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アドミラルシステム『HotBiz』メーカーインタビュー――「ASPにより、わかりやすく、運用しやすく、導入しやすいグループウェアを」


2002年8月13日

部署/企業内での情報の共有化と流通を図り、部署/社内に蓄積された情報の価値を高める“グループウェア”。インターネット/イントラネットの普及と共に各社からさまざまなグループウェアが登場しており、競争の激化するジャンルのひとつであるが、今回は、ウェブブラウザ上ですべての操作を行なう、ASPタイプのグループウェア『HotBiz』を擁するアドミラルシステムのマーケティング担当、渡辺英之氏に、HotBizの特徴や今後の展開などについてお話を伺った。


(株)アドミラルシステムのマーケティング部課長、渡辺英之氏
HotBizに関する詳しい情報はこちら(http://biz.ascii24.com/biz/db/ad/admiral_001/)にも掲載しています。

『HotBiz』のユーザートップページ。すべての操作はウェブブラウザー上で行ない、追加アプリは一切不要だ

[編集部] そもそも、なぜサーバープログラムの販売ではなく、ASPでの提供というスタイルを取られたのですか?

[アドミラルシステム・渡辺英之氏] グループウェアというものが一般的になりつつあるところで、グループウェアの導入にあたって、一番ネックとなるのは、サーバーを管理するためには、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、それぞれの専門的な知識が必要で、それを備えたサーバ管理者が必須である、という点だと考えています。我が社ではもともとホスティングサービスを提供しており、その技術と合わせて、よりわかりやすく、より運用しやすく、より導入しやすいものを作っていこうというところから、ASPという形態を選んだわけです。
実際にグループウェアを導入してみようと考えている方に聞いてみると、まず最初のサーバーの導入の段階でめげてしまっている人もいらっしゃるようで、それならサーバーの管理などはすべてこちらに任せていただこう、という方向に動き出しました。

[編集部] ファイアーウォールが設置されているLAN上でグループウェアを運用すると、外部からアクセスできるようにするのがなかなか面倒ですよね。編集部でグループウェアをテスト運用するとき、「外からも参照したい」という要望が当然出るのですが、やはり設定と運用が非常に手間で……。

[渡辺氏] そうでしょうね(笑)。社内LAN上で運営されているグループウェアを外から参照するというのは、本当に大変です。ASPタイプを選んだのは、そのあたりの理由も大きいです。「どこからでも使える」というのは重要ですからね。

[編集部] 現在『HotBiz』を使っているユーザーのグループ規模はどのくらいが多いですか? また、グループあたりの人数に上限などはありますか?



[渡辺氏] 10名程度のグループが一番多くなっています。一番大きなグループとしては300名近いお客様もいらっしゃいます。人数に上限は設けておりませんが、設計上、1グループ500名程度でも問題なく使えるように作っております。さらに、ある程度大きな規模の組織、たとえば上場企業クラスなどへの導入にも対応できるよう、権限を細かく設定できるようになっており、内部牽制制度による権限の分散化なども取り入れています。数字上の“大規模”はもちろん、組織構造上の“大規模”にも対応しているわけです。

[編集部] 導入事例で「これは!」と思うような興味深いケースはありますか?

[渡辺氏] 人材派遣会社への導入の事例がありますが、これは非常に便利に使っていただけるようです。派遣社員は各企業に派遣されているため、社員は普段は(派遣会社の)社内にいません。そのため従来は、各企業に派遣している社員への連絡は電話が中心だったそうです。しかしHotBizの導入によって、あらかじめ「この時間に掲示板を見てください」と通達しておけば、いつでも簡単に派遣している社員への連絡が簡単に行なえるのです。また、iモードにも対応しているので、パソコンを持っていない人に対しても連絡できます。
今注目している例としては、会社全体としては自社内もサーバーを置いてグループウェアを使っているけど、部署単独で別途HotBizも使っている、というお客様がいらっしゃいます。会社全体で使っているグループウェアは社内からしかアクセスできないそうで、HotBizについては、外出が多い部員が“どこからでも参照できるグループウェア”として活用されているそうです。このケースでも、ASPタイプの機動力の高さをご評価いただけているようです。



“メッセンジャー”の画面。短文送受信機能はもちろんだが、その最大の肝は、HotBizの各機能と連動した“アラーム”機能にある

[編集部] HotBizの特徴的な機能のひとつに“メッセンジャー”機能があります。個人のお遊び用として普及したコミュニケーションツールですが、グループウェアの各機能と組み合わせてみると実用的で便利ですよね。この機能の導入と開発の理由は?

[渡辺氏] “メッセンジャー”という名前が付いていますが、実は簡易メッセージ送信機能はあとから付いた機能で、メインはあくまでもスケジュール機能や掲示板と連携した、“アラーム機能”のほうです。以前のバージョンから、オンタイムにスケジュールを通知する機能がほしいという声が多く、実際に自分たちで使っていても、せっかく登録した予定をうっかり見落としてしまうこともありましたから(笑)。そこで、ウェブブラウザだけで動作するアラーム機能を作ろうということになったのですが、これができるなら、短文送信機能も付けられちゃうよねという話に発展しまして、最終的に今のような仕様になりました。



携帯端末としては、iモード携帯電話に対応。「リアルタイムに常時最新のデータにアクセスできるということがグループウェアには重要」(渡辺氏)

[編集部] 最近のグループウェアでは“PDA対応”を強調するケースが多いのですが、HotBizでは、携帯型端末への対応は、iモード携帯電話だけです。なぜPDA対応をあまり重視していないのでしょうか? また、この点ついてはユーザーから要望などはありますか?

[渡辺氏] PDAとパソコンの情報共有は、ファイルシンクという方法とネットワーク接続の2つがあり、現状ではファイルシンク機能による同期が用いられているケースが多いと思います。しかしHotBizの場合、インターネットに接続して情報のやり取りを行なうことが前提になっていますし、インターネットでHotBizに接続し、“どこにいても常にグループ内の最新の情報にアクセスできる”ということを売りにしていますから、シンクによる同期はあまり考えていません。シンクしてPDA内にためたデータを持ち歩き、会社に戻ってからシンクでグループウェアと同期を取るという方法だと、リアルタイムで最新の情報を持っていられるわけではありませんからね。その点、携帯電話だったらユーザー数もPDAに比べて圧倒的に多く、しかもインターネットにも簡単に接続できます。ですから、“どこでも最新の情報を”というコンセプト的には、携帯電話のほうがシックリくるんです。
ただ、直近には予定はありませんが、PDAが今後の進化によって、インターネットにいつでもどこでも気軽に接続できるようになったら、HotBizでもPDAをサポートするようになっていくと思います。

[編集部] iモード以外への対応はいかがですか?

[渡辺氏] 今後順次対応はしていきたいと思っています。でも、今のところは「早急に対応してほしい」というユーザーからの声はあまり高くないですね。

[編集部] 最後に今後の展開や方向性について教えてください。

[渡辺氏] グループウェアの活用事例というのは、現在まででかなり出尽くした感がありますが、今後はもっとバリエーションのある使い方を提案していきたいと思っています。当社のウェブサイトのHotBiz紹介ページでは、学生さんのサークルで使ったら――というような事例紹介をしていますが、ビジネスからちょっと離れたところでも、便利に使っていただけると思います。機能面では、先ほどもお話したiモード以外の携帯電話への対応、それと“タイムカード”機能の追加を検討していく予定です。グループウェアというジャンルは、まだまだ成長する市場だと思いますので、当社従来からの事業の柱であるホスティングサービスと合わせて、今後も積極的に展開していこうと考えております。

[編集部] 本日はありがとうございました。



(編集部 内田泰仁)




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