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【INTERVIEW】ペンタックス『K100D』開発陣に聞く(前編)

2006年08月18日 19時12分更新

文● インタビュー/構成 小林 伸

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もはやコンパクトデジタルカメラの標準装備となった光学式手ぶれ補正機構だが、一眼レフ機でもその搭載は進んでいる。

K100D
PENTAX K100D。同社初の手ぶれ補正機構内蔵一眼レフデジタルカメラ

市場に出回っている、デジタルカメラの光学式手ぶれ補正機構には、大きく分けて2種類がある。交換レンズに補正レンズを入れる“レンズシフト方式”とボディー内のCCDそのものを動かす“CCDシフト方式”だ。キヤノン(株)、(株)ニコンなどが採用しているのが前者のアプローチ。後者に関しては、旧コニカミノルタフォトイメージング(株)(現ソニー)が先鞭を付け、ペンタックスもこれに続く形で、独自の補正機構を搭載した新製品『K100D』を発売した。

K100Dは、手ぶれ補正機能を利用できるデジタル一眼レフとしては他社にやや後れを取る形になってしまったが、その代りにレンズキットで9万円を切るという驚きの価格設定を実現した。市場でも大きな反響を得ている。

模式図
精密イラストによる模式図

“SR”(Shake Reduction)はコンパクト機を含めたペンタックスの手ぶれ補正機構全般を示すブランドネームだが、CCD自体が小さなコンパクト機とAPS-Cサイズの一眼レフ機では、その駆動方法は大きく異なる。K100Dでは、大型のCCDを効果的に動かすために、モーターではなく、磁力を利用した駆動方法を採用している。

ペンタックスの開発陣
K100Dの開発陣。右から商品企画の畳家久志氏、メカニカル設計担当の細川哲生氏、SR機構担当の上中行夫氏

今回はK100Dの開発に携わった、ペンタックスイメージングシステム事業本部マーケティング統括部製品企画室の畳家久志(たたみや ひさし)氏、同本部第二開発部の細川哲生(ほそかわ てつお)氏、同本部第一開発部の上中行夫(うえなか ゆきお)氏の3名にお話を伺った。畳家氏はK100Dの商品企画を担当。細川氏はK100Dのメカニカル設計のリーダー、上中氏は手ぶれ補正機構SRのリーダーをそれぞれ務めた人物である。

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