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キヤノン、世界最小・最軽量HDVカムコーダー『iVIS HV10』を9月上旬に発売


2006年8月2日

軽量ボディーのDVDカムコーダー『iVIS DC22』も同時発売

キヤノン(株)とキヤノンマーケティングジャパン(株)は2日、家庭向けカムコーダーの新製品として、DVテープにHD映像(1080i)を記録できる“HDV方式”の小型カムコーダー『iVIS HV10』、DVDにSD映像を記録するDVDカムコーダー『iVIS DC22』の2製品を9月上旬(HV10のバーニッシュシルバーのみ9月中旬)に発売すると発表した。価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は以下の通り。

『iVIS HV10』
従来のDVカムコーダーと変わらないサイズのHDVカムコーダー『iVIS HV10』
『iVIS DC22』
2層式DVD-Rに対応したDVDカムコーダー『iVIS DC22』
iVIS HV10
“グラナイトブラック”/“バーニッシュシルバー”(2ラインナップ)
世界最小・最軽量(2006年8月2日、同社調べ)のHDVカムコーダー
15万円前後
iVIS DC22
従来モデル『DC20』より軽量化したDVDカムコーダー
9万円前後

家庭用カムコーダーを“iVIS”ブランドに

キヤノンは従来、DVカムコーダーを“写真DV”というキャッチコピーで総称していたが、これは写真も動画も高画質に記録できる特徴を一言で説明するフレーズであり、デジタルカメラの“EOS”(イオス)、“IXY”(イクシー)、“PowerShot”(パワーショット)や、プリンターの“PIXUS”(ピクサス)のようなブランドは付けていなかった。今回の製品からカムコーダー全体のブランドとして“iVIS”(アイビス)を採用、これは“目(Eye)で見た情景(Visual)、感じた想いをそのままに映像記録する”という意図を込めた造語。

現在のカムコーダー市場(国内)は2003年の約167万台をピークに微減傾向が続いている(前年比95%、JEITA出荷実績)。この傾向を打開するためにも、ハイビジョン対応の大画面TVが順調に普及し始めている状況を追い風に、HD対応とDVD記録の双方に家庭用コンパクト機の新製品を投入したという。

新開発のHDV専用CMOSセンサーに
“スーパークイックAF”と光学式手ぶれ補正を搭載

HV10は同社初の家庭向けHDV対応カムコーダーということもあり、新開発の技術が多数盛り込まれている。まず、撮像素子は有効画素数1920×1080ドットの1/2.7インチCMOSセンサーを採用。映像処理エンジンにはプロ向けHDVカムコーダー『XL H1』と同じ“DIGIC DV II”を搭載する。CMOSセンサーはCCDに比べて高速な読み出しが行なえる半面、ノイズが載りやすいという性質があるが、同社ではオンチップノイズ除去回路を搭載することで、ノイズ低減を実現したという。

グラナイトブラックとバーニッシュシルバー
左が“グラナイトブラック”、右は“バーニッシュシルバー”。ブラックもシルバーも、ともに2トーンの配色になっている

光学式手ぶれ補正を内蔵しながら、同社の縦型ハンディーカムコーダー『IXY DV M5』(光学手ぶれ補正なし)と同等の奥行きに収めているのも特徴。レンズ仕様は9群11枚(高屈折率非球面レンズ2枚含む)の光学10倍ズームで、焦点距離は6.1〜61mm(35mmフィルムカメラ換算時43.6〜436mm相当:HDVモード時)。

HV10の操作部
HV10の操作部

さらに、前面中央に外部測距センサーを内蔵。CMOSセンサーでコントラストによるTTL映像信号検出と組み合わせることで、従来モデルより素早い合焦“スーパークイックAF”を実現している。これにより、手前と遠くの被写体を素早く切り替えたり、コントラストの強い逆光のシーンでも破綻のない映像が撮影できるという。

このほか、従来モデルと同様、静止画と動画の同時撮影に対応し、静止画のみの撮影なら310万画素(最大2048×1536ドット)、テープ記録中でも200万画素(最大1920×1080ドット)のJPEG記録が可能となる。またテープ記録後に気に入ったシーンを200万画素の静止画として切り出す“あとからフォト”機能も搭載する。

HV10の正面および背面
HV10の正面および背面

上記以外の主なスペックは、モニター機能として2.7インチワイド液晶ディスプレー(約21万画素)と0.27インチTFTカラー液晶ビューファインダー(約12万3000画素)を搭載。本体サイズと重量は、幅約56×奥行き104×高さ106mm/約500g(撮影装備時)もしくは約440g(本体のみ)。

入出力端子にHDV/DV端子(IEEE 1394準拠)、AVミニ端子(4極ミニジャック)、コンポーネント端子(独自形状のD端子、出力のみ)、USB 2.0など。電源は専用バッテリーパックもしくはDC入力で、消費電力は液晶ディスプレー使用の撮影時で約5.0W。連続撮影可能時間は、ビューファインダー使用時、液晶ディスプレー使用時ともに約75分。

DVカムコーダー『IXY DV M5』と比べたところ
従来のDVカムコーダー『IXY DV M5』(左)と比べたところ
レンズ前端からビューファインダーまでの長さは変わらない
レンズ前端からビューファインダーまでの長さは変わらないものの、光学式手ぶれ補正機構が収められている

DC20より5g軽量化したDVDカムコーダー
操作部を背面に集約

同時に発表されたDC22は、約1年前に発表された前モデル『DC20』の後継機種で、DC20より5g軽量化しているほか、操作部を背面に集約することで、片手での操作がより簡便になったという。外観以外の違いとしては、記録メディア(8cm記録型DVD)で2層式DVD-R(2.8GB)に対応したこと。これにより、記録時間は約2倍の最長108分(長時間モード)となっている。

DC22の液晶ディスプレーを開いたところ
DC22の液晶ディスプレーを開いたところ

撮像素子は1/3.9インチ約220万画素CCDで、有効画素数は動画記録時(手ぶれ補正オン)が約138万画素、静止画では約200万画素となる。静止画記録時の解像度は最大1632×1224ドット。

レンズは光学10倍ズームで、電子式手ぶれ補正機能を搭載。モニター機能として2.7インチワイド液晶ディスプレー(約12万3000画素)と0.27インチTFTカラー液晶ビューファインダー(約12万3000画素)を搭載。本体サイズと重量は、幅約51×奥行き91×高さ126mm/約455g(撮影装備時)もしくは約410g(本体のみ)。

DC20とDC22の背面部を比較
DC20(右)と背面部を比較。十字ボタンも親指で操作できる位置に変更され、片手での撮影操作が楽に行なえる

入出力端子にマルチ端子(コンポジットおよびS-Video入出力に変換)、USB 2.0(Hi-Speed対応)など。電源は専用バッテリーパックもしくはDC入力で、消費電力は液晶ディスプレー使用の撮影時で約4.5W。連続撮影可能時間は、ビューファインダー使用時、液晶ディスプレー使用時ともに約80分。

出力先を考えると、まずはDVテープから

製品発表に併せて同社開発担当者にHD対応HDDカムコーダーの開発意向を聞いたところ、「記録したあとの出力を考えるとテープのほうが優位性が高いと考えている」と回答。これは現在コンビニエンスストアなどでも入手可能なDVテープに記録して、随時交換可能としたほうがユーザーの求める利便性にかなうと考えたものだ。なお、キヤノンは“AVCHD”規格に賛同を表明しているため、将来的には映像を8cmDVDやメモリーカード、HDDを記録メディアとしたMPEG-4 AVC/H.264対応カムコーダーを開発・発表する可能性はある。

(編集部 佐久間康仁)


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