(詳細は未定)。

(編集部 佐久間康仁)


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