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米ヴァイテックスと韓国サムスンが技術提携――厚さと重さが半分の有機ELディスプレーの開発で

2003年02月26日 20時45分更新

文● 編集部

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米ヴァイテックス・システムズ(Vitex Systems)社は現地時間の25日、韓国のサムスンSDI(Samsung SDI)社と技術提携すると発表した。両社は、携帯機器向けに従来の半分の厚さと重さの有機ELディスプレーを開発する予定。

サムスンの主力製品である液晶ディスプレーに比べて、有機ELディスプレーは、視野角が大きく、レスポンスも速く、長寿命で軽量といった特徴を持つが、有機物質が湿度と酸素により劣化するため、有機物質を保護する技術が重要となる。

ヴァイテックスは、ガラスと同等の効果を持つと言われているセラミックとモノマーによる独自の薄膜コーティング技術“Barix(バリックス)”を持っており、ガラス基板上の有機ELに直接、薄膜コーティングを蒸着できるようになる。これにより、金属による封止やガラス板が不要となるため、より薄く、軽いディスプレーの製造が可能になるうえ、製造コストも大幅に下げられる。Barixはプラスチックフィルムにコーティングすることもできるという。

共同開発の初期段階では、ヴァイテックスの特殊設計/技術“バリア・エンジニアリング・プログラム(Barrier Engineering Program)”をサムスンが資金面で支援するとしている。

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