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シャープ、第3世代の“ウォータオーブン”、ヘルシオ AX-1000など3モデルを発表

2006年08月08日 23時26分更新

文● 編集部 小林久

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シャープ(株)は8日、過熱水蒸気システムを利用したオーブンレンジ“ヘルシオ”シリーズの最新モデル3機種を発表した。価格はいずれもオープンプライス。9月10日に発売する。

ヘルシオプロ AX-1000
容量30リットル、2段調理対応
予想実売価格:15万円前後
ヘルシオ AX-HC3
容量26リットル
予想実売価格:10万円前後
ヘルシオ AX-HT3
容量20リットル
予想実売価格:8万円前後
AX-1000とAX-HT3 AX-HC3
ハイエンドのAX-1000(写真手前)と、エントリー機のAX-HT3(写真奥)ミッドレンジの注力モデルAX-HC3


過熱水蒸気の温度と量が向上した“健康Newエンジン”

今回発表されたのは、2004年9月に商品化された“ヘルシオ”シリーズの第3世代製品。過熱水蒸気とは、給水タンクの水を一度沸騰させ、それをさらに加熱することで、100℃以上にした水蒸気のこと。同じ温度の温風に比べて、約8倍の熱量が得られるという。

新開発したエンジンエンジン部分。手前が現行機種、奥が新モデルに搭載されるもの。よりコンパクトな設計となった

過熱水蒸気を発生させるエンジン部分を改良し、過熱水蒸気の噴射温度を300℃から330℃、過熱水蒸気量を毎分28ccから毎分30cc、噴射風速を毎秒17mから毎秒20mにそれぞれアップさせた。これにより、食品に伝わる熱量・蒸気量を増加させ、脱油/減塩効果が向上。さらに、0.5%以下の低酸素調理(従来機は1%)により、食品に含まれる油脂の酸化量を一般的な熱風オーブン(酸素濃度21%)の約1/9に抑えられる。これにより食材のおいしさや、食材に含まれる抗酸化物質(ビタミンCやコエンザイムQ10)の保存効果が向上するというふれこみだ。

編注:発表会で配布された噴射風速のスペック情報に誤りがあったという連絡をシャープから受けたため、確認して修正いたしました。

また、AX-1000とHC3の2製品には異なる食材を同時に調理できる“健康セットメニュー”を追加。こちらは料理研究家の高城順子(たかぎ じゅんこ)氏の監修によるもの。AX-1000は22メニュー、AX-HC3は9メニューを標準搭載している。

高城氏
発表会場では、ヘルシオで調理が行なわれた。左奥の女性が高城順子氏
メニュー メニュー
会場で振る舞われた料理。左の“ささみのスパイス焼”は、鳥のささみ肉にパプリカ、ズッキーニ、エリンギなどの添え物を加えたもので、バジルやトマトレモン汁を加えたサルサ、バルサミコ酢を煮詰めたスープなどを掛けて食べる。150g以上の野菜を使用し、125キロカロリーと低カロリー、塩分も0.8gと少なく、健康に気を使ったメニューだ

発表会には、シャープ電化システム事業本部本部長の庵和孝(いほり かずたか)氏などが出席し、第3世代製品の投入により、同社の電子レンジ製品とヘルシオシリーズの構成比を「金額ベースで2006年に65%以上。7割を目指したい」とした。同時に「白もの家電は成熟市場だが、1996年には消費税の税率アップによる駆け込み需要があった。市場ではその買い換え時期が訪れており、2006年には再び上昇カーブに載るのではないかと期待している」と話し、「ちょっと高いけど欲しいなあと思える、ホンモノ感、高級感を得られるワンランク上の商品“Value Up商品群”」の開発に注力していく方針を示した。

庵氏 レンジ構成比
シャープの庵本部長シャープでは2006年にヘルシオの構成比が65%を占めると予測している
訂正とお詫び:登壇者の読みに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。(8月9日)

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