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ペンタックス、本体に手ぶれ補正機能を内蔵した7万円台の一眼レフ『PENTAX K100D』を発表


2006年5月23日

ペンタックス(株)は23日、本体に独自開発の手ぶれ補正機構“Shake Reduction(SR)”を内蔵したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ『PENTAX K100D』を発表した。価格はオープンプライスで、編集部による想定実売価格はボディー単体で7万円台半ば、焦点距離18〜55mmの標準ズームレンズとセットで9万円前後。7月下旬の発売を予定している。

K100D
「PENTAX K100D」。写真は標準ズームレンズを装着したもの

本体に手ぶれ補正機構を内蔵し、
コスト/画質両面のメリットを狙う

PENTAX K100Dは、既存の“*istD”シリーズとは異なるラインナップとして展開する。エントリー機の『*ist DL2』は併売する。

手ぶれ補正機構
手ぶれ補正機構とCCD

手ぶれ補正機構は、レンズ側に搭載されるのが普通だが、本機ではジャイロセンサーで手ぶれの量を検出し、磁力を使ってCCD面を垂直・水平方向に高速移動させる機構とした。高価な専用レンズを新たに購入することなく、既存のペンタックス交換レンズラインナップをそのまま活用できるほか、レンズ部分に手ぶれ補正機構を設ける必要がないため、画質最優先のレンズ設計を行なえる点などが特徴となる。

装着可能なレンズは、KAF2、KAF、KA、Kマウントに対応したレンズ。また、アダプターを使用すれば、スクリューマウントレンズや645、675用レンズも装着できる。焦点距離の情報をカメラに転送できない旧式のレンズでも、焦点距離をユーザーが設定することで、手ぶれ補正機能を利用できる。

なお、“SR”の名称は同社コンパクト機の手ぶれ補正機構にも用いられているが、駆動機構は異なる(Optio A10はステッピングモーターを使用)。ブランド名の統一に主眼を置いたものだという。K100DのSRでは、絞り2段ぶんの補正効果が得られるという。

RAW現像ソフトをSYLKYPIXベースに変更

付属のRAW現像ソフト『PENTAX PHOTO Laboratory 3』は、現像処理エンジンが自社開発から、(株)市川ソフトラボラトリーの『SYLKYPIX 2.0』(シルキーピクス)のエンジンを利用したものに変わった。

新現像ソフト
SYLKYPIX 2.0をベースとした新現像ソフトが付属する

採用の背景としては「階調やエッジ処理などで抜きんでた性能を持っていたことなどが挙げられる」という。また、収差補正やノイズ除去機能なども利用できる。K100DのRAW形式で保存したデータを旧バージョンのPENTAX PHOTO Laboratoryで現像することはできないが、従来のRAW形式をPENTAX PHOTO Laboratory 3で現像することは可能だ。閲覧ソフトは『PENTAX PHOTO Browser 3』が付属する。

エントリークラスながら
広いファインダーと11点ワイドAFを装備

ファインダーは“ペンタプリズム”方式に比較すると低コストな“ペンタミラー”方式だが、像倍率0.85倍/視野率96%とこのクラスでは大きく明るい。また、AF測距点数は11点あり、うち中央の9点はクロスタイプセンサーとなっている。レンズ込み10万円以下のエントリー機で、11点の測距点を持つ機種は珍しい。フォーカシングマットには“ナチュラルブライトマットII”を採用。

自動ISO感度
自動ISO感度の設定画面

ISO感度は、*ist DS2/DL2シリーズ同様、基本感度がISO 200、最大でISO 3200相当まで対応するが、今回から感度を“オート”に設定した際に自動変化する感度の範囲を確認できるようになった。ISO感度の設定メニューには“ISO 200-800”“ISO 200-3200”といった形式で表示される。

背面
背面には2.5インチの液晶ディスプレーを装備。メニュー操作は液晶ディスプレー脇のボタンで行なう

液晶パネルは2.5インチで、撮影した画像をみんなで観るという用途も考え、140度と視野角の広いものを採用したという。撮影した画像は最大で12倍にまで拡大できる。電池は従来同様、単3電池×4本に対応。リチウム一次電池のCR-V3×2本を使用することも可能で、その場合は730枚の撮影が可能。

PENTAX K100Dの主な仕様
撮像素子:有効610万画素CCD(APS-Cサイズ)
出力サイズ:最大3008×2000ドット
記録形式:JPEG、RAW
連写速度:毎秒2.8コマ(JPEG S.ファイン撮影時で最大5コマ、RAW撮影時で最大3コマ)
液晶ディスプレー:2.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶(約21万画素)
ファインダー:固定式ペンタミラーファインダー
シャッター速度:1/4000〜30秒、バルブ(ストロボ同調1/180秒)
ISO感度:200〜3200相当
記録メディア:SDメモリーカード
電源:単3電池×4本またはCR-V3×2本
バッテリー寿命:約730枚(ストロボ発光なし、CIPA測定法準拠、CR-V3使用時)
本体サイズ:幅129.5×奥行き70×高さ92.5mm
重量:560g(本体のみ)

“最強のお散歩レンズ”も同時発表

パンケーキレンズ
『smc PENTAX-DA 21 mm F3.2AL Limited』

また、デジタルカメラ専用のパンケーキ型レンズ『smc PENTAX-DA 21 mm F3.2AL Limited』も同時発表された。価格はオープンプライスで、想定実売価格は5万円台前半。6月下旬の発売を予定している。本体にはレンズフードとケースが付属する。

35mmフィルム換算で、焦点距離は32mm相当の画角(68度)が得られる単焦点レンズで、全長25mmで、重さ140gと薄型/軽量なのが特徴。レンズ鏡筒やフードにはアルミ削りだし素材を採用し、高級感にもこだわった。数値評価に加え、実写評価により“レンズの味”までも追求した“リミテッドレンズ”シリーズのコンセプトを踏襲している。フィルターは、レンズ側(49mmタイプ)とフード側(43mmタイプ)の両方に装着することが可能。フードにフィルターを取り付ける際は、フードの裏側に装着する。

最短撮影距離は0.2m。レンズ前面には特殊なフッ素系物質を蒸着させることで、撥水性・撥油性に優れ、指紋や油汚れなどが付きにくく、簡単に落とせる“SPコーティング”が施されている。

本体サイズは最大径63×長さ25mmで、重量は140g(レンズ本体)/155g(レンズフード装着時)。

(編集部 小林久)


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