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ソニーがノートで初の年間トップシェア――BCN総研調べ

2001年01月15日 17時11分更新

文● 編集部

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(株)コンピュータ・ニュース社の市場調査部門であるBCN総研は12日、2000年(1月~12月)のパソコン店頭市場におけるベンダーシェアを発表した。それによると、デスクトップでは日本電気(株)(同22.6%)が、ノートではソニー(株)(同24.0%)がトップとなった。'99年に比べると、上位モデルのシェアが低下、突出した人気モデルがなくなったことで、総合力に勝る NECと、明確なブランド戦略でラインナップの増強を図ったソニーが優位性を発揮したとしている。

デスクトップの2000年ベンダーシェア(台数)の図
デスクトップの2000年ベンダーシェア(台数)

デスクトップとノートを合わせたパソコン総合ベンダーシェアでは、NECが22.4%となり、トップを維持した。2位は18.4%のソニーで、昨年から2ランクアップ。ノートに加えてデスクトップでもVAIOシリーズのラインナップを拡充したことが原動力となった。一方、アップルコンピュータ(株)は、前年比6.5ポイント減の15.4%で1ランクダウンの3位。機種別ランキングではデスクトップ、ノートともトップを占めたが、'99年のiMacブーム時のような爆発的な需要の伸びはみられなかった。その他では、低価格戦略で話題を集めた(株)ソーテックが昨年と同じ5位ながら前年比3.1ポイント増の9.1%までシェアを伸ばしている。

ノートの2000年ベンダーシェア(台数)の図
ノートの2000年ベンダーシェア(台数)

デスクトップ単独のベンダーシェアでは、NECがトップに復帰した。液晶ディスプレーセットモデルに的を絞った製品戦略が功を奏した。また、ソーテックは、15.0%で初の3強に食い込んだ。ノート単独のベンダーシェアでは、ソニーが24.0%で初の年間トップシェアを獲得。富士通は、'99年に引き続いて3位を堅持した。

パソコン総合の2000年ベンダーシェア(台数)の図
パソコン総合の2000年ベンダーシェア(台数)

2000年のパソコン店頭市場で特徴的だったのは、ノートの販売がデスクトップに迫る勢いで伸びた点である。販売構成比率(台数)で、ノートが48.1%、デスクトップが51.9%と、両者が拮抗する結果となった。消費者の“省スペース指向”、“持ち運びニーズ”の高まりに支えられ、2001年はノートとデスクトップの逆転も見込めるとみている。

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