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NTTドコモ、社長定例会見を開催――キッズケータイが1ヵ月弱で8万台出荷と好調!!


2006年3月30日

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)は30日、東京・大手町のアーバンネット大手町ビル内同社コーポレートニューズルームにプレス関係者を集め、同社代表取締役社長の中村維夫(なかむらまさお)氏による定例記者会見を開催した。

代表取締役社長の中村維夫氏
代表取締役社長の中村維夫氏

中村氏から報告された話題は次の5点。

いずれもすでに発表済みのもので、特に目新しいものはないが、WiMAXの実証実験は、NTTドコモが代表して実験を進めていくものの、実験結果は総務省や通信関係団体に報告するとともに、NTTグループ各社も参加するとして、WiMAX事業にドコモ以外のNTTグループが参入する可能性を示した。

海外投資の狙いについては、「グアム島の人口は17万人で淡路島程度だが、170万人の観光客のうち130万人が日本人」として、日本から訪れる観光客にローミングやiモードサービスを提供する必要性からグアムセルラー/グアムワイヤレスの買収を決めたと説明。さらに、グアム、サイパンの通信キャリアーはいずれも3G(第3世代)通信をcdma2000としており、W-CDMAの空白地帯ができてしまうことを懸念していることも理由に挙げた。同様に、韓国もW-CDMAの空白地帯になりかねないため、韓国KTF社がW-CDMAを推進することを条件に業務・資本契約を締結したとして、“国内を含む世界全体の3G勢力分布図への影響から投資を行なった”との狙いを語った。

キッズケータイは、今月4日の出荷開始だが1ヵ月足らずで8万台と好調な出足を見せている。これは「シャープに次ぐ勢いで、ほかを押さえている」と中村氏が絶賛するほどで、そのうち9割が新規契約。世の中が物騒だと騒がれていることが販売好調の背景にあるため、「素直には喜べないが、小中学生の低年齢層を開拓するという意味で効果を上げている」と評価した。さらに、関連して小学校で直接児童らに携帯電話の正しい使い方をレクチャーする“ケータイ安全教室”も好評で、これまでに4万人が参加したとのこと。小学校からの要請が多いので、全国規模で展開していきたいと今後も拡大・継続する方針を示した。


会見後の記者とのQ&Aで資本提携や海外投資など“出資戦略”について質問されると、中村氏は「ジャンルは5つある」と切り出し、

  • クレジットカード関連事業の立ち上げの中で、提携会社との連携を深めるため
  • モバイルインターネット事業で、既存のネットオークション(楽天(株))などとのつながりを深めるため(関連記事)
  • ワンセグを始めとした通信と放送の融合を加速し、放送事業との関係を強化するため
  • 技術関連では(株)ACCESSや(株)アプリックスに出資しているが、「基本ライセンスを持つところをしっかり押さえておかないと、(最近では簡単に企業が)買収されてしまう危険がある」ため
  • 海外戦略において、従来はお金を出さずに技術ライセンスだけでやってきたが、欧州やアジアとの関係を深めるために、ケースバイケースで技術アライアンスだけでなく、出資する必要も出てきたため

と出資戦略の裏付けをまとめた。

また、ワンセグについて“現在どのキャリアーも本腰を入れていないのではないか”という指摘に対して、「今のサイマル放送(地上アナログ放送と同一の内容)ではTVの受像器と変わらない。文字放送やデータ放送をどのようにパケット通信サービスにつなげていくか、サイマル放送の義務化がなくなる2008年にどのように放送形態を変えていくべきか、ビジネスモデルも含めて提言しなければならないだろう」と将来を見据えたコメントを述べた。ただ、「(現時点でも)どこでも放送が見えるというインパクトはある。機種が少ないのは、顧客の動きや反応を見てみたいという思いがあるからで、重さや厚みが増すものの、あって困るという人はいない。ほかの携帯電話機にも載せていくことは、当然やらなければいけないと思う」と前向きに取り組む姿勢を見せた。

ソフトバンクがボーダフォンを買収することについて質問されると、「孫さんのお考えになることだから、私からはコメントしない」とあっさりかわしながらも、「Yahoo!という巨大なポータルをお持ちですから、ケータイとインターネットの接続、フルブラウザー、料金などいろんなことをやってくるだろう。端末(の開発)はうち(ドコモ)のほうがノウハウを持っているので、ADSLのようなこと(低価格で端末をばらまきシェアの急拡大を図る)にはならないだろうが、どういうことが起きても驚かないようにいろいろ想定はしている」と含みを持たせる発言を行なった。

(編集部 佐久間康仁)


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