KDDI代表取締役社長の小野寺 正氏 |
KDDI(株)は25日、2005年度の第1四半期決算(2005年4月~6月)発表会を開催し、(株)ツーカーセルラー東京、(株)ツーカーセルラー東海、(株)ツーカーホン関西を10月1日に吸収合併することを、財務/業績の概況とあわせて発表した。ツーカー3社はいずれもKDDIの100%子会社で、合併はこの日開催された取締役会において決議された。KDDI代表取締役社長の小野寺 正氏は合併の目的について、携帯電話市場において番号ポータビリティーの導入や新規事業者の参入で競争が激化することが予想されていることに言及。その上で、
- ツーカー3社の契約者の、競合する他グループへの乗り換えを回避
- 販売組織や拠点などの統合によるシナジー効果の発生
- ツーカー3社の契約者に対して、“au”ブランドの第3世代携帯電話サービス“CDMA 1X”“CDMA 1X WIN”によって、全国地域での安定したサービスが提供できる(※1)
といったことが期待できるとした。今後の“ツーカー”ブランドの扱いについては、「PDCはツーカーブランドのまま営業していくということは、はっきりしている」とし、最終的なブランド統合については「ツーカー(の関係者)を含めて検討」と述べた。またツーカー3社の契約者がauの携帯電話機に機種変更できるような具体的施策については「そう遠くない時期に検討することになるだろう」とした。詳細は未定。
※1 ツーカーのPDCサービスは、東名阪地域以外ではボーダフォン(株)のローミングの提供を受けている。KDDIは、ボーダフォンがPDCサービスを将来的に廃止する予定と聞いているという