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ローランドとヤマハ、MIDIデータの互換性向上で相互協力


2001年1月16日

ローランド(株)とヤマハ(株)は16日、MIDI機器間におけるデータの互換性を高めるための相互協力に関して基本合意に達したと発表した。これにより両社は、'98年に制定された“GMレベル2”を積極的にサポートするとともに、ローランドの“GS”、ヤマハの“XG”の両フォーマットをオープンにし、両社の製品、ソフトウェアで相互乗り入れを行なっていく。また、今後両社は、“GMレベル2”・“GS”・“XG”の3フォーマットをカバーする製品、ソフトの開発、提供を行なうとしている。

  • GMレベル2(GM2):より高度な演奏表現と互換性を実現させるために決められた、AMEI、 MMAで制定されたGMの上位互換の業界標準規格。従来のGMで規定されていなかった音色のエディットやエフェクトなどの動作仕様が細かく規定され、音色も拡張されている。GM2に対応する音源は、GM、GM2のどちらのマークの付いたミュージックデータでも正しく再生できる。
  • GS:GSフォーマットは、ローランドの提唱する音源フォーマット。GM(General MIDI、MIDIの応用配列で音色配列に関する共通仕様)の仕様に加え、音色セットやドラムセットの拡張、音色の修正、エフェクトなどの拡張機能を詳細に共通化することによって、より豊かな音楽表現を可能とし、高い互換性を実現している。
  • XG:ヤマハが提唱している電子楽器の音源に関するフォーマット。拡張性を考慮した音色の配列、480音色以上の膨大な音色数、音色の修正、3種類のエフェクト、ダイナミックフィルター、外部入力対応などを規定している。GMに対して上位互換性を持っている。

1991年に音色の配列などに関してThe MIDI Manufacturers Association(MMA)や、日本の(社)音楽電子事業協会(AMEI)によって“GM”(General MIDI)が国際標準規格として制定された。ただし、この“GM”は、音色の配列や発音数に関して基本的な基準を設けたに過ぎなかった。多様な音楽ジャンルへの対応や、より表現力の豊かな音楽データの作成のため、これを拡張するニーズが高まり、両社はそれぞれ独自に“GM”を拡張するフォーマット“GS”、および“XG”を開発、それぞれ普及に努めてきた。しかし“GS”・“XG”の2つのフォーマットが混在するため、MIDIを利用する業界やソフトベンダー、ユーザーにとっては利便性に欠けていた。また、1998年には“GM”もアップグレードされ“GMレベル2”というフォーマットになったが、“GS”・“XG”との互換性がなく、結果として現在3種類のフォーマットが存在することになった。

両社はこうした状況を改善し、よりユーザーの利便性を高め、業界の発展に貢献するため、昨年より協議を重ねてきたという。このなかでフォーマットの統一のために、新フォーマットの開発・提案も協議したが、それでは従来のフォーマットとの“継続性”、“互換性”がなくなることから、両社とも“GMレベル2”のサポート、および“GS”・“XG”フォーマットのオープンによる相互乗り入れを基本としたハード、ソフトの製品化を順次行なうことに合意したとしている。

またこの両社の合意にもとづき、今後“GMレベル2”がMIDI音源フォーマットの国際的な標準になるよう他社の賛同を得るための提案を積極的に行なっていくとしている。

(編集部)


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