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日本ビクター、HDDカムコーダー“Everio”に最上位機&入門機を発表

3CCDと30GB HDDを内蔵する最上位機『GZ-MG505』とF1.2の明るい光学15倍ズームレンズ搭載の入門機『GZ-MG47』


2006年5月9日

日本ビクター(株)は9日、東京・新橋の同社新橋ビル内ショールーム“ビクターニッパーズギンザ”にプレス関係者を集め、HDDカムコーダー“Everio(エブリオ)”シリーズの最上位機『GZ-MG505』と入門機『GZ-MG47』を発表した。価格はいずれもオープンプライスで、発売時期はMG505が6月上旬、MG47は7月上旬。編集部による予想実売価格は、MG505が16万円前後、MG47は10万円前後。

中沢隆平氏
モバイルAV事業グループ統括兼カムコーダーカテゴリー長の中沢隆平氏

発表会には、モバイルAV事業グループ統括兼カムコーダーカテゴリー長の中沢隆平(なかざわりゅうへい)氏、カムコーダーカテゴリー商品企画室長の都築邦夫(つづきくにお)氏、カムコーダーカテゴリー技術部長の林 和喜(はやしかずよし)氏らが出席し、カムコーダー市場の動向やHDDカムコーダーの今後の展開などについて説明があった。

都築邦夫氏
カムコーダーカテゴリー商品企画室長の都築邦夫氏

ハイエンドモデルのGZ-MG505は、都築氏が「MG77とMC500のいいとこ取りをしたモデル」と称するように、今年2月に同社が発表した『GZ-MG77』の30GB HDDによる大容量・長時間記録記録型DVDメディアへのダイレクト書き込み機能、および2005年4月に発表された1インチのリムーバブルHDD(マイクロドライブ)を記録メディアに用いた最上位機種『GZ-MC500』の3CCDによる高画質記録500万画素クラスの静止画撮影などの高機能を併せ持つのが特徴。撮像素子には1/4.5インチ総133万画素CCDを3板用いており、有効画素数は動画記録時が約69万画素×3、静止画記録時は123万画素×3となる。記録メディアは内蔵1.8インチHDDで、録画可能時間は同社が「DVDと同等画質」という“ウルトラファイン”モードで約7時間10分(約430分)となっている。

GZ-MG505
GZ-MG505
GZ-MG505のソリッドブラックタイプ
GZ-MG505のソリッドブラックタイプ

3CCDの光学系は、フジノン(株)と同社の共同開発によるもので、RGB3色に分光するプリズムとCCDの間を直結する(上下左右方向への調整のみ可能)のではなく、“クサビガラス”を間に噛まして3軸(上下左右と前後)の調整が可能な“クサビガラス固着方式”を採用している。これによりプリズムの個体差による色ズレが低減でき、色鮮やかで鮮明な映像記録を実現したという。さらに高画質化エンジン“メガブリッド”とカラーアルゴリズムの改良により、肌色で彩度25%/明度(輝度)8%、緑色では彩度40%/明度12%の向上が見られたという(いずれも同社測定値で、miniDV採用カムコーダーとの比較)。

3CCDレンズシステムの説明
GZ-MG505の光学系、3CCDレンズシステムの説明
3CCDの“クサビガラス固着方式”の図解
GZ-MG505が採用している3CCDの“クサビガラス固着方式”の図解
色再現性や発色性の改良点と効果
色再現性や発色性の改良点と効果
USBホスト/デバイスコントローラーの図解
USBホスト/デバイスコントローラーの図解(これはGZ-MG505/MG47などに共通)

記録型DVDメディアへの直接書き込みは、同社オプションの“DVDライター”『CD-VD10』(DVD-R/RWドライブ、実売2万5000円前後)にUSBケーブルで接続することで、パソコンなしにオリジナルDVD-Videoを作成できるというもの。これは同社が開発したUSBホスト/デバイスコントローラーLSIを用いてDVDドライブを制御し、Everio本体のCPUやメモリーを使ってEverio形式からDVD-Video形式に変換、DVDドライブに書き出すという一連の操作を行なっている。書き出し速度は約1.5倍速相当となる。このDVDライターは、Everioの購入者のうち約20%が同時購入しているという。

GZ-MG505に組み込まれている光学系の実物
GZ-MG505に組み込まれている光学系の実物
GZ-MG505のレンズユニット
GZ-MG505のレンズユニット
レンズユニットを構成する各パーツ
レンズユニットを構成する各パーツ
緩衝部材に包まれたHDDユニット
緩衝部材に包まれたHDDユニット

このほかのスペックは以下の通り。本体色は“クリアシルバー”“ソリッドブラック”の2タイプが用意されている。

GZ-MG505の主なスペック
動画記録形式/信号形式
MPEG-2 PS/NTSC対応SD-VIDEO規格準拠
音声記録形式
Dolby Digital(ステレオ)
静止画記録形式
JPEG(DCF準拠、DPOF/PRINT Image Matching II対応)
動画記録時間(画質モード)
約7時間10分(ウルトラファイン)/約10時間40分(ファイン)/約14時間10分(ノーマル)/約37時間30分(エコノミー)
レンズ(35mmフィルムカメラ換算時)
動画撮影時:光学10倍ズーム(46.2mm〜462mm相当)、F1.8〜2.4
静止画撮影時:光学8倍ズーム(43mm〜344mm相当)、F1.9〜2.4
最低照度
18ルクス(シャッター速度1/60秒)
液晶ディスプレー
2.7インチ(16:9ワイド、11万2000画素)
インターフェース
USB 2.0、S-Video、AV出力(3端子3.5mmミニプラグ)、マイク入力など
電源
リチウムイオンバッテリー(BN-VF707付属)
連続撮影時間
約50分(BN-VF707使用時)
本体サイズ/重量
幅74×奥行き125×高さ73mm/約450g(撮影時重量:約510g)
付属ソフト
『フォトナビゲーター』『CyberLink DVD Solution』(Windows 2000/XP対応)、『Capty MPEG Edit EX』『mono DVD』(Mac OS X 10.3.1〜10.4.5)


GZ-MG47
GZ-MG47
GZ-MG47のカラーバリエーション
GZ-MG47のカラーバリエーション。特にホワイトの採用は、家庭向けカムコーダーでは業界初だという

同時発表のGZ-MG47は、20GB HDDとDVDダイレクト書き込み機能、および光学15倍ズームで広角端の開放F値1.2という明るいレンズを搭載したエントリーモデル。主にDVカムコーダーからの乗換えユーザーが対象だという。

撮像素子が1/5インチ総133万画素の1CCDに変更され、有効画素数は動画撮影時が約69万画素、静止画撮影時が約123万画素。ズーム機能は動画/静止画撮影ともに光学15倍ズームだが、撮像素子の有効範囲の違いにより焦点距離は、動画撮影時が48.1mm〜721.5mm相当(35mmフィルムカメラ換算時)、静止画撮影時は36.1mm〜541.5mmとなる。

記録時間はウルトラファインで約4時間50分。付属バッテリー(BN-VF707)での連続撮影時間は約1時間10分(約70分)。そのほかのスペックは以下の通り。本体色は、初めてHDDカムコーダーを使う主婦などにも受け入れられるように、白を基調にした“シルキーホワイト”を始め、“パウダーピンク”“ミスティーブルー”というパステルカラーの3タイプが用意されている。

GZ-MG47の主なスペック
動画記録形式/信号形式
MPEG-2 PS/NTSC対応SD-VIDEO規格準拠
音声記録形式
Dolby Digital(ステレオ)
静止画記録形式
JPEG(DCF準拠、DPOF/PRINT Image Matching II対応)
動画記録時間(画質モード)
約4時間50分(ウルトラファイン)/約7時間10分(ファイン)/約9時間30分(ノーマル)/約25時間(エコノミー)
レンズ(35mmフィルムカメラ換算時)
動画撮影時:光学15倍ズーム(48.1mm〜721.5mm相当)、F1.2〜2.8
静止画撮影時:光学15倍ズーム(36.1mm〜541.5mm相当)、F1.2〜2.8
最低照度
15ルクス(シャッター速度1/60秒)
液晶ディスプレー
2.7インチ(16:9ワイド、11万2000画素)
インターフェース
USB 2.0、S-Video、AV出力(3端子3.5mmミニプラグ)など
電源
リチウムイオンバッテリー(BN-VF707付属)
連続撮影時間
約70分(BN-VF707使用時)
本体サイズ/重量
幅68×奥行き109×高さ69mm/約350g(撮影時重量:約410g)
付属ソフト
『フォトナビゲーター』『CyberLink DVD Solution』(Windows 2000/XP対応)、『Capty MPEG Edit EX』『mono DVD』(Mac OS X 10.3.1〜10.4.5)

発表会では、最初に中沢氏が壇上に立ち、カムコーダー市場でのHDDカムコーダーの国内シェアについて、2005年4〜6月は1.5%だったものが同年7〜9月には4.6%と3倍に伸び、さらに2006年1〜3月には10.3%に成長。直近の4月単月では17.3%と飛躍的に拡大していることを強調し、「DVD(に直接録画できるカムコーダー)と合わせた“ニューメディア”で50%を超える。テープ方式のカムコーダーはシュリンクしている」と強気の姿勢を見せた(データ出典はジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(株))。

HDDカムコーダーの国内シェアの推移
HDDカムコーダーの国内シェアの推移
同じく海外シェアの推移
同じく海外シェアの推移

同様に世界市場でも2004年度は8万台だったものが2005年度は80万台に伸び、2006年度は200万台、2007年度は330万台に成長すると期待。このうちビクターでは2006年度に全世界で130万台出荷を目標(2005年度実績は70万台)にしている説明した(数値は日本ビクター調べ)。

なお、発表会の後で開発担当者に、HD(ハイビジョン)対応の予定について聞いてみたが、「(今回発表されたEverioに対する“DVDライター”のような)書き出す環境やパソコンで編集する環境が整っていないので、開発に向けた準備は進めているが、いつ出せるといった見込みは話せない」とのことだった。ただし、「テープのほうで(HDV形式のカムコーダー『GY-HD100』を)開発した実績はあるため、開発上の問題はない」とも答えているため、一般ユーザー向けのHD映像編集・記録デバイスが出そろってくれば、HDDカムコーダーのHD化も期待できそうだ。

(編集部 佐久間康仁)


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