米イーベイ社(eBay Inc.)は英国時間の12日、ルクセンブルグのスカイプ・テクノロジーズ社(Skype Technologies SA)を約21億ユーロ(約2836億円)または約26億ドル(約2854億円)で買収することで合意したと発表した。買収は約13億ドル(約1427億円の現金とイーベイの株式3240万株で行なわれ、今後の業績に応じて、2008年または2009年までに12億ユーロ(約1620億円)または15億ドル(約1649億円)が上乗せされる予定。
イーベイは2002年にオンライン決済サービスの米PayPal(ペイパル)社を買収しており、今回スカイプのIP電話サービスが加わることで、オンラインオークションでの販売者と購入者の取り引きが音声でスムーズに行なえるようになるだけでなく、スカイプを利用したPPC(Pay-Per-Call)による個人/企業向けの新しいビジネス(旅行業/新車販売/不動産など)が可能になるほか、ペイパルのサービスとスカイプのアカウントを連携させることで、スカイプの課金ベースのサービスの支払いをペイパルで行なえるようになるとしている。