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NECとNECシステムテクノロジー、ロボットソリューションビジネスに参入――『PaPeRo』の強化も


2003年5月19日

日本電気(株)とエヌイーシーシステムテクノロジー(株)は19日、NECのロボット関連技術やノウハウを利用して、ロボットソリューションビジネスに参入すると発表した。

具体的な取り組みとして、NECシステムテクノロジーがNECからロボットソフトウェア技術のライセンスを受け、“人と一緒にいて楽しく役に立つ”パートナー型ロボットの開発を低コスト、短期間で行なうためのソフトウェアプラットフォーム『RoboStudio(ロボスタジオ)』を製品化し、同日付けで販売を開始する。『RoboStudio』は、“ロボットバーチャルマシン”、“シナリオエディタ”、“リファレンスシナリオ”、“モーションエディタ”、“モーションプレーヤ”、“標準ワーカ”(音声認識/画像認識/メール/ブラウザー)で構成され、価格は1000万円から。Windows版を7月に、Linux版を12月に出荷する。ランタイムライセンス、コンサルティング/開発請け負い、保守サービスについては、個別見積もりとなる。

同社では、介護や手伝いなどを行なうケアロボットや、ショールームのガイドロボット向けなどに今後3年間で20ユーザーへの提供を見込んでおり、将来的には、車載情報機器やゲーム機、情報家電、エージェント端末向けにも利用を提案するとしている。

『PaPeRo』
『PaPeRo』

併せてNECは、パーソナルロボット『PaPeRo』(パペロ)において、“状況検知フィードバック技術”による家庭環境での認識性能の向上や、キャラクターや一貫性のある振舞いを実現するロボット向けの“行動モデル”などの技術を開発し、パートナー型ロボットとしての強化を図ったことも発表した。これは約100の家庭で行なったモニター評価の結果を基に、『PaPeRo』の新バージョンを開発したもので、“状況検知フィードバック技術による実環境での認識性能の向上”、“インターネット情報を利用し、楽しく、ためになる対話を実現”、“自律的かつ一貫性を持った振る舞いを実現するロボット向け「行動モデル」を開発”、“「分かりやすさ」「楽しさ」の表現・演出手法を実装”の4つの技術を開発したという。

“状況検知フィードバック技術による実環境での認識性能の向上”は、周りが騒がしかったり、逆光だったり、ロボットが音声や顔を認識するのが困難な状況をロボット自身が検知し、(a)可能な限り自ら移動して解決する、(b)ロボット自身で解決できない場合は、原因をユーザーに伝えて状況の改善を促す、などの行動をロボットがとるようにした。“インターネット情報を利用し、楽しく、ためになる対話を実現”では、リアルタイムで更新される情報の中から、ロボットが取得したユーザーの嗜好や対話履歴を反映した情報を、ロボット自身が検索・取得し、ロボット自身の価値観を反映してユーザーに伝える。

“自律的かつ一貫性を持った振る舞いを実現するロボット向け「行動モデル」を開発”では、ロボットに欲求・感情・性格(ロボ格)というパラメーターを設定し、このパラメーターに基づいてロボット自身が行動を選択するとともに、ユーザーとの対話の結果からパラメーター自体を変化させるというロボット向けの“行動モデル”を独自開発した。これにより、もの知り・ダンス好き・ゲーム好き・ぐうたらなど、個々の性格が形成されるという。“「分かりやすさ」「楽しさ」の表現・演出手法を実装”では、ロボットのできることや、やりとりの内容を、ユーザーの接し方によって時間的に変化させる“時間変化型シナリオ”や、人がロボットの状況を把握する手がかりを、音質・口調・動き方などで表現する手法などを開発し、実装したという。

同社では、PaPeRoの強化により、今後のロボット文化の創造に寄与したいとしている。

(編集部)


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