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【INTERVIEW】アップルの『Aperture』にも負けない!? アドビが語る日本語『Lightroom』の魅力

2006年10月19日 22時55分更新

文● 編集部 広田稔

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アドビシステムズ
アドビシステムズの栃谷宗央氏(右)と宮川富美子さん(左)

ベータを重ねること4回、ようやくインターフェースが日本語化されたプロ向けの写真管理ソフト『Adobe Photoshop Lightroom』。今回は機能解説やフィードバックページも日本語で用意されたため、日本でもベータテストに参加しやすくなった。

最新版の見どころはどこにあるのか、アドビシステムズ(株)のマーケティング本部プリントパブリッシング部フィールドマーケティングマネージャーである栃谷宗央(とちやむねお)氏と、クリエイティブスイートプロダクトマネージメントグループ アソシエイトプロダクトマネージャーの宮川富美子(みやがわふみこ)さんに話をうかがった。



『Adobe Photoshop Lightroom』
『Adobe Photoshop Lightroom』
[編集部] ベータ4で“Lightroom”の前に“Photoshop”がついたのはなぜでしょうか?
Photoshopファミリー
“Photoshop”ファミリーの一員となったLightroom
[栃谷氏] Lightroomはベータ4からPhotoshopファミリーに組み込まれました。今後は、アドビのさまざまな製品がある中で、Photoshopを補完するような形でLightroomをご案内して行きます。

確認になりますが、Lightroomは『Adobe Photoshop Elements』や『Adobe Photoshop Album』といったPhotoshopのバリエーションとして位置づけられるわけではありません。Photoshopでできないこと、時間がかかっていたことを補完するというポジションになります。

[編集部] 日本語のサイトを開設するに至った経緯は?
[宮川さん] 日本のユーザーの方と話していると、やはり日本語による提供が共通するリクエストでした。そこで本社と話をしまして今回の日本語による提供が実現したのです。
[栃谷氏] Lightoroomには、英語、フランス語、ドイツ語、日本語の4つの言語版がありますが、実は米国以外でパブリックベータを提供しているのは日本だけなんです。その他の国では米国から直接ダウンロードする形になっています。

日本のユーザーからは、特にいわゆるグロッサリー、インターフェースの言葉尻のフィードバックをいただければと考えております。Photoshopはすでに16年の歴史があり、また写真や印刷などさまざまな業界で使われているため、ユーザーがちょっと変だと感じている日本語訳もなかなか変えられないところがあります。

その点、Lightroomはまだ発売前の製品で、かつプロフォトグラファー向けという対象がはっきりしています。分かりやすい日本語インターフェースを作るチャンスですので、ぜひともフィードバックをお願いします。

[編集部] そういえば、9月25日のリリース直後に英語版のベータ4をダウンロードした際、インターフェースの一部が文字化けした状態で日本語表示されました。本当はこの時点で日本語版の発表を予定していたのですか?
[栃谷氏] アドビとしては、あの時点で日本語インターフェースを公開する意図はありませんでした。ベータ4の初期のものは、OSの言語環境を読み取って、Lightroom側のメニューに反映させるという挙動を起こすと公開後に判明したのです。現在、この不具合は解消されています。日本語版ということでは、今回のリリースが正式なものになります。

[編集部] 想定される販売価格はいくらぐらいでしょうか?
[栃谷氏] 価格については、米国も日本も最終的な数字は決まっていません。ひとつだけ申し上げられるのは、「Photoshop Elementsより少し高くなるけど、Photoshopよりは安くなる」ということでしょうか。


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