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マミヤ・オーピー、中判デジタルカメラを含む光学機器事業部門をコスモに営業譲渡――カメラ事業から撤退

2006年04月21日 22時17分更新

文● 編集部

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マミヤ・オーピー(株)は21日、同社の光学機器事業部門と子会社の(株)マミヤを、9月1日をめどにコスモ・デジタル・イメージング(株)に譲渡することを決議したと発表した。譲渡価格は1億円(税別)で、決済方法は協議中。

『Mamiya ZD』
中判デジタル一眼レフ『Mamiya ZD』

同社は、釣り具事業の(株)オリムピックが、1992年(平成4年)10月に中判カメラ事業のマミヤ光機(株)を吸収合併し、マミヤ・オーピーに社名を変更したもので、合併後は電子機器事業を加えた3事業で営業を行なってきた。2000年(平成12年)12月には、不振が続いた釣り具事業から撤退。同社の中判カメラの売り上げも、2001年(平成13年)ごろからハイエンドの一眼レフデジタルカメラやコンパクトデジタルカメラの影響で大幅に落ち込んだという。

同社でも、2005年12月に、645フォーマット(48×36mm)のCCDを搭載した中判デジタル一眼レフカメラ『Mamiya ZD』を発売したが、思うような売り上げが望めず、多額の損失を計上。現状ではカメラ事業の早期の回復は望めないと判断したという。光学機器部門とマミヤの売上高は21億4900万円で、売上総利益は3億5700万円。営業利益は8億3900万円の赤字となっていた(2005年3月31日/連結)。

光学機器部門とマミヤの従業員は退職後、相当数がコスモ・デジタル・イメージングに雇用される予定で、カメラのアフターサービスについてもコスモ・デジタル・イメージングが引き継ぐ予定。なお、コスモ・デジタル・イメージングは、光学機器/電子工学機械器具の製造/販売を行なうために3月15日付けで設立されており、ソリューションプロバイダーのコスモ・サイエンティフィック・システム(株)が99%出資している。

今後、マミヤ・オーピーは、電子機器事業とスポーツ事業に特化するとしている。

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