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ヤマハ、アナログ電話の活用を強化したブロードバンドVoIPルーター『NetVolante RT58i』を発表

2006年07月14日 13時06分更新

文● 編集部 小西利明

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ブロードバンドVoIPルーター『NetVolante RT58i』
ブロードバンドVoIPルーター『NetVolante RT58i』

ヤマハ(株)は14日、ブロードバンドVoIPルーター『NetVolante RT58i』を発表した。SOHOや個人事業者用途から拠点間ネットワークまで幅広い利用を想定。ルーター1台でブロードバンド接続、ISDN、アナログ電話を利用できるほか、既存のアナログ電話機でVoIPの利用が可能になる。価格はオープンプライスで、予想実売価格は3万6000~3万7000円。9月中旬発売の予定。

2003年に発売された前機種『NetVolante RT57i』は、ブロードバンド接続や内線電話のVoIP化などの新しい技術を取り込みつつ、既存ISDN回線も利用できるといった独自の製品構成により、中小規模のビジネス案件で高い人気を誇った。新しいRT58iはRT57iの利点を継承しつつ、アナログ電話の接続も取り込んだ“オールインワンルーター”を指向している。

RT58iの背面。1台でブロードバンドルーターとISDN TAを兼用し、アナログ電話機も2台接続できる
RT58iの背面。1台でブロードバンドルーターとISDN TAを兼用し、アナログ電話機も2台接続できる

背面の端子類に、ブロードバンド接続用のWAN(10/100BASE-TX)、ISDN/アナログ回線をつなぐISDN U/LINEポートに加えて、アナログ電話機/ファクス接続用のTELポートを2つ装備。これにより、RT58i 1台でブロードバンド/ISDN/アナログ電話の、すべての回線を接続して使い分けることが可能となった。10/100BASE-TX LANポートは4ポート備える。

RT57iも対応していたDNSサービスである“ネットボランチDNSサービス”(無料)を利用すると、ヤマハが提供するDNSサービスをRT58iが自動で利用することで、RT58iに接続したパソコンや電話機同士で、VoIPを使った通話が可能になる。既存のアナログ電話機でもRT58iにつないで同サービスを利用するだけで、拠点間は無料でのVoIP通話を行ない、外部とはアナログ回線での通話(0発信等で区別)を行なうといった使い方が可能になる。VPN(PPTP)機能を備えており、ネットボランチDNSサービスを利用して、手軽に拠点間を結ぶネットワークを構築することも可能である。

付属スタンドによる縦置きも可能。右側面の窪みはディップスイッチ付属スタンドによる縦置きも可能。右側面の窪みはディップスイッチ

容易な管理を実現する機能も特徴としている。筐体の前面にはUSBポートがあり、USBメモリーデバイスを接続してログ情報を書き出したり、ファームウェアの更新を行なう“USBホスト機能”を備える。また前面にあるDOWNLOADボタンを押すだけで、ヤマハまた任意に設定したサーバーから、最新のファームウェアをダウンロードして更新することもできる。その他にも、ステイタスランプでの障害発生通知を分かりやすくすることで、専門知識のない現場の人間と、サポート担当者が電話でやりとりする際などに、状況を把握しやすくするといった実用的な特徴を備える。設定はウェブベースの“かんたん設定ページ”で行えるほか、コンソールによるコマンドでの設定も可能。

本体サイズは幅220×奥行き159×高さ43.5mm。質量は560g(本体のみ)。対応OSはWindows XP/2000、Mac OS X 10.2以降。

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