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Xbox発売で米マイクロソフトのゲイツ会長が来日――お気に入りはプルンプルン?

2002年02月22日 01時17分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)の家庭用ゲーム機『Xbox』の日本発売を間近に控え、米マイクロソフト社会長兼チーフソフトウェアアーキテクトのビル・ゲイツ氏が来日、発売前日となる21日夜に都内で記者会見を行なった。

ゲイツ氏来日
日本でのXbox発売に伴い、来日した米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長。ゲイツ氏は昨年のゲームショウ開催時にも来日しており、同氏が1年間に3度来日するのは今回が初めてという。日本市場に真剣に取り組んでいることがうかがえる。「発売のために来日できて光栄。明日(22日)は、マイクロソフトにとってだけでなくビデオゲーム開発者や、ビデオゲームのファンの皆さんにとっても重要な1日となるだろう」(ゲイツ氏)

ゲイツ氏は、Xboxがマイクロソフトだけでなくゲーム業界全体にとって大変重要なものであると語り、Xboxのグラフィックス性能や音質、HDD搭載、Ethernet対応といった技術的特徴をあげ、さらにゲーム機として優れており、ゲームプレイを楽しめることをアピールした。ゲイツ氏自身も、『Project Gotham:World Street Racer』(マイクロソフト)や『DEAD OR ALIVE 3』(テクモ(株))を何時間もプレイして楽しんでいるという。

ゲイツ氏プルンプルンプレイ中
報道陣の前で、ゲイツ氏自ら『DEAD OR ALIVE 3』をデモプレイ(対戦相手は、マイクロソフト常務取締役Xbox事業部長の大浦博久氏)。コントローラーを左右に傾けながらかなり必死にボタン操作を行なうゲイツ氏。しかも両氏がプレイしているキャラは“あやね”と“かすみ”。ゲイツ氏も“プルンプルン”が好きだったのか!
ゲイツ氏勝利
日頃のやり込みの成果が出たのか(?)、見事勝利したゲイツ氏。すごくうれしそう

また同氏は、Microsoft .NET戦略におけるXboxの役割について、「.NETはあらゆるデバイスにコンピューティング機能を提供するというものだ。Xboxによりリッチなエンターテインメントをリビングルームで楽しめるユーザー層が拡大するという意味で、Xboxも.NET戦略の一環として展開しているが、それ以前にXboxは素晴らしいゲーム機であり、.NETに理解がなくても十分に楽しめるものとなっている」と語った。

さらに、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントや任天堂(株)といったライバル陣営については、「今までのビデオゲームの歴史を振り返ると、突破口となる良いゲーム機を出し、新たなレベルに到達したところが業界のリーダーとなっている。先輩方の努力には敬意を払うが、われわれは新しいものを展開しようとしている」とコメント。

報道陣からのソフトウェア開発会社の買収や合併の予定はあるかという質問については、「開発会社と新しい関係を築くために良い方法は何かということをオープンに考えている。まず、開発者の人たちにXboxを気に入ってもらってから、ビジネス側の人たちと相談しプロジェクトを進めている」と答えた。

ゲイツ氏は、今後のXboxの展開として、「Xboxのパワーは今後も人々を驚かせ続けるだろう。高年齢層や低年齢層にもアピールしていく。また、今後はゲームのオンライン化も控えており、Xboxによって友人とオンラインで対話しながらゲームをしたりといった、特別なことが可能になる。開発会社と協力しオンライン化を意識したゲームの開発も考えている」と語った。

発売を明日に控え、日本での手応えを聞かれると「マイクロソフトは日本市場に決意を持って取り組んでいる。日本市場では質の高いものが評価されるので、最も良い製品が共感を得る。まずゲーマーにアピールし、クチコミで良さを広げてもらうことを期待する。クチコミが成功の鍵だ。私はうまくいくだろうと考えている」と笑顔で回答した。しかし、Xboxの出荷数については、従来と同じく、「昨年米国で150万台出荷し、今年半ばまでに450万~600万台となるだろう」と語るにとどまっている。

なおゲイツ氏は、発売日当日の22日に東京/渋谷の店舗『SHIBUYA TSUTAYA』において開催される“Xboxカウントダウンイベント”にも登場する見込みで、同氏は「明日(22日)7時に、最初の1台目を私自身が直接ユーザーに手渡すのを楽しみにしている」としている。

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