このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

NTTドコモ、“FOMA 902iS”シリーズなど全11機種の携帯電話機を発表

2006年05月12日 06時10分更新

文● 編集部 橋本優

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは11日、携帯電話機“FOMA 902iS”シリーズ7機種と、『FOMA SA702i』など702iシリーズ2機種を開発したと発表した。また高速パケット伝送方式“HSDPA”に初めて対応した携帯電話機『N902iX』もお目見えしている。発売時期は夏ごろの予定。

『N902iX』を手に持ち、壇上で説明を行なう(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモのマルチメディアサービス部 サービス企画担当部長の前田義晃氏

902iSシリーズおよびN902iXの全体的な特徴としては、まずEdyやSuicaといった非接触型の決済サービスが受けられる“おサイフケータイ”機能が全機種で搭載された。これに伴い、同社が提供するクレジットサービス“DCMX”を利用するためのiアプリが全機種にプレインストールされる。

また、セキュリティー機能が強化され、ほとんどの機種に指紋や顔、声紋といった生体認証機能が実装されたのも特徴のひとつだ。さらに万全を期すため、セキュリティー関連の新サービスとして、携帯電話機を紛失した時などに同社オペレータに電話をすることで、電話帳やメール、おサイフケータイの使用などに遠隔操作でロックをかられる“おまかせロック”が提供される(2007年2月末まで無料で、以降は1回500円。対応機種は『SO902iWP+』以外の全機種)。さらに電話帳のデータを同社サーバーに保存できる“電話帳お預かりサービス”も新サービスとして提供される(月額105円、対応機種は『N902iX』『SO902iWP+』以外の全機種)。このサービスを利用することで、携帯電話機を紛失した場合でも、別の携帯電話機にアドレス帳を復元できる。これらのサービスは対応機種発売と同時に提供を開始する予定という。

WMAの再生に対応する『F902iS』

3つ目の特徴としては、音楽再生機能強化されている。NTTドコモは同日、米マイクロソフト(Microsoft)社と“Windows Media Technology”を携帯電話機に搭載することで協力関係を結ぶことを発表しており、その先駆けとして今回発表された『F902iS』では“Windows Media Audio”(WMA)ファイルの再生が可能になっている。さらに著作権管理技術である“Windows Media Digital Rights Manegement 10”にも対応しており、音楽配信サイトなどで購入した著作権保護機能付きのWMAファイルなども、パソコンから転送することで再生できる。また新サービスとして、iメニューサイトから楽曲をダウンロードできる“着うたフル”(対応機種はP902iSとN902i)や、深夜の時間帯に最長1時間の音楽コンテンツが自動的にダウンロードされ、後でそれを聴くことができる“ミュージックチャネル”が開始される。ミュージックチャネルは当面、HSDPAに対応しているN902iX向けサービスとなるが、前の日の夜にダウンロードされたコンテンツを、翌朝の通勤途中で楽しむ、といったことが可能だ。

そのほか、電話発信時に相手の着信画面に最大10文字までのメッセージを表示させる新サービス“着もじ”も開始され(メッセージ送信1回につき5.25円)、『SO902iWP+』以外の機種で利用が可能となる。

以降は、各携帯電話機の詳細について紹介する。

N902iX

液晶を開いた状態のN902iX会場に展示されていたモックアップ

日本電気(株)製造のN902iXは、HSDPAにより“FOMAハイスピードエリア”内において最大3.6Mbpsのデータ受信が可能な携帯電話機(送信は従来と同じ384kbps)。このFOMAハイスピードエリアは主要都市から展開をはじめ、年末までに人口カバー率70%を目指すという。なお、同エリア外での受信は従来と同じ384kbpsとなる。この高速通信を生かし、従来機では最大500KBだった“iモーション”(動画配信サービス)のダウンロードサイズが、同機で利用する場合は5MBにまでに拡張される。またストリーミングサイズも従来の最大2MBから5MBに拡張されるという。そのほか、着うたフルやSDオーディオに対応した音楽プレーヤーアプリや、(株)スクウェア・エニックスが提供するロールプレイングゲーム“ドラゴンクエスト不思議のダンジョン MOBILE”がプレインストールされる。

ディスプレー
メイン:約2.5インチTFT液晶パネル(240×345ドット、26万2144色表示)
サブ:約1.0インチTFT液晶パネル(120×90ドット、6万5536色表示)
カメラ
外側:有効200万画素/記録400万画素スーパーCCDハニカムセンサー(オートフォーカス対応)
内側:有効33万画素/記録31万画素CMOSセンサー
外部メモリー
miniSDカード(別売)
連続通話時間
約140分
連続待受時間
未定
連続テレビ電話時間
約90分
本体サイズ/重さ
幅51×奥行き25×高さ106mm/約135g
本体カラー
シグナスホワイト、チタニウムシルバー
データ通信カード『M2501』

HSDPA対応の端末としてはこのほかに、米モトローラ(Motorola)社製データ通信カード『M2501』も発表された。国際ローミングサービス“WORLD WING”に対応し、3GとGMSのネットワークを利用することで世界69ヵ所の国と地域でパケット通信が可能となる。対応OSはWindows XP Home Edition/ProfessionalとWindows 2000 Professional。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン