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ASUSTeK、ランボルギーニと共同開発のノートパソコンなど2機種を発表

2006年11月02日 19時58分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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フォトセッションの模様
左の女性が持っているのが本革モバイルノートの『S6F』、右の黄色いA4ノートはランボルギーニと共同開発したVX1

台湾ASUSTeK Computer社は2日、東京・広尾のショールーム“ランボルギーニ麻布”にプレス関係者を集め、イタリアの自動車メーカーのランボルギーニ(Lamborghini)社と共同開発したノートパソコン『ASUS-LAMBORGHINI VX1 Golden Edition』と、本革製の天板カバー&パームレストを採用するモバイルノート『S6F』を3日に発売すると発表した。価格はいずれもオープンプライス。主なスペックと予想実売価格は以下の通り。発表会には、台湾からAPAC(環太平洋地域)ゼネラルマネージャーのベンソン・リン(Benson Lin)氏らが出席し、開発の狙いや製品の特徴などを説明した。



ASUS-LAMBORGHINI VX1 Golden Edition
『ASUS-LAMBORGHINI VX1 Golden Edition』。発表会は、日本で最新のランボルギーニショールームである、ランボルギーニ麻布で行なわれた

ASUS-LAMBORGHINI VX1 Golden Edition

  • 15インチSXGA+表示TFT液晶ディスプレー内蔵/ブラックもしくはイエロー
  • Core 2 Duo T7400-2.16GHz/PC2-5300対応DDR2 SDRAM 2GB/HDD 約160GB(毎分5400回転)/NVIDIA GeForce Go 7400 VX(512MB)/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/IEEE 802.11a/b/g準拠無線LAN&1000BASE-T&Bluetooth 2.0+EDR
  • USB 2.0×4/アナログRGB出力(Mini D-Sub15ピン)/IEEE 1394(4ピン)/オーディオ入出力/ExpressCard/54(同/34)×1/5 in 1メモリーカードリーダー(SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/同 PRO/xDピクチャーカード対応)
  • 幅331×奥行き272×高さ31(最薄部25.4)mm/2.55kg/約3.7時間駆動
  • 予想実売価格:39万8000円前後
S6F
本革を天面とパームレスト部分に貼り付けたモバイルノート『S6F』

S6F

  • 11.1インチWXGA(1366×768ドット)表示ワイドTFT液晶ディスプレー内蔵/ブラウンもしくはキャメル
  • Core Duo L2400-1.66GHz/PC2-4300対応DDR2 SDRAM 1GB(ブラウン)もしくは同 512MB(キャメル)/HDD 約100GB(毎分5400回転、ブラウン)もしくは約80GB(毎分5400回転、キャメル)/Intel 945GB Expressチップセット内蔵/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ(ブラウン)もしくはCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(キャメル)/IEEE 802.11a/b/g準拠無線LAN&1000BASE-T&Bluetooth 2.0+EDR
  • USB 2.0×3/アナログRGB出力(Mini D-Sub15ピン)/IEEE 1394(4ピン)/オーディオ入出力/ExpressCard/54(同/34)×1/5 in 1メモリーカードリーダー(SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/同 PRO/xDピクチャーカード対応)
  • 幅270.4×奥行き191.2×高さ37(最薄部22.5)mm/1.37kg(標準バッテリー搭載時)もしくは1.53kg(大容量バッテリー搭載時)/約1.6時間駆動(標準)もしくは約3.75時間(大容量)
  • 予想実売価格:27万9800円前後(ブラウン)、22万9800円前後(キャメル)

ランボルギーニがデザインしたA4ノート
48時間かかる4層塗装を実現

VX1は、本体デザインをランボルギーニが、パソコンとしての設計はASUSTeKが担当して共同開発したA4ノートパソコンで、欧州ですでに発売されて好評を博した製品だという。日本では200台限定販売で、底面にはシリアルナンバー入りのプレートを装備しており、ボディーはアルミ合金の上に、製作に48時間を要する4層塗装という車体と同様の頑強な表面加工を施している。これは光沢のある仕上がりになるだけでなく、傷が付きにくいという実用的なメリットもあるとのこと。このほか、シャーシ、パームレスト部もアルミ合金で、表面処理はヘアライン加工。アルミ合金は堅牢性のほかに放熱効果も期待できると、その理由を説明する。

VX1の側面 VX1のキーボード部
VX1の側面。USB端子はすべて右側面に集中しているVX1のキーボード部。タッチパッドもアルミ合金製だという

上記以外の特徴は、液晶パネルながらTV画面と同等の発色を実現するという、同社独自の映像処理エンジン“Splendid”(スプレンディッド)を搭載。映像出力時に1フレーム単位で色補正を行なっており、ウェブブラウザーやワープロなど文字表示に適した“スタンダード”、動画再生に最適化した“シアター”、コントラストを上げてメリハリのある映像にする“ゲーム”など5種類のモードを用意。モード切替はFn+Cのショートカットキーで呼び出せる。

天面の牛のロゴ 底面
天面の中央には、ランボルギーニの牛をデザインしたロゴが鎮座する同じく底面にはシリアルナンバーを入れたパネルが貼り付けられている

液晶パネルには、輝度を高める“クリスタルシャイン液晶”と光沢ある表面処理加工の“カラーシャイン液晶”という2つの技術を投入し、高い発色性を実現。また、同社測定値で最大15%のバッテリー駆動時間延長を実現したという“ASUS Power4 Gear+”を採用。これは最も消費電力の少ないバッテリーセーブモードから、性能を最優先する“パフォーマンスモード”まで8種類のモードが用意されている。なお、Splendidとクリスタルシャイン液晶/カラーシャイン液晶、ASUS Power4 Gear+の4つは、モバイルノートのS6Fにも同様に搭載されている。

VX1だけの特徴的なサポート体制としては、“ZBD”(ゼロブライトドット)という無償交換サービスを用意している。これは購入後30日以内に、常時点灯するドットが発見された場合には、無償交換に応じるというもの。ランボルギーニという高級スポーツカーブランドとのコラボレーションによる、高級感を演出したサービスの一環と見られる。

一台一台手作りの本革モバイルノート

S6Fは、「パソコンとしてのデザイン性ではなく、持ち歩くアイテムとしてのデザインを追求した製品」「量産品ではなく手作りの“作品”と捉えてほしい」と説明する、デザイン重視のモバイルノート。革風の表面処理ではなく、本革を1台/1枚ずつ筐体に合わせて切り取り、貼り付ける加工を手作業で行なうなど、設計と開発にもこだわっているという。

S6Fのパームレスト部 S6Fのパッケージ
本革を貼り付けたS6Fのパームレスト部。使うほどに味わいが出て愛着がわくと説明するS6Fのパッケージ。本革の余りに焼き印した証明書と、革を貼り付けたマウス、革張りのケースがセットになっている

実際、パッケージにはその筐体に貼り付けた革の余り部分に焼き印を押した“本革証明書”と、革を貼り付けたマウス、革製ケースが付属するなど徹底したこだわりが見られる。革は使うほどに味わいが出て、ユーザーになじんでくると言うことで、「着こなすパソコン」をとして長年愛用してほしい、と開発コンセプトを語った。

なお、スペック欄にもあるとおり、本体色はブラウンとキャメルの2色が用意されているが、色の違いだけでなくスペックも異なっている。キャメルはメモリーとHDDが少なく、光ドライブがコンボドライブ(ブラウンはDVDスーパーマルチドライブ)となっている。その分、実売価格は5万円程度安くなる見込みだ。また、両モデルとも3セルタイプの標準バッテリーと6セルタイプの大容量バッテリーの2つを同梱し、利用シーンに応じて使い分けられる。

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