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JEITA、2004年の情報端末装置に関する市場調査報告書を発表――CRTディスプレーは2006年に日本市場でほぼ消滅へ


2005年3月8日
JEITAの専務理事の吹譯正憲氏と情報端末委員会委員長の川上 英氏
JEITAの専務理事の吹譯正憲氏(左)と情報端末委員会委員長の川上 英氏

(社)電子情報技術産業協会(JEITA)は8日、東京・神田駿河台の同本部内会議室にプレス関係者を集め、2004年の情報端末装置(※1)に関する出荷台数や出荷金額などの実績と市場動向、ならびに2007年(プリンターのみ2008年)までの出荷予測に関する“市場調査報告書”を発表した。

※1 情報端末装置 JEITAでは、ディスプレー/プリンター/HDD/ネットワークストレージ/光ディスクドライブ/イメージスキャナー/OCRを指して情報端末装置と総称している。

会場には、JEITAの専務理事の吹譯正憲(ふきわけまさのり)氏、情報端末委員会委員長の川上 英氏、ディスプレイ専門委員会委員長の西 嘉一氏、プリンタ市場分科会委員長の岩崎真理雄氏、磁気記憶装置専門委員会委員長の池上昇平(いけのうえしょうへい)氏、ネットワークストレージ専門委員会委員長の中森伸一氏、光ディスク専門委員会委員長の布施剛之氏、イメージスキャナ専門委員会委員長の山本正道氏、OCR専門委員会委員長の高橋 清氏らが出席し、それぞれの委員会でまとめた報告の詳細を説明した。



ディスプレイ専門委員会委員長の西 嘉一氏、プリンタ市場分科会委員長の岩崎真理雄氏、磁気記憶装置専門委員会委員長の池上昇平氏
ディスプレイ専門委員会委員長の西 嘉一氏(左)、プリンタ市場分科会委員長の岩崎真理雄氏(中央)、磁気記憶装置専門委員会委員長の池上昇平氏

最初に挨拶した吹譯氏は、2004年12月に公表した2004年の電子工業生産の見込みの数字(約20兆4826億円)に届かず、生産額合計の実績が約19兆8500億円になったことを報告し、「見込みはやや下回ったものの、電子工業の成長・拡大が順調に進みつつある」と総評した。

ディスプレー、プリンター、HDD、光ディスクドライブなど、各委員会が発表した実績と2007年の見込み(一部抜粋)、および委員長のコメントは次のとおり。

ディスプレー
世界市場規模
2004年実績/前年比
2007年予測/2004年比
ディスプレー全体
1億2728万台/109%
1億4600万台/115%
CRTディスプレー
5964万台/89%
2186万台/37%
液晶ディスプレー
6764万台/136%
1億2414万台/184%


日本市場規模
2004年実績/前年比
2007年予測/2004年比
ディスプレー全体
634万台/96%
582万台/92%
CRTディスプレー
48万台/44%
3000台/0.6%
液晶ディスプレー
586万台/106%
582万台/99%

「CRTディスプレーから液晶ディスプレーへの変化の流れの中にあり、2004年は劇的に動いた。サイズ別で見ると2003年までの15インチ/XGA表示から16〜17インチ/SXGA表示へと大型化・高解像度化が進み、全体の62%を占めるようになったのが特徴的。一方、CRTディスプレーは前年比86%で、初めて液晶ディスプレーがCRTディスプレーを上回った。今後日本国内では2006年までに、ワールドワイドでも2007年までに液晶ディスプレーの出荷が大半(ほぼ100%)を占めるようになるだろう」(西氏)

プリンター
世界市場規模
2004年実績/前年比
2007年予測/2004年比
プリンター全体
1億1389万台/112%
1億3644万台/120%
ドットマトリックス
298万台/97%
266万台/89%
インクジェット(※2)
8972万台/110%
1億974万台/122%
ページプリンター
1662万台/119%
1836万台/110%
ページ複合機
457万台/122%
568万台/124%
※2 インクジェット 集計はインクジェット方式の単機能機と複合機を合わせた数字。



日本市場規模
2004年実績/前年比
2007年予測/2004年比
プリンター全体
805万台/100%
736万台/91%
ドットマトリックス
16万台/96%
13万台/84%
インクジェット
639万台/99%
563万台/88%
ページプリンター
107万台/103%
102万台/96%
ページ複合機
43万台/116%
57万台/133%

「2004年は、欧米市場が回復し、日本は景気低迷、中国を主体とするアジア地域の好調などが相まって、前年比112%、金額ベースでも109%と回復している。ページプリンターはカラー化がいっそう進み、8台に1台がカラー対応になった」(岩崎氏)

ネットワークストレージ専門委員会委員長の中森伸一氏、光ディスク専門委員会委員長の布施剛之氏
ネットワークストレージ専門委員会委員長の中森伸一氏(左)、光ディスク専門委員会委員長の布施剛之氏
イメージスキャナ専門委員会委員長の山本正道氏、OCR専門委員会委員長の高橋 清氏
イメージスキャナ専門委員会委員長の山本正道氏(左)、OCR専門委員会委員長の高橋 清氏
HDD(※3)
世界市場規模
2004年実績/前年比
2007年予測/2004年比
HDD全体
2億9580万台/117%
3億8974万台/132%
2.5インチ(※4)
6816万台/132%
1億1298万台/166%
3.5インチ
2億2764万台/113%
2億7677万台/122%
※3 HDD 集計にはパソコンの内蔵用、外付け用のほか、家庭用ゲーム機やカーナビゲーションシステムに組み込まれたHDDも含まれる。

※4 2.5インチ 集計は2.5インチのほか、より小型の1.8インチタイプ、1インチタイプなどを合わせた数字。



日本市場規模
2004年実績/前年比
2007年予測/2004年比
HDD全体
2755万台/117%
3389万台/123%
2.5インチ
1018万台/120%
1318万台/129%
3.5インチ
1737万台/115%
2072万台/119%

「日本で2.5インチタイプの出荷実績の比率が高いのは、ノートパソコンの普及が進んでいるため。また2007年まで年平均10%の割合で増える見込み。これには、HDDレコーダーなどの急速な普及や、ポータブルオーディオプレーヤーによる伸びが期待できるため」(池上氏)

光ディスクドライブ(※5)
※5 光ディスクドライブ 集計には家庭用ゲーム機、DVDプレーヤー/レコーダーに搭載されている光ディスクドライブは含まない。

世界市場規模
2004年実績/前年比
2007年予測/2004年比
光ディスクドライブ全体
2億4351万台/110%
2億5957万台/107%
CD-ROM
6200万台/89%
3032万台/49%
DVD-ROM
3520万台/99%
3120万台/89%
CD-R/RW
4440万台/79%
2000万台/45%
CD-R/RW&DVD-ROM
4650万台/128%
4600万台/99%
記録型DVD
5400万台/235%
1億2700万台/235%
MO
140万台/83%
105万台/75%


日本市場規模
2004年実績/前年比
2007年予測/2004年比
光ディスクドライブ全体
1875万台/91%
2014万台/107%
CD-ROM
230万台/75%
80万台/35%
DVD-ROM
85万台/43%
3万台/4%
CD-R/RW
60万台/28%
――/0%
CD-R/RW&DVD-ROM
460万台/77%
210万台/46%
記録型DVD
920万台/155%
1480万台/161%
MO
120万台/83%
91万台/76%

「記録型DVDが伸びている。日本では2004年、世界全体でも2005年にCD-ROMの出荷を逆転した。この理由は、HDDの大容量化やCPUの高速処理によって動画の編集やアーカイブが可能なパソコン本体が増えたためと見ている。今年後半には青紫色レーザーを使った新型ドライブも登場するが、当初は価格の高さなどから、まだしばらく記録型DVDドライブの堅調な伸びが予想される」(布施氏)

(編集部 佐久間康仁)


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