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サイレックス、無線/有線LAN対応のiPod用ドックを発表――iTunesの曲をワイヤレスでiPodと同期

2006年10月25日 15時01分更新

文● 編集部 広田稔

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サイレックス・テクノロジー(株)は25日、有線/無線LANを備えたiPod用ドック『Wireless Dock for iPod』を、11月25日に発売すると発表した。同社のオンラインショップ“silex store”、およびアップルコンピュータ(株)のオンラインショップ/直営店“Apple Store”にて販売する。価格はオープンで、編集部による予想販売価格は1万円台後半。

『Wireless Dock for iPod』
『Wireless Dock for iPod』。ホワイトとブラックの2色を用意

iPodをセットし、IEEE 802.11b/gの無線LAN、または10/100BASE-Tの有線LAN経由で、パソコンのiTunesにある音楽/写真/ビデオ/ゲームなどのデータをiPodと同期できる。

WEP(64/128bit)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(AES)に対応し、セキュリティーが設定された無線LANアクセスポイントを経由して、パソコンとiPodの間でデータをやり取りすることも可能だ。

利用方法の一例
利用方法の一例

本体背面には、ステレオミニ出力やSビデオ出力も備えており、iPodの音声/映像をAV機器で楽しめる。前面には、アップルコンピュータの赤外線リモコン『Apple Remote』(価格は3400円)に対応した赤外線受光部を搭載。再生/一時停止、早送り/巻き戻し、ボリューム調節といったiPodの操作をワイヤレスで行なえる(iPodのメニュー操作には非対応)。

対応iPodは、第4/第5世代iPod、第1/第2世代iPod、第1/第2世代iPod。対応OSは、Windows XP/2000、Mac OS X 10.2.7以上。本体サイズは幅110×奥行き90×高さ40mm、重量は185g。

本体背面 本体上部
本体背面。写真左よりACアダプター、10/100BASE-T対応のイーサネット、Sビデオ出力、ステレオミニ出力の端子が並ぶ本体上部。左上にあるボタンは、パソコンとデータをやり取りする“同期”モードと、iPodのコンテンツを出力する“再生”モードを切り替える際に使う。モード切り替えはApple Remoteでも可能だ

なお、本製品は、一般販売店でも(株)コレガの製品として販売される。サイレックス・テクノロジーとコレガは、10月18日にコンシューマー市場向け製品の開発/販売で協力関係を結んでおり(参考リリース)、その製品展開の第一弾として今回のWireless Dock for iPodが投入された。


独自のUSBデバイスサーバー技術を応用

サイレックス・テクノロジーの製品説明会では、マーケティング本部 プロダクトマネジャーグループ プロダクトマネジャーの相木伸介(あいきしんすけ)氏が、製品の利用例として「Wireless Dock for iPodをオーディオやAVシステムの近くに設置し、別の部屋にあるパソコンから無線でデータを同期する」と紹介した。

相木伸介氏 リビング置き
サイレックス・テクノロジーの相木伸介氏“リビング置き”を想定して企画/設計された

また相木氏は、ネットワーク経由でデータを同期できる仕組みとして、サイレックスが独自に開発した、USB機器をネットワーク経由で共有する“USBデバイスサーバー”技術が応用されていると説明している。

セットアップアシスタント セットアップ
有線/無線LAN経由でデータを同期するためには、まずiPodをパソコンにつなぎ、付属のソフトで設定する必要がある設定ソフトはウィザード形式で、特に迷わずにセットアップできそうだ。セキュリティー関係のパスワードもこの初期設定で入力しておく

無線LAN接続時のデータ転送速度は、電波状況にも左右されるが、IEEE 802.11gを利用した同期デモを見た筆者の印象では、USBケーブルより遅い印象を受けた。現状では、ファイル容量の大きいビデオなどは、USBケーブルで直結したほうが高速にデータを転送できるだろう。

無線接続時の速度について相木氏は、「無線LANよりは有線LANのほうが転送速度が速い。無線LANについては、今後、802.11nやUWBなどが出てきたときにより高速化が望めるだろう」との展望を示した。

なお、Wireless Dock for iPodの発売日にあたる11月25日の13時よりアップルスト銀座にて、映像作家/ハイパーメディアクリエーターの高城剛氏をゲストに招いて製品のワークショップが開催される予定だ。



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