このページの本文へ

ロジクール、超高速スクロールが可能な新ホイールを備えたコードレスマウス『MX Revolution』を発表

2006年08月25日 00時10分更新

文● 編集部 小西利明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
超高速スクロールを可能とする“MicroGearプレシジョンスクロールホイール”を備える『MX Revolution』

(株)ロジクールは25日、超高速なスクロールが可能な新ホイール機構を備えるコードレスマウス『MX Revolution』(MX-R)とやや小型の『VX Revolution』(VX-R)の2製品を発表した。1度の操作で数百ページ分もの高速スクロールを可能とする。価格はオープンプライス。

モバイルユースを想定して若干小型にデザインされた『VX Revolution』
モバイルユースを想定して若干小型にデザインされた『VX Revolution』

既存のマウスのホイールは、縦に長いウェブページや巨大なワークシートを閲覧する際に、目的の部分を表示するためには何度も回転させなければならず、快適な操作とは言えない状況にあった。MX-RとVX-Rは、こうしたスクロール操作を改善し、高速でスクロールすることを可能とする光学式ホイール“MicroGearプレシジョンスクロールホイール”(以下MicroGear)と称する合金製ホイールを搭載している。MicroGearはマウスに内蔵された小型モーターでホイールの回転を補助する機構が備えられていて、“フリースピンモード”では1回の操作で最大7秒間回転を続ける。これにより長い距離でも超高速でスクロールできるため、何度もホイールを回転させる手間はなくなる。ゴムの滑り止めバンドで覆われた合金製のホイールは適度な重量(14g)があり、高速回転から小刻みで精密な回転まで、軽快に操作できる。

VX-Rはフリースピンモードと従来同様の回転モード“クリック・トゥ・クリックモード”の切り替えを、マウス底面にある切替スイッチで行なう。ハイエンドモデルであるMX-Rでは、付属ソフトの“SetPointソフトウェア”によってアプリケーションごとにモードを割り当てたり、自動切り替え機能“SmartShiftテクノロジー”によって、シームレスな切り替えを行なえる。SmartShiftが有効な場合、ホイールをゆっくり回すと従来同様のスクロール操作になるが、素早く回転させると自動でフリースピンモードに切り替わるという仕組みになっている。SetPointにはあらかじめメジャーなアプリケーションが登録されているほか、ユーザー自身がアプリケーションの実行ファイルを指定して、どちらのモードで動くかを設定できる。

ホイールは前後方向の回転とクリックによるボタン操作のほか、左右に傾けての左右ボタンも備える。左側面にも2つのボタンを備える。またMX-Rは左側面に第2のホイールを、VX-Rは左前方に2つのボタンを備えており、文書のズームイン/アウトやアプリケーション切り替えなどに使用できる。さらに文書やウェブページ中で選択した文字列をキーワードとして、ホイール手前の“検索ボタン”を押すだけでインターネット上やパソコン内の検索を行なえる“ワンタッチ検索”の機能も備える。総ボタン数は7個で、主ボタンを含めたボタンに割り当てる各機能は、SetPointなどのソフトでユーザーがカスタマイズ可能である。

VX-Rを上面から見て。ホイールの下にある小さなボタンが検索ボタン MX-Rを充電用スタンドに装着した状態
VX-Rを上面から見て。ホイールの下にある小さなボタンが検索ボタンMX-Rを充電用スタンドに装着した状態

マウスのセンサー自体は、解像度800dpiの光学式。パソコンとの接続には2.4GHz帯の電波を使用する無線方式を採用している。操作距離は約10m。両機種ともスティック形状のUSB接続型受信機“ミニレシーバー”が付属する。VX-Rは単3乾電池1本を内蔵でき、使用時間は約4ヵ月間。MX-Rは内蔵のリチウムイオン充電池を使用し、満充電状態で約14日間使用できる。付属の充電スタンドにセットして100分間の充電で満充電になるほか、10分程度の“クイックチャージ”でも1日使用分程度の電力を充電できるとしている。VX-RのミニレシーバーはMX-Rのものよりやや小型で、マウス内に収納できる構造になっている。

VX-Rは付属のミニレシーバーを、本体後部に収納可能となっている
VX-Rは付属のミニレシーバーを、本体後部に収納可能となっている

MX-Rの本体サイズは、幅85.8×長さ124.8×高さ42.9mmで、質量は147g。VX-Rの本体サイズは、幅65.8×長さ105.3×高さ40.9mmで、質量は109g(電池含む)。対応OSはWindows XP、VistaとMac OS X 10.2.8以降。

価格は両機種ともにオープンプライスだが、同社の直販サイト“ロジクールストア”では、MX-Rが1万2800円、VX-Rが9980円となっている。発売はMX-Rが9月15日、VX-Rが9月22日の予定。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン